家を出ていきたい。
けど、それができないから、
心だけ、
自由になろうとする。
傘をさしながら、
犬の後をついて歩きながら、
自分のこれからの姿を想像した。
そして、
私がどうしてこうなったのか、
やっと、確信した。
お嫁ちゃんが、
昨日の夜に戻ってきた。
いつもと変わらない日常が始まる。
私はまた、自分の気持ちとは裏腹に、
息子家族に振り回される。
2人目ができたかもって?
それなら、なおさら、
夫は、家から出さない。
私は、自分の時間と、場所と、働く環境。
全てにおいて、
思いどりにさせてもらえない。
月曜日の朝から、小雨が降っている。
まだ暗いし、誰にも会わない。
独りの時間に。
昨日、私が彼にしたことは、
自分のプライドも何もない、
さらけ出した姿を見てもらうこと。
何のためにそんな姿を見てもらうのか?
例えば、
彼が運転中に眠たくなったとして、
一瞬だけでも、目が覚めたら、それでいい。
そんな程度のこと。
そんな些細なことのために、
私は、プライドを捨てた。
もう、彼に隠してるものなんて、何もないんだって。
私は、落ちた。
唯一の救いは、
彼が、きれいな画像だと言ってくれたことかな。