サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

暮れの挨拶

2007年12月30日 | 篠原勝之(KUMA)
今日は、ナイロン100℃の「わが闇」東京公演、楽日だそうで。
僕が観たのは平日のマチネ(昼の部ってことだな?)なるも大盛況で。
面白かったなぁ、などと感慨にひたりつつ、今日もなんとかやり過ごしています。

ある作家の「作品」ってのは、そのいくつかに通して触れることで、その輪郭が総体としてようやく見えてきたりします。
作家とその思想は、作品ごとにその都度完結できるものでもないでしょうし。
数年前、ケラの映画初監督作品ってことで過剰に期待し、結果的になんともいえない陰鬱な気分で帰路についた「1980」のことが、4年越しの「わが闇」を通してようやく消化出来て、なんだかスッキリしました。
アレとコレは文字通りの姉妹編で二部作になってます
…とは誰も言ってないんですけれど、強引にそう思うの。ホント。
これで新作の「グミ・チョコレート・パイン」も、臆する事無く、出向けます。
http://www.gumichoco.com/

良いお芝居は、フライヤーがまた良くって…

変形の立体5面折りでデザインも秀逸、演者の皆さんも綺麗に写ってるし。ボリューム感、あります。
開くとこんな感じ…

で、裏は…おおっ!ポップアップします

やっぱり宣材って重要です。

唐十郎曰く「ポスターは芝居の最初の一手」だそうで、まさにその通り!
こっちをその気にさせてくれるものでなきゃね。
その唐十郎率いた状況劇場、70年代(73年以降)を通してポスターと美術を担当したのが、篠原勝之だったわけで…



で、「篠原勝之(KUMAさん)に褒められたくて」
月のものも遅れに遅れ、年跨ぎも決定しぃの、ようやく刷れた1回目の試刷りです。
 trial 1

う~ん
最初はちょっと変だけど、これは仕方がない。
いつもここで一度凹むの。銅版だけに…
だってエッチングの版ってのは結局、ネガを描いてるんだもん。
刷り上がりに違和感は出ますよ。
でもそれは仕方がないことで…(とか、毎度毎度堂々巡りに自分を慰めます)

この修正が2008年の仕事始め、それから引き続き描画ということで、暮れも正月もやっぱり関係なし。
…そんな年の瀬でございます。

来年もどうぞ宜しく。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (駆動)
2007-12-30 19:24:30
新作楽しみにしてます。
ってか全開のシルク作品もらい忘れてしまったので
来年いただきに伺わせていただきます。
返信する
Unknown (永澤)
2007-12-30 23:22:43
そうそう。言うまではアゲないよ、って決めてたんだ。
言ってくれれば、きちんとアゲますからね。
宜しくどうぞ!
返信する

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