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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

遠い記憶のアメ車、シボレーのノヴァ!

2024-06-18 06:10:31 | 

今回は、僕がアメリカに住んでいた小学生の頃に母が乗っていた車、シボレーのノヴァについて語ってみたい。

1973-1978年当時、我が家には2台のアメ車があった。父がメインで乗っていたグリーンのシボレー/インパラという、バカでかくて平べったい車と、母がメインで乗っていたシボレーノヴァという車だった。もう昔過ぎて細かいところまでは覚えていないのだが、インパラは兎に角デカいイメージだった。一方で、ノヴァの方は母が運転する車ということで、当時小型車という名目で中古車を買った。

最近、何故かむしょうにこのノヴァのことが懐かしくなり、昔の家族アルバムを引っ張り出してチェックしたのだが、何枚か母と一緒に映っている当時のノヴァの写真を発見。

今見るとなかなかレトロで無骨でカッコいいデザインである。今の基準で言うと、とても小型車からは程遠いサイズ感だが(笑)、確かにインパラよりは小さいし、何だか引き締まったマッスル感がある。でも色はゴールドで、当時はなんでこんな黄土色の車にしたんだろう、と不満に思っていたものだ。

ネットでノヴァのゴールド色を調べてみたら、幾つか写真が出てきたので紹介したい。我が家に当時あったのは、恐らく1968年にモデルチェンジされた3代目のノヴァだったと思われる。 今改めて見てみるとゴールドという色も、これはこれでメタリックな黄金の輝きで悪くないし、内装含めて何とも渋くてカッコいい。今こんな車で走っていたらきっとかなり目を引くことだろう。

カマロと同様のフロントサスペンションをサブフレームに接合する機構を採用。2ドアクーペと4ドアセダンがあったのだが、我が家は4ドアセダンのV6エンジンだったようである。当時は結構若者にも人気のある車だったらしいのだが、1974年のオイルショックが始まると、高出力エンジンを採用していたがゆえに燃費に劣っていたノヴァの売り上げは、極端に落ち込んでいったらしい。

もう48年も前の話だが、何だか久しぶりにノヴァのことが懐かしくなり、色々と調べてみた結果、封印されていた玉手箱を開けたようで、なかなか感慨深い記憶の旅となった。


NewJeansまもなく東京ドーム公演!

2024-06-17 18:10:12 | 音楽

いよいよNewJeansの東京ドーム公演、『NewJeans Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』が来週木曜日に迫ってきた。K POP最速の東京ドーム公演ということでとても楽しみである。僕はこの東京ドーム公演に何とか参加したかったので、今年からNewJeansのファンクラブ”Bunnies”に登録したが、結果的に無事チケットがゲット出来たので最高である。

NewJeansはヘリン、へイン、ダニエル、ハ二、ミンジの5人グループ。K POPの中ではBlackpinkに次いでお気に入りのグループである(少女時代のユナはちょっと別格)。Blackpinkは4人でNewJeansは5人。やっぱり5人くらいまでがメンバーを覚えやすいのでちょうどいい。

NewJeansのプロデューサーで、ADOR代表でもあるミン・ヒジンが親会社HYBE幹部と対立している関係でNewJeansの東京ドーム公演への影響も心配していたが、どうやら予定通り開催されるようでホッとしている。それどころか、5月にはニューシングル『How Sweet』はリリースされ、来週もまた最新シングル、『Supernatural』もリリースされる予定で、活動も活発になってきたのも嬉しい限りだ。

最新シングル『How Sweet』だが、MVがなかなか素敵だ。また曲も派手さは無いが、どこか大人のR&B的な落ち着いた曲となっており、個人的には結構気に入っている。これまでのNewJeansの曲は全てそうなのだが、他のK POPとは明らかに違う点として、若い子たちが歌っているにも関わらず、曲そのものはかなり上質な80年代のR&Bに近いサウンドになっているというこのギャップがとても秀逸。最初に『Attention』を聴いた時、これは目の付け所がかなり絶妙だな、と思ったのを良く覚えている。その後リリースされた『Ditto』も負けず劣らず素晴らしい曲であった。そして昨年のヒット曲『ETA』は、ノリが軽快で一番好きなNewJeansの曲となっていたが、今回の『How Sweet』もすっかり気に入ってしまった。

そして今回、NewJeansの可愛いTシャツをゲットした。公式サイトではかなり前に即売り切れになった人気Tシャツだが、今回ネットで新品を入手することに成功したのだ。

鮮やかなブルー色で、NewJeansのBunniesキャラクターがフロントに描かれており、バックには”NewJeans”の文字が入ったシンプルなデザイン。とてもポップなデザインがなかなかNewJeansらしくていい。ライブの記念として良いグッズを事前にゲットすることが出来たので、来週のライブに向けて気分も盛り上がってきた~。


思い出の曲34: シンセで80年代を席巻した『ヤン・ハマー』!

2024-06-17 11:39:19 | 思い出の曲

1980年代に全米で大ヒットした『Miami Vice (特捜刑事 マイアミ・バイス)』というTVドラマがあった。全米ネットのNBCが、1984年から1989年まで放送した刑事ものだが、当時アメリカで高校生活を満喫していた僕もすっかりハマっていたし、放送翌日は学校でも話題になっていたものだ。

ドン・ジョンソン演じるソニー・クロケット刑事と、フィリップ・マイケル・トーマス演じるリカルド・“リコ”・タブスの刑事コンビが、麻薬と犯罪がうごめくマイアミを舞台に活躍するオシャレな刑事アクションドラマだが、昔で言えば『スタスキー&ハッチ』、日本で言えば『あぶない刑事』みたいな刑事コンビものとして一世を風靡した。当時は本当にマイアミの治安がかなり悪化していて社会問題になっていたが、まさに環境や時代のトレンドを強く反映させた作品であった。また、ファッションやポップカルチャーという意味でも、2人はベルサーチの白いジャケットや、アルマーニのスーツに身を包み、颯爽とフェラーリを乗り回しながら敵を追い詰めていく様はスタイリッシュでカッコ良く、大きな影響を及ぼした作品であった。

そんな『Miami Vice』の主題曲を手掛けたのがヤン・ハマー。昔ジェフ・ベックのバンドにもキーボードで参加しており、僕の好きなジェフ・ベックのアルバム『Wired』でも、ヤン・ハマーのキレのいいキーボード演奏を聴くことが出来る。彼はジャズ・フュージョンの流れを組む、実績豊富なミュージシャンとしては音楽ファンの間では知られる存在であったが、80年代にもこの『Miami Vice』でまた一気にブレイクしたのだった。TVドラマの主題曲は、歌が入っていないインスト曲。そしてTVドラマの大ヒットに合わせてヒットチャートを一気に駆け上がり、Billboard 1位を獲得。インスト曲が1位を取ることは本当に稀だったので、当時は大きな話題となり、その後映画『ビバリーヒルズコップ』で使われ大ヒットしたインスト曲、Paul Hardcastleの『Axel F』などインストシンセ音楽の台頭に道筋を付けたという意味でも画期的な曲であったと言える。

そんな思い出深い『Miami Vice』だが、この時にヤン・ハマーのアルバム『Escape From Television』を当時聴いていたのを良く覚えている。先日、レコードショップタチバナでたまたまこのアルバムを見つけて、懐かしくなって思わず購入した。これは『Miami Vice』のサントラだが、上記大ヒットしした主題曲、『Miami Vice Theme』を始め、同じく人気だった『Crockett’s Theme』、そして個人的に好きだった『Forever Tonight』などが収録されているフル・インストアルバムだ。シンセをふんだんに使っており、ポップなサウンドが展開されるが、往年のヤン・ハマーらしさもある楽曲が楽しめる感覚もあって、当時はかなり頻繁に聴いていたのが懐かしく思い出された。

個人的に80年代のアメリカでの思い出は数多いし、思い出深い80年代音楽も実に多いのだが、この『Miami Vice』とヤン・ハマーの主題曲も、かなりバブリだった80年代を象徴する、思い出の1曲として今でも脳裏に刻まれている。


美し過ぎる!ビル・エヴァンスの名盤、『Waltz for Debby』

2024-06-17 10:19:29 | 音楽

週末、またレコード店タチバナさんに寄ってみたが、今回はジャズピアニストのビル・エヴァンスによる名盤、『Waltz for Debby』を発見し、思わず購入してしまった。これも言わずと知れたジャズの名盤で、多くの人が歴代ジャズアルバムのNo.1に挙げている人が多い。しかし、僕はこのアルバムを聴いたことが無かったので、今更ながら今回レコードで聴くことにしたのだ。ジャケットも女性の横顔のシルエットで、何ともシンプルでオシャレだが、このアルバムがジャズを代表するアイコニックなアルバムとなったことにも一役買っている。

『Waltz for Debby』は、1962年にニューヨークのVillage Vanguardでビル・エヴァンスが行ったライブを収録したライブアルバムである。Village Vanguardは、Blue Noteなどと並ぶニューヨークで歴史のある名門ジャズクラブ。決して日本で展開している雑貨屋の名前ではない(笑)。僕もニューヨークに住んでいた頃、何度かVillage Vanguardに足を運んだのが懐かしい。実は僕のハイスクールの友人がドラムをやっていて、彼が一度ここで演奏したのを聴きに行ったこともあったので、思い出深いジャズクラブである。Blue Noteほど格式張っていないので、カジュアルに入れる雰囲気なのも結構好きだった。

ビル・エヴァンスに関して少しだけ触れておくと、彼は先日紹介したマイルス・デーヴィスの名盤『Kind of Blue』にも参加しており、マイルスも彼の才能を頼りにしていたピアニスト。しかし彼が白人であった為、当時黒人が主流であったジャズ業界からはやや敬遠されるなどの時代背景があったことや、彼がドラッグにハマっていた為、マイルスにも追放されてしまうなど不遇の時期もあった。

当時のジャズミュージシャンは、殆ど全員と言ってもいいほど、みんな麻薬常習者になっていた。程度の問題はあれ、マイルスも若い頃ドラッグの常習性があったものの、何度か克服した経緯がある。ジョン・コルトレーンも同様にドラッグを常用して克服したが、結局1967年に40歳という若さで、肝臓癌で亡くなってしまった。天才ジャズプレイヤーはみな基本短命であった。ビルはマイルスと違い、不幸にも晩年までドラッグから抜け出すことが出来なかったらしい。結果、1980年に肝硬変で51歳で亡くなった。長年の酒とドラッグによるものであった。また妻や兄が自殺するという不幸な出来事もあり、彼も晩年は精神的にかなり悩んでいたらしい。ジャズとドラッグはどうしてもセットで語られることが多いのは残念だが、ジャズによって精神的な開放を求めたことで、ドラッグもそのツールとして使ってしまうことが多かったのだと思う。波乱万丈の人生であった。

前置きがかなり長くなったが、名盤『Waltz for Debby』に話を戻そう。

演奏メンバーとしてビル・エヴァンスがピアノ、スコット・ラファロがベース、ポール・モティアンがドラムというシンプルなトリオ編成。サックスもトランペットも無いので、とても静かで、ひたすら美しいジャズだ。ビル・エヴァンスの美しいピアノの旋律、正確なリズムを刻み続けるポールのドラム、そして印象的に太く心の鼓動に響くスコットのベース。実はベーシストのスコット・ラファロはこの収録の2週間後に交通事故で亡くなってしまったらしく、まさに遺作となってしまったという意味でも貴重なレコーディングだ。

ライブ演奏を収録しているので、客席のざわめきや拍手などもはっきりと聞こえるのがまたライブ感満載で味わい深い。それでいて、音楽自体は実にハイクオリティなサウンド。全体的にとても上品で甘いジャズアルバムに仕上がっている。収録曲は下記6曲。

  • My Foolish Heart
  • Waltz for Debby
  • Detour Ahead
  • My Romance
  • Some Other Time
  • Milestones

どの曲も素晴らしく美しいのだが、やっぱりアルバムのタイトルにもなっている『Waltz for Debby』が何とも美しい。当時ビル・エヴァンスが2歳であった姪のDebbyに捧げられた曲だが、愛おしい雰囲気に包まれたピアノの旋律が心に浸み渡る。この曲はCMなどでも使われたことがあるので、聴いたことがあるメロディではないかと思うが、ただただ、ひたすらピアノが美しい。そして中盤の畳みかけるようなベースもしっかり主張しているが、最後はまたビルの美しいピアノのメロディで回収していく。このピアノとドラムやベースの“掛け合い”が見事である。

4曲目の『My Romance』も実に美しい曲だ。また6曲目の『Milestones』はマイルス・デイヴィスの代表曲のカバー。トランペットではなく、ピアノで聴かせるのもまた雰囲気が違って何とも味わい深い。

このアルバムを初めて聴いてみて、ビル・エヴァンスの素晴らしさ、そして改めてジャズピアノの素晴らしさに触れることが出来たように思う。思い出深いVillage Vanguardでのライブ盤という意味でも秀逸なレコーディングである。暗くムーディーなジャズバーで、お酒を片手にじっくり聴きたくなるような演奏だが、その意味でも、夜に一人、自宅のレコードプレイヤーで聴くには最高の1枚ではないだろうか。またマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンとも違ったジャズの魅力に浸れるアルバムで、名盤と呼ばれる理由も何となく理解出来たような気がする。

ビル・エヴァンスはその死後も多くの音源が発掘されており、新しいレコードなども発売されているのは、ジャズファンにとっては嬉しい限りだ。マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンと合わせて、これから少しずつビル・エヴァンスのアルバムも味わって行きたい。


マイルス・デイヴィスの甘い罠、『Steamin’』

2024-06-15 20:59:48 | 音楽

先日、またいつも立ち寄るレコード店タチバナさんで、マイルス・デイヴィス・クインテットのアルバム『Steamin’』を購入して聴いてみたが、とても魅力的なアルバムであった。ジャケットも、たばこの火を付けるマイルスの写真で結構カッコいい。

このアルバムは“マラソンセッション”によって録音されたものとして有名。“マラソンセッション”とは、1956年にマイルス・デイヴィスクインテットが行った2日間のレコーディングセッションのことで、その音源は4枚のアルバムとしてリリースされた。その4枚のアルバムとは、『Cookin’』、『Relaxin’』、『Workin’』、そしてこの『Steamin’』だが、これらはそのタイトルから”ing4部作”と呼ばれ、ジャズファンの間では良く知られているようだ。

人気絶頂だったマイルスがレコード会社を移籍する前、移籍元のレコード会社との契約が残っていた為、この4枚は言わば“契約消化アルバム”とも言えるもので、プリンスなどもその後レコード会社移籍の際に同じようなことをやっていたが、消化アルバムだからと言って決して手を抜いているわけではなく、逆にこの4枚はマイルスの絶頂期を代表する4枚となり、この過程で一緒にクインテットで演奏していたジョン・コルトレーンが進化したタイミングとも重なり、ジャズファンの間では人気の高い4枚のアルバムなのである。

どのアルバムも1956年に2日間の一発取りでレコーディングされたものだが、その完成度はとても高いと言われている。『Steamin’』に収録されているのは下記6曲。

  • Surrey With The Fringe On Top
  • Salt Peanuts
  • Something I Dreamed Last Night
  • Diane
  • Well You Needn’t
  • When I Fall In Love

僕も素人ながら、この『Steamin’』を聴いたのだが、軽快でオシャレな曲調で始まる1曲目から掴みはOK、マイルスのトランペットに魅了されていく。この曲はかなりスタンダードジャズに近い雰囲気が漂う。一転して、2曲目は激しいドラムとトランペットの応酬で、その後見事なピアノや、トランペットが更に畳みかけていく。まるでニューヨークのジャズバーにでもいるような空気感が何ともオシャレである。そしてまたまた一転して、3曲目は甘いバラード。男女が恋を語らい合うようで、泣きのトランペットが切なく響く。

4曲目の『Diane』は、また洗練されたオシャレなサウンド。軽快でアルバムの中でも一番都会的なサウンドだ。5曲目は重厚感のあるトランペットが特徴的で、スケール感を感じさせてくれる。そして締めはまた甘いバラードで、有名な『When I Fall In Love』。元々ドリス・デイが歌っていたらしいが、ナット・キング・コールが歌ったバージョンが特に有名だろう。実に多くのアーティストにカバーされ続けている定番の名曲バラードである。

この通り、全6曲が収録された『Steamin’』は実に多彩な楽曲で構成されており、リスナーを全く飽きさせない内容。だから聴いていて耳障りがいいし、何とも心地いいのかもしれない。また、マイルス・デイヴィスのトランペットの音色も変化が楽しめ、とても聴きやすいアルバムとなっている。そしてやはり、このアルバムもレコードでじっくり家で聴きたい、そんなアルバムである。

1956年に行われた“マラソンセッション”の全貌を体感する為、これから他の3枚もぜひじっくりレコードで味わいながら聴いて行きたいと思う。