結構、充血してるね。
彼は、私の秘めた部分に顔をうずめてきて言った。
私の中は、ボケの花の色をしてるらしい。
それからは、凄く幸せな時間を過ごした。
声を出さないように、
私の口は、彼のものでふさがれていて、
それが、とても大きく、力強くなるのを感じていた。
彼は、確かにここにいる。
ちゃんと吐息を感じたの。
そして優しくゆっくりと、私の中に入って来てくれた。
私も力を抜かないと。
大丈夫。痛くない。
一つになれた喜びと、快感以外、何もない。
彼は、鏡を持ち出して来て、その幸せに満ちた自分の顔を
しっかり見なさいと、言った。
薄めを開けて、自分の顔を見た。
とても綺麗な女の顔が、そこにあった。
その後は、わからない。
きっと、歯を食いしばって、
息もできなくなって、
もうダメだとのけぞる顔は、
彼に助けを求めるような顔。
そう、
助けて〜って、必死に彼の身体に捕まるの。
けれども、もう、どこにも彼の存在はなく、
私は一人で、力尽きていた。
空は、既に、明るさを取り戻していて、
そっか。
彼はもう、現実の世界へ帰ったんだ。
と、理解した。
途中で、
私の知らない間に、
境界線を超えていたんだと、理解した。