Everyday I have the BLUES

10代の頃はハードロックに夢中だったのに、最近はブルースが心地いい。。。

マイロックンロールブルース6

2006-08-19 13:56:56 | Weblog

最終電車の疲れをひきずった、けだるい土曜日の朝
何気なく灯したテレビに、同い歳のドリーマーが映ってた

音楽にすべてを駆ける彼らの眼差しは熱く
自分の思考で、自分の言葉で歩いてる

テレビの中の会話は、生き方に対する考え方のやりとりで
話の最中に、そのバンドのドラマーが、ある無気力少女に言った

「なぜ『うんうん』ってうなずいてるの?
 なぜ、自分の意見をぶつけないの?
 なぜ、この短時間のやりとりで納得できるの?
 もっと噛み付いてきてくれたらいいのに。
 なぜ、自分を出し惜しみしているの?
 話をするからにはもっとぶつかり合わないと、意味がないと思う」


…なぜ、すぐに「うん」ってうなずける?
…なぜ、自分を出し惜しみしてる?

名もなき19歳のドラマーの言葉に
俺の「現在」をつらぬかれて
テレビのこっち側で、真っ白になる

まるで19歳の頃の俺に言われたような心地で
ソコとココとの温度差の違いに
体が震えて、止まらなくなった

平手で頬を張って、「おいっ」って吠えた
しまらない自分を自覚する

テレビの向こう側には、彼らの意思が溢れていて
テレビのこちら側には、干し大根のような俺

思うように生かない自身に憂いを浮かべようとも
そんな憂いに気づきすらしなくなるにはまだ早い


「なぜ、自分を出し惜しみしているの?」


心の底に「なにか」が灯るのがわかった
凍えたハートを溶かしていく

視界の片隅のギターに手を伸ばそうとして
ちょっと躊躇って、やっぱりペンを握った


「なぜ、自分を出し惜しみしているの?」


25歳と少し、歩いた
15の夜から膨らまし続けてきた自分の思考や言葉が
この2年で急速に失われていくのを感じてる


いったい自分が
何を出し惜しみしているのかすら
わからなくなってしまう前に
もう一度


もう一度やろうや。

干し大根のような自分をぶっとばせ。