彼の至福のひとときは、
ビールを片手に、愛犬と散歩をすること。
1日の仕事を終えて、ほっとする時間に、
彼から、
散歩に出たよ。と、LINEが来た。
その時間、私は、晩御飯の準備が終わる頃で、
娘が、食卓の上を片付けてくれていたし、
夫は、夜勤なので、急いでいた。
これから晩御飯だから。
そう言うと、
分かっていて、LINEしたと言う。
さらに、
いい気分だから、
私と話したくなった。
そんなふうに言う。
彼のことが、愛おしかった。
断られることぐらい、完全にわかってるのに。
その気持ちを伝えてくれた。
彼の心地よい気持ちを壊さないように、否定的な返事はよそうと思った。
今はできないけど、また、機会があるから。大丈夫。
それだけ送って、
私は、家庭に戻った。