「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

みあれ祭

2006年10月01日 | みやびの世界
 今年も宗像大社の秋季大祭にお参りしました。10月1日から三日間のお祭りです。かつては宗像放生会として賑ったものです。

 一年に一度、沖津宮、中津宮に祭られる神々が、宗像の辺津宮で再会されるのが秋の大祭です。

 750年にわたって継承されてきた祭りは、今日の海上神幸の「みあれ祭」で幕を開けます。久しぶりの「みあれ祭」でした。
 宗像七浦から集まる約400艘といわれる、漁船が彩りも鮮やかな大漁旗や幟で満艦飾に飾り立て、2艘の御神輿を載せた御座船を守って、海上パレードを行います。海神の神事に相応しく、荒々しくも荘厳な華やぎがあります。

 海上渡御は大島を出発して、予定通り1時間かけて、宗像の神湊(こうのみなと)港に10時半にご到着、頓宮での神事が執り行われ、正午近く陸行して、宗像大社に御神体が到着されました。このあと、本殿に鎮座した御神体に主基地方風俗舞が奉納されます。(天皇ご即位の折にだけ舞われるものを特別にご下賜になったもので、春秋の大祭の時だけに奉納されるそうです

 明日2日は早朝、流鏑馬が奉納され、翁舞奉納があります。(昨年のブログ宗像大社秋季大祭 翁の舞で記しました。)

 関心のおありの方は宗像大社のホームページをご覧ください。        



みあれ祭
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玄海灘の御神幸

神湊の頓宮にご到着

頓宮祭事の準備

ご到着を待つ

御神体の到着

主基風俗舞

今年は日曜日と重なったので人出が多く写真撮影は思うようにはゆきませんでした。
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7 コメント

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会うは別れの・・ (渚一号)
2006-10-02 19:49:27
中津他の神様が来訪され神事が無事終了後は

どうなるんでしょうか?



会うは別れの始まりと言いますが、宗像神社で送別会をするんでしょうか?10日の夜の晩餐会?

神様のサミットのようですな。



映像に見る海上パレードは豪快ですね。
再会 (R.H)
2006-10-04 06:44:15
 みあれ祭とは、どう書くのでしょうか。新しく生まれる霊力を戴いて五穀豊穣・豊漁を祈ることは間違いないところですが、離れ島に出張した姉妹神が年に一度お集まりになる、互いに一年間の無事、御“身”恙無く“あれ”と思い遣ったものたちが、ここに集うという喜びを表したものと考えます。先日もお孫さんを含めてのお集まりがあったとのご報告。今後の互いの身に幸あれ、健康あれと祈ったことでしょう。私どもは先月末、老母を連れて3人で若宮(現宮若市)の脇田温泉に出かけました。昼夜逆転するため、皆ほとんど眠れませんでしたが、それでも折に触れ思い立ったときに出かけられるのは、本当に幸せです。残念ながら今回はベッドの父を連れて行けませんでしたが“機会あれ”と念じています。生きて存る限りは。
御生れ (香HILL)
2006-10-04 09:06:56
ブログ文章を読んでいて意味不明の単語に出くわす度に辞書にヘルプを・・。

国語辞典にないのは、漢和辞典・・古語辞典を開く。



もう50年前の自分の受験時代を思い出す。

現代文も難しいが、古典はmuch more difficult。

泣かされましたね。



ところで、”みあれ”がありました。古語ですな。



葵祭の前に行われる神事とか。この宗像の”みあれ”がこれか?は分かりませんが。





御生祭・御形祭・御阿礼祭 (boa !)
2006-10-04 15:58:56
香HILL様

お手間を取ってしまいました。



みあれ祭は賀茂神社のそれがあまりに有名ですが、ここ宗像も日本書紀に記されるように古い伝承を持っています。



私は単純に、アマテラスに命じられた御子たちが降臨された日と思っていました。

古代ロマンの世界は好みの解釈でよいのではと考えています。

どこかからクレイムがつくかもしれませんが、誰にもわからない物語に世界なのですから。



お帰りの日は、パレードもなくひっそりと神官たちのお供でお帰りのようです。



機会があれば、最終日の夜の”ひもろぎ”での高宮祭にお参りしてみたいのですが。



5年ぶり?のみあれ祭でした。
御“身”恙無く“あれ” (boa !)
2006-10-04 16:14:37
全く同感です。

日ごろ、クールで知的な紳士でいらっしゃる方の、別の一面がほほえましく、あったかいものに感じています。

脇田温泉の”湯の禅”でしょうか。それとも丘の上の温泉かなと思い巡らしています。

出来る間に心おきなくお世話を尽くしてください。きっとお互いに幸せな思い出を育まれたことでしょう。



ご心配をおかけしましたが、やっと柔軟に考えることが出来るようになりました。
ご無沙汰しております   (虚庵)
2006-10-04 21:26:35
花筑紫さま



宗像大社の秋季大祭、海上神幸の「みあれ祭」のお話と画像、大変印象的でした。

長い歴史ある地域にお住まいの花筑紫さまが、誠に羨ましい限りです。



さて、虚庵居士の友人に「へぶらいびと」を名男が、ブログ『倭国、大和国とヘブライ王国』http://blog.goo.ne.jp/n_ishii517

を開設して、彼一流の歴史観を展開しております。



この度の大祭記事も、お断りもせずにご紹介させて頂きました。大変ユニークなブログですので、お時間ある時にでも訪ねてやって下さい。

ヘブライ人 (花筑紫)
2006-10-06 06:13:00
ご無沙汰になってしまいました。

毎日心に留まった花々をUPされ続ける気力に感動します。

時折覗いては安らぎをいただいています。



虚庵様の周辺には知的でユニークなお方が大勢いらっしゃいますね。

今は、慌しい時間が流れていますので、ヘブライ王国は、走り読みさせていただきました。いづれ時間をかけて拝読させていただきます。



すたれ行く古い伝承を大切にしたいと心から願っています。



新しい世界への道しるべありがとうございました。