『22:熱中症から脱水症状に』
日本の原発が大飯の二基を除いて、発電を止めている。
この夏、各電力会社は節電を呼びかけ、関西電力は
計画停電を実施する構えである。
何年か前に、家族がフランス旅行に行った留守に、
ホテルのバーで軽く二杯ばかりの水割りを飲み、暑い日で
あった事と重なり、血中アルコール濃度が増した故だろう。
明らかな脱水症状を呈したことがある。
マンションの新聞受けで、最下段を覗こうとしゃがんだ途端に、
くらっと来て、その場に倒れ込んだ。
偶々コンビニで買った冷たい麦茶の容器を持っていた。
とっさに頚動脈に当てて冷やし、途中で気がついて中味の
麦茶を飲んだ。暫くはエレベーターホールに倒れて居たのだが、
時間帯が悪く誰も通りがからない。
麦茶の容器と中味の効果が効いて、這って我が家に帰り、
翌朝帰国する家族に宛てて、とりあえず遺書を書いた。
旅行から帰ってみたら、そこにボクが遺体となって
横たわっていたら、さぞビックリするだろう。
そう思って事情を書き記したのだった。
麦茶の冷たい容器で冷やしたのと、中味を飲んだのが
良かったのかボヤッとしていた頭が段々冴えてきて、
これは危機を逃れたと、友人に電話をした。ボクの話し方に、
筋が通らない箇所が無いか。それと話し方に変なところが
無いかを、判断してもらったのだ。
その時は、それで終った。
初めてのコンビニで買った麦茶で失う命を取り留めた。
夏場の脱水症状は、かくも簡単に起きる。怖い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最新の記事へ戻る 『身体の科学☆保存版』はこちら ボノラート公式サイトはこちら