怒涛の音響現場の連続だったこの半月、そして緊張いっぱいの県中ライヴを終え、少しゆっくりしています。今月は30日のリッチのライヴが残っていますけど、まだ先のことなのでいろいろ経験したことをまとめたり反省したりして過ごします。再び頭の中は今後の音響現場の事で満たされていて、欲しい機材をカタログで眺めたりしてます。
先月末に行われたディナーショーでのPAは、私が初めて経験するプロに対する音響でした。今までもプロのミュージシャンのPAは何回かやっていますけど、サブ的な役目だったり、メインでも心強いサポートの方がいてくれたりしました。今回は近大プロさんの仕事とは言え、音響は私に丸投げされています。機材は近大プロの物を使えますが、その分慣れてないのでとても不安でした。
この日に向けて何度か近大プロ事務所で機材のテクリハを行い、ミキサーやワイヤレスを使えるようにしておきましたが、MDデッキやカラオケの機械は未チェックです。まあ、案の定というかここら辺で失敗するのですけどそれは後述。
当日は一番に事務所に行き、他の人たちを待ちます。これは私の習慣にしていることで、誰より先に現場に入ることによって、気分的にアドバンテージを取るのです。そのくらいPA現場は緊張しています。アマチュアをPAする時も、簡単な弾き語りライヴでもやはり緊張します。
去年はトラスを持ち込みましたが今回はステージの両サイドにビケ足場を組むそうです。その足場にトラスを渡して照明を吊るようで、去年よりは仕込みが早そうです。去年は6人のスタッフで9時間かけて仕込み、開演ぎりぎりに滑り込みでした。その時に私が初めて近大さんのスタッフとして参加したのですが、もう遠い昔のように思えます。今回は5人。私は音響を全て一人でセットアップします。
ビケ足場を組んでしまえば、スピーカーが設置でき、ミキサー回りの結線が済めばすぐ音が出ます。去年は照明も音響も社長が仕切っていて、照明に手間取った分、音響が一杯一杯の状態でした。今回は私が音響に専念でき、余裕を持ってチューニングができます。社長も照明に専念できるから気持ち的に楽だったそうです。
私はディレイスピーカーの使用や、映画館のように小型スピーカーをサイドにずらっと並べる方法などを考えていましたけど、去年ほどお客さんは入らないので、オーソドックスにステージサイドのスピーカーだけで音作りをします。でも、やっぱり客席中央の辺りが複雑な反響音で微妙でした。メインスピーカーは黒幕で隠されていますので何を使っているかは秘密です。
スピーカーチューニングには十分すぎるほどの時間があり、とくにモニターには時間を取りました。村木さんには「今日はよく聞こえて歌いやすいよ」とのお言葉をいただきました。モニモニスピーカーとヘッドホンで常に返しをモニターしています。
社長は4オームスピーカーをアンプをブリッジさせて鳴らすことにこだわっているみたいです。確かにブリッジ接続するとバランスの取れているアンプなら音質の向上が見込めます。でもそれだと今回のアンプだと1500Wも出てしまい、ユニティレベルで信号を送るとひとメモリでも爆音という非常に使いにくく、音質的にも逆効果になってしまいます。社長には内緒で通常の接続に戻しておきました。ユニティレベルで各機器を通すことが私のこだわりです。
北川大介さんが入られました。北川さんはほとんどステージでは歌われません。客席でお客さんと触れ合いながら歌われますので、ハウリング対策にはシビアになります。しっかりハウリングチェックをしていたつもりなんですが、北川さんが「もう少しボリューム上がりますか」と言われ、横から社長が手を出してフェーダーを上げた際、すさまじいハウリングが起きてしまいました。
「お客が入ればこのくらい上げるんだから、しっかりハウリングを取っておきなさい」と社長からお𠮟りを受け、再度このレベルでハウリングチェックしました。ここら辺が今回の一番の学びどころだったかな。一度限界くらいまでレベルを上げて様子を見ておかないと、客入りで思った以上に音を持って行かれるかも知れません。まあ何にしてもリハで失敗できるのは幸運です。
本番が始まりました。音響は私一人でやってますので、カラオケマシン、CD、MDを駆使してタタキを行います。ミキサーが古くてところどころガリが出ていて何度かヒヤっとしました。カラオケが曲スタートのボタンを押してから5秒かかるのでやっかいです。フライング気味でスターとして丁度いい。
最大の失敗がMDデッキに慣れてなくて、2台ある一台は自動で1曲ごとにポーズになる機能がなくて、続いて次の曲が始まってしまって北川さんのMCを邪魔してしまいました。ここが本当に申し訳なくて終わった後、すかさず謝りに行きましたけど、逆に「お疲れでした、お世話になりました、ありがとう」とねぎらって頂きました。そして一緒に記念撮影。
無事にショーは終了し、撤収を終えて、事務所に戻って機材を降ろしたら1時でした。もうしゃべる元気もありません。でも何とか責任を果たせた充実感と、次はもっと上手にやってやるという闘志を胸に、家に着くなり風呂に沈むのでした。
先月末に行われたディナーショーでのPAは、私が初めて経験するプロに対する音響でした。今までもプロのミュージシャンのPAは何回かやっていますけど、サブ的な役目だったり、メインでも心強いサポートの方がいてくれたりしました。今回は近大プロさんの仕事とは言え、音響は私に丸投げされています。機材は近大プロの物を使えますが、その分慣れてないのでとても不安でした。
この日に向けて何度か近大プロ事務所で機材のテクリハを行い、ミキサーやワイヤレスを使えるようにしておきましたが、MDデッキやカラオケの機械は未チェックです。まあ、案の定というかここら辺で失敗するのですけどそれは後述。
当日は一番に事務所に行き、他の人たちを待ちます。これは私の習慣にしていることで、誰より先に現場に入ることによって、気分的にアドバンテージを取るのです。そのくらいPA現場は緊張しています。アマチュアをPAする時も、簡単な弾き語りライヴでもやはり緊張します。
去年はトラスを持ち込みましたが今回はステージの両サイドにビケ足場を組むそうです。その足場にトラスを渡して照明を吊るようで、去年よりは仕込みが早そうです。去年は6人のスタッフで9時間かけて仕込み、開演ぎりぎりに滑り込みでした。その時に私が初めて近大さんのスタッフとして参加したのですが、もう遠い昔のように思えます。今回は5人。私は音響を全て一人でセットアップします。
ビケ足場を組んでしまえば、スピーカーが設置でき、ミキサー回りの結線が済めばすぐ音が出ます。去年は照明も音響も社長が仕切っていて、照明に手間取った分、音響が一杯一杯の状態でした。今回は私が音響に専念でき、余裕を持ってチューニングができます。社長も照明に専念できるから気持ち的に楽だったそうです。
私はディレイスピーカーの使用や、映画館のように小型スピーカーをサイドにずらっと並べる方法などを考えていましたけど、去年ほどお客さんは入らないので、オーソドックスにステージサイドのスピーカーだけで音作りをします。でも、やっぱり客席中央の辺りが複雑な反響音で微妙でした。メインスピーカーは黒幕で隠されていますので何を使っているかは秘密です。
スピーカーチューニングには十分すぎるほどの時間があり、とくにモニターには時間を取りました。村木さんには「今日はよく聞こえて歌いやすいよ」とのお言葉をいただきました。モニモニスピーカーとヘッドホンで常に返しをモニターしています。
社長は4オームスピーカーをアンプをブリッジさせて鳴らすことにこだわっているみたいです。確かにブリッジ接続するとバランスの取れているアンプなら音質の向上が見込めます。でもそれだと今回のアンプだと1500Wも出てしまい、ユニティレベルで信号を送るとひとメモリでも爆音という非常に使いにくく、音質的にも逆効果になってしまいます。社長には内緒で通常の接続に戻しておきました。ユニティレベルで各機器を通すことが私のこだわりです。
北川大介さんが入られました。北川さんはほとんどステージでは歌われません。客席でお客さんと触れ合いながら歌われますので、ハウリング対策にはシビアになります。しっかりハウリングチェックをしていたつもりなんですが、北川さんが「もう少しボリューム上がりますか」と言われ、横から社長が手を出してフェーダーを上げた際、すさまじいハウリングが起きてしまいました。
「お客が入ればこのくらい上げるんだから、しっかりハウリングを取っておきなさい」と社長からお𠮟りを受け、再度このレベルでハウリングチェックしました。ここら辺が今回の一番の学びどころだったかな。一度限界くらいまでレベルを上げて様子を見ておかないと、客入りで思った以上に音を持って行かれるかも知れません。まあ何にしてもリハで失敗できるのは幸運です。
本番が始まりました。音響は私一人でやってますので、カラオケマシン、CD、MDを駆使してタタキを行います。ミキサーが古くてところどころガリが出ていて何度かヒヤっとしました。カラオケが曲スタートのボタンを押してから5秒かかるのでやっかいです。フライング気味でスターとして丁度いい。
最大の失敗がMDデッキに慣れてなくて、2台ある一台は自動で1曲ごとにポーズになる機能がなくて、続いて次の曲が始まってしまって北川さんのMCを邪魔してしまいました。ここが本当に申し訳なくて終わった後、すかさず謝りに行きましたけど、逆に「お疲れでした、お世話になりました、ありがとう」とねぎらって頂きました。そして一緒に記念撮影。
無事にショーは終了し、撤収を終えて、事務所に戻って機材を降ろしたら1時でした。もうしゃべる元気もありません。でも何とか責任を果たせた充実感と、次はもっと上手にやってやるという闘志を胸に、家に着くなり風呂に沈むのでした。
「4オームSPをブリッジ(BTL)接続のアンプで鳴らす」とありましたが、意図は違いますが私もあえてBTLで鳴らすことはしませんね。
ただ、機種名がわかりませんので何とも言えませんが、もしGAINスイッチがあるのであればBTL接続のGAIN分をマイナスしてやれば、レベル的にはOKかと!。スイッチが無い場合は入力VRで調整か、BONOさんのようにBTLを止めるしか無いですね(TT)。
私の場合は、どうも気のせいかもしれませんが、300WクラスのアンプをBTLで鳴らしたときLOWの出方が気に入らなかったのでそれ以来使っていませんが。(機種にもよると思いますので、一概には言えませんです。)
回想録にコメントで申し訳ありません。
それと、予定変更がありましたので連絡いただけるとたすかりますが! m(._.)m
メーカーは12インチ、15インチの単発スピーカーの上に必ず15インチ2発のスピーカーをラインナップしています。大きな会場では音量的にも見た目的にも15インチ2発ものを使うことになります。でも私の考えでは音質的には12インチ+18インチサブローが一番良いように思えるのですがいかがでしょう。
ロックコンサートみたいなドンシャリ系なら15インチ2発は持って来いだと思いますが、弾き語りやジャズなどは中域が繊細に再生される12インチを使いたくなります。今回のディナーショーでは客入りでやはり大幅にレベルを上げました。スピーカーの前の席はうるさいんじゃないかと気遣いました。
スピーカーは黒幕で隠されているのだから見た目を気にする必要がなく、私としては12インチを2対向+サブローが私の理想でしたが、近大さんは12インチの同じスピーカーを4つ持ってませんから妥協しました。12インチの下向き角度を調整しながら2対向置ければもう少し反響を押さえることが出来たかも知れません。12インチ2発物は大きくて角度を変えれないのも私にとってはマイナスなポイントです。
社長はこの15インチ2発ものをブリッジで鳴らすことになぜかこだわっておられます。「4オームのスピーカーを8オームで鳴らすと良い音がするんだよ」とちょっと私には理解できないことをよく言っておられます。そのおかげでアンプが余計に必要になります。今回はこっそりノーマル接続にしてますので、2台のアンプが不用でした(予備にはなります)
古いタイプの音響屋さんによく“アンプはフルでないと音が悪い”とフェーダーで絞ってアンプをフルで使っている方がおられます。確かにアンプはアッテネーターで絞らないほうが音質的には有利かもしれませんが、そこに繋がるまでにSNが悪くなっていては本末転倒な気がするんですけどいかがでしょうか。
私のオペ中に社長が横から「レベルが高いんだよ」と口を出してこられました。私は+4db辺りでしっかりメーターを振らせて信号を送ります。決して他の方のやり方を否定するわけではありませんけど、考え方が違う2人が一緒にオペをするのは骨が折れます。
ただ、どっかのBlogで15インチ2発のBOXを強行に全否定されていましたが、使い方によっては一概には言えないと思います。確かに上位機種でも使いにくいことには間違い無いと思われますが私の経験ではバイアンプ方式でSUBLOWを追加しクロスポイントを聴感に基づいて設定すればそれなりに使えますしパワー感は捨てがたいものがあります。
また、インチにこだわらずともLOW1発の2対向とSUBLOWの組合せは、組合せにもよりますがBONOさんの仰るとおり、私も素直できれいな出音が好きで良く使います。
「4オームのスピーカーを8オームで鳴らす」の意味は私にも解りかねますが、私の聴感の感覚では設計意図にもよると思いますがアンプは8オーム負荷で鳴らしたときが一番いい音がすると思っています。実際8オームで鳴らすことは余りありませんが、そう思います。
アンプのATTについては賛否両論ですが、昔はYAMAHAは-3dbの位置が一番良いとされてたと思います。実際、ミキサーを0VUで出力をするとちょうどう最大あたりになるようですが・・・?(聴感上の事でアンプの最大出力ではありません。ですからSPの能率によっても当然変わります。)
デジタルミキサーは特にOUTを稼いでやらないと出音がショボくなる傾向がありますし、BONOさんが言われるように、こだわることで本末転倒になるくらいなら、こだわる事無くATTを調整すべきと私は思います。実際私はこだわりはありません。聴感上の変化などEQの1目盛りの100分の1にも満たないと思っています(^^)
プロの音響屋さんが拝見されているにもかかわらず、偉そうなことを書きましたが、あくまで主観ということでお許しを・・・!
発展途上でおかしなこだわりは持ちたくないです。常に自分がしていることを見つめ直す、ある意味醒めた自分を持っていたいです。やり方が違う人でも良い音を出しているのなら、そこからどんどん学びたいと思います。
今の自分のやり方で良い音が出たとしても、たまたまその箱と相性が良かっただけかも知れませんもの