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斉藤孝氏の『5日間で自分の考えを作る本』を読んだ

2016-06-19 09:38:45 | 日記


斉藤さんの本をまず、要約してみる。
1. 絵を観る場合、額縁に注目する。額縁を変えることで、絵が見違えるようによくなったり悪くなったりするという。これは生活する上でいろいろ参考になる。机に物を置く場所を変えるだけで、一日がいつもと違ったりする。
2. デザイナーの佐藤可士和は「シズル感を大事にする」という。シズル感とは、「ビールがキンキンに冷えている状態などおししそうな瞬間」を指す。もともと、焼き立てのステーキがジュージューと立てる音をシズールという。その感覚を、デザインでも重視している。口から生唾が出そうな瞬間はないか。
 3.日本人はもともと心の中にモヤモヤしていても、オープンにできない。「何か気が重いことはないか」と聞かれても、たいていは「大丈夫です」という。美容師にシャンプー中に「痒いところはないか」と尋ねられると、「大丈夫です」が多いという。しかし、「ここなんかいかがですか」と洗ってもらうと、気持ちいことがある。質問する側に「問題はないか」という質問では足りない。「気が楽になるときはどういう時か」と質問を変えてみると、答えは「大丈夫です」だけではなくなる。これが、質問力だという。
 4.ストレスを感じると、「とにかく身体を温めること」。風呂に入るか、冬場はカイロを持ち運ぶか、温かい飲み物を飲む、太陽光線を浴びるなどの心がけをするという。
 5. 書店で立ち読みすることを勧める。座ったり寝たりしている時より、意識が目覚めやすい。ソクラテスは考え事をする時は、仲間から離れ、立ち尽くして考えたようだ。
 6.自分の話を人に聞いてもらう場合、本からの引用という一級の素材に、仕上げとして自分のオリジナルな体験をソースにしてかける、ここが面白い話にできる醍醐味だ。 読書をして、本の言葉が小ネタにならないかと気にしながら読むだけで、脳が活性化できる。自分がこの本の推薦文を書くとしたら、どの文章を選ぶかという観点で三つ選べという。
7. さまざまな情報から面白いと思う言葉をピックアップする。それをある程度集めると、自分の考えが見えてくる。記憶にも限界があるから、その都度メモ帳かパソコンに入れてみる。それらの言葉を二、三個組み合わせて小ネタを作ると、自分のオリジナル商品となる。そうやって、自分の考えをまとめる。
8.柔道の金メダリストの野村忠宏はアテネオリンピックで三連覇した。作者は直前に野村さんとお話しをした。そのとき、「試合前はあらゆるネガティブなことを考える」という。悪い事がいろいろ走馬燈のように浮かんでくる。「小学生の時に女の子にまで負けた」などと。しかし、それらを恐怖心を出し尽くすと、逆に開き直ることができる。畳に立っていざ勝負となると、「金メダルは俺しかない」と自信が出てくると、語る。恐怖心を乗り越えて到達する気持が偉大さを達成できるようだ。
 以上、少し要約してみた。斉藤さんの本は一気に読み終えることができる。難しい言葉が少ない。わかりやすく書くことを心がけている。この中で一番言いたいのは、どうやら読書力を鍛えて、雑談にも思考にもコメントにも手を出してみよ、ということだ。