BONOBONO DIARY

BONOさん音響・照明奮闘記

ディナーショー打ち合わせ

2012-05-09 | PA関係
 今日は久しぶりに近大プロさんに顔を出してきました。今月末に行われる、近大社長プロデュースの演歌歌手、村木かおるさんのディナーショーの打ち合わせ兼、機材の確認です。村木さんディナーショーは去年に続き2回目となります。去年は私がまだ照明の勉強を始めたばかりで、照明の勉強をさせてくださいと飛び込んだ初めて経験する本格的な現場でした。もう遥か昔のことのように思えます。



 今年の私は照明ではなく、音響を担当します。本来音響を担当するI氏が都合がつかない、というのもありますけど、今回私がやってみて任せれるようなら今後は私に全面的に音響を担当させようと社長は言われています。それなら、と私のほうからも社長にお願いしておきました。プランの段階では一緒にアイデアを出しますが、一度決まったなら完全に私に任せること。現場での段取りや音作りは私の思うようにさせてもらえること。



 音響にしてみても私は本格的に始めてまだ3年目です。自分でも大きく打って出たなと思いますけど、今までの経験を信じて思いきってやってみたいと思います。ディナーショーの現場は、ステージブレインさんの時を含めたら3回目となりますから、何となく感じがつかめていますし、カラオケですので仕込みは早いでしょう。まだ3週間ありますからしっかりイメージシミュレーションする時間があります。気になれば現場を見てきます。



 会場は結婚式場に使われる、大聖堂みたいな天井をした空間を二つぶち抜きの空間。このドーム状の天井が二つ続くところがネックで会場の前半分、後ろ半分で音響特性が大きく変ってくるようなのです。つまり会場最後方の音響席でベストなセッティングをしても中ほどでは違う響き方をしていることが想像されます。サウンドチェックに多くの時間をさきたいので仕込みに時間がかかるのは避けたいところです。



 私の考えとしてはメインスピーカーは会場の前半分をカバーし、後ろ半分をカバーするディレイタワーを置きたい。もしメインとディレイタワーの間隔が17m以下ならディレイはかまさなくてもいいでしょう。17mなら音の遅延は0.05秒です。人間がズレを感じ始めるぎりぎりの辺りですから、人によっては豊かなリバーブ感となって音の厚みとして心地よく思えるでしょう。カバーエリアを限定することで一つのスピーカーの音量を上げなくてすみます。歌い手さんがラウンドされた時のハウリング対策にも有効です。



 ミキサーは去年、でっかいYAMAHAのIM8を持ち込みましたが今年はサンクラの14chです。仕込みに時間をかけたくありません。でもこのサンクラを使うのは初めてなのでマニュアルをお借りして熟読しておきます。必要なら事前に音を出させてもらいたいと思います。間違ってソロイン・プレイスなんか押してしまうと演奏が崩壊しますからね。



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2 コメント

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0.05s (音響屋)
2012-05-11 09:06:39
50ms遅れるとSPの近くのお客さんはかなり違和感あると思いますよ~。バシッと合わせて気持ちの良い音で仕事しましょうね。
音響屋様 (BONO)
2012-05-12 07:42:23
コメント、ありがとうございます

気持ちの良い音で仕事しましょうね、ですか…。かなりプライドを持って仕事されている方のようですね。ほんといろいろ教えていただきたいです。

私はまだ初期プランの段階で、今から50mSの遅れがどのようなものか検証していきます。上に書いたことは直接音と初期反射音の関係から推測したものでした。実はまだ突飛なアイデアとかもあったりしましたが、そんなの書いたら更に突っ込まれること必至でしたね(笑)

って言うか、私、多くの音響屋さんを前に手の内をさらけ出し過ぎているのですね。今後は少し自重したいと思います。

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