作家の佐藤優さん。長らくテレビから遠ざかっていたが、今回NHKのロングインタビューに初めて応じた。
佐藤さんは外交官時代は旧ソ連・ロシアに情報網を張り巡らせ、秘密情報を入手。今も情報を集め、独自の分析を発信し続けている。
“新しい戦前”とも言われる混迷の時代。2024年はどうなるのか。
1時間半に及んだインタビューの内容、おさらいしてみる。
現代を生き抜くための“内在的論理”
佐藤さんの著書や寄稿で頻繁に出てくる「内在的論理」。相手の価値観や善悪、好き嫌いなどの「信念の体系」を知ることで外交、人間関係において深い洞察が出来るという。一体どういうものなのか。
桑子:今回、「内在的論理」ということもしっかり私たちも理解したいなと思っていて、これがどういうものなのか言葉にしていただいてもいいですか?
ゴルバチョフ大統領から今回のエリツィン大統領の時までが、むしろ例外的な時代で、その前のブレジネフかスターリンとか(の時代や)、帝政ロシアの時代とプーチンさんというほうがつながっているんです。ですから、良い悪いは別として、プーチンさんの論理というのは、意外とロシア人が支持しちゃっている。だからプーチンの圧政のもとでみんな苦しんでいると見ると、ある意味では独裁者のプーチンを追い出せば、すべてハッピーエンドということになるんですけども、また別のプーチンさんが出てくるだけだと私は思っているんですよ。
ロシアに住む人々の根底にあるその習性を知ることの重要性。なんとなく、見えてくる。
番組は、自分の場合、別の所用があって、リアルタイムに視聴できなくて、後からNHKプラスにアクセスして、視聴した。
YouTubeなんかで、知る限り、敵も多い佐藤優さんで、あることも、承知しているが、ロシア側に取り込まれたプロパガンダという批判は当たらないということは、はっきり判断はしていいかなと。追って、いく章かに分けて、論点整理できたことを、また、ブログ記事にして、綴っていけたらと考えています。
今日学んだことの、第一は、ネット上の論破とかで、もてはやされてる時代じゃないんだ。大切なのは、相手をやり込めて、何かが生み出せる訳では決してないということ。論破王としてもてはやされている人は評価しないという佐藤優のスタンス。彼はそのことを特に語っておられた。あくまでも、相手のことをいいとか、悪いとかの決め付けしてしまう事よりは、個人であれ、団体であれ、その貫く、行動原理、貫ぬこうとする内在原理を理解していくことの方が、大切。そのことが、分断を断ち、包摂して、世の中を統合のよりましな世界へと導いていく、一歩なんだと。彼が元ロシア駐在外交官として
まずは、この強調されていた点を最初に記して、今日のところは終わりにします。