明日は資源ゴミの日。私の住むところでは、毎月1回、集落ごとの収集場所に資源ゴミ(空き缶、ペットボトル、新聞紙、スチロールなど)を持って行く必要があります。
収集場所は海岸の入口なので、1kmちょっとあるかな。夏は午前6時半から午前7時半までの間に出すことになっており、1年に1回くらいの頻度で各班(集落内に20前後の班がある)に当番が回ってきます。当番になった班は、その時間、集落の住民が持ってくるゴミを「監視」し、きちんと分別されるように見張ります(たまに手伝います)。
今回の話題は、その資源ゴミに関するもので、アルミ缶の回収方法(何年か前にもアルミ缶リサイクルの記事は書きましたけど)。
実は、先月がゴミ当番で、妻は同じ班の人たちと見張りをしていました。そしたら、「アルミ缶は上のタブを切り取らないといけないんだ」と係の人が言い、その場にいた見張り役たちは、住民が持ち込むアルミ缶のプルタブ部分を一斉に注視するようになって、「これは付いている」とか「これは切り取らないと」と指摘し始めたとか...(缶自体の受取りを拒否したわけではない)。
妻はあっけにとられて、「いつからそんな決まりができたんだろう?」と思いつつも、面倒な騒ぎに巻き込まれることも嫌だったので、遠目に見ていたとのこと。
帰宅した妻によくよく尋ねてみると、地元の小学生が学校でプルタブ集めを始めたらしい。なんでも、プルタブを集めて、車椅子をどこかに送るそうだ。確かに、新聞の記事で「プルタブ集めて車椅子を...」という記事は見かけた記憶がある。
ただ、同時に、「アルミ缶リサイクル協会」のウェブサイトに、「アルミ缶のタブだけを集めることは奨励しません」と書かれていることも認識している。
http://www.alumi-can.or.jp/html/question_01.html
そりゃそうですよね。アルミをリサイクルするのなら、アルミ缶ごと回収した方が効率が良いに決まっています。同じ素材なんですから。
おまけに、プルタブ(タブ)の部分だけを安易に切り取ろうとすると、手を切る可能性があるし、切り口も鋭利になることもあります。大体、環境やケガを考えて、25年ほど前に分離式のプルタブから現在の一体型タブ(「ステイオン」と呼ばれるらしい)になったのに、それをわざわざ切り離して、別々に回収する意味がわかりません。
ウェブ上でアルミ缶、リサイクル、プルタブ、車椅子などを検索すると、色々なページがヒットします。都市伝説だの、嘘だの、噂だの...。まじめに回収に取り組んでいる団体として、「環公害防止連絡協議会」という団体のサイトもヒットします。
http://www4.kcn.ne.jp/~yanoya/pulltop.html
しかし、この団体の説明も20~30年ほど前のプルタブが分離式だった頃のものと思われ、「プルタブが足に刺さる」、「落ちているプルタブを動物が誤って飲み込む」とあり、時代から大きく遅れています。そのためか、最後には、「わざわざアルミ缶のフタからプルタブを取らなくても、アルミ缶そのものを軽く踏みつぶして送っていただきましたら...」と付け加えてあります。
やはり、せっかく一体になっているタブをアルミ缶から切り取る必要はないのです。
アルミ缶を回収するだけで目的は達成できるはずなのに、わざわざ「プルタブのみを切り取る」という現状に即さない方法で回収するからには、何かしらの理由があると考えられます。
アルミ缶ごと集めた方が安全だし、重量もかせげるのになあ。わざわざ切り取ったプルタブが足に刺さったり、切り口で手を切ったりしたら皮肉なものだ。
確かにリングプル集めを学校では良くしているようですね。
近所のスーパーでもしていたので、大量に集めてもって行ったら、もう回収していなくて、結局、いつものゴミとしてダすハメに・・・1年くらいかけて集めてたのに。
ものすごく盛り上がっていましたが、今はブームが去ったのかな?
1年もかけて集めていたのでしたら、がっかりされたことでしょうね。1年も続けるのは根気の要る作業だったと思います。
確か、数年前、特に北京五輪前は金属価格が高騰していましたよね(色々と盗難事件もありましたし)。相場が下がると、それなりの金額を得るには、相当量のプルタブ(リングプル)を集めないといけないのかもしれません。
実際の状況は不明ですけど...。