スクレの近く(チュキサカ県)にはタラブコ織りとハルカ織りが500年から2000年前に盛んに織られていたそうだ。その織物をASUR財団が地域のインディヘナの人たちの収入源と文化の伝承のためにワークショップを立ち上げ、販売部を併設する織物博物館を設立した。そこを訪ねてきた。
博物館ではハルカ織りをインディヘナの女性が実演していた。手織りの細かい作業で、しかも図柄はすべて地下の想像上の動物が複雑に連なったデザインで、デザインすべてを頭の中に暗記しているのだそうだ。書いたものはないというから驚く。ハルカ織りは赤と黒だけで織ってある。40cm幅で70cmくらいの長さの壁掛けで完成までに2ヶ月かかるというから、根気のいる作業だ。とてもステキだけど高価だった。
もうひとつのタラブコ織りは白地(木綿)に多色使いで、地上の動物や人、作物など具体性のあるものが図柄になっているが、こちらの方は柄がとても小さくて、これまた大変、根のいる作業だ。
ちなみに今では17のワークショップのグループ、トータルで800人の女性が織物に取り組んでいるそうだ。
写真はハルカ織りに取り組むインディヘナの女性。織物博物館での実演。

この写真は地下の想像上の動物のデザインを織っているところ。
