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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

ブルース・リーWBLC 2023参加2日目 『死亡遊戯』を鑑賞!

2023-07-17 20:46:16 | ブルース・リー、アクション

今日もWBLCに参加したが、今回鑑賞したのはブルース・リーの遺作となったカリスマ大作『死亡遊戯』。

場所は同じくヒューマントラストシネマ渋谷。宮下パークのすぐ前で渋谷駅B1出口からすぐなので、とても便利な場所にある。スクリーンは昨日と同じスクリーン3。

『死亡遊戯』は1978年に公開された映画だが、実は1972年夏に『ドラゴンへの道』完成後に香港にこもり、五重の塔を登って行きながら各階の敵を倒すという構想で、『死亡的遊戯』という新作のアイディアを練っていた。ちょうどそこへ截拳道の生徒であったMBAスター選手のカリーム・アブドール・ジャバールが香港を訪問したタイミングでクライマックスとなるアクションシーンを幾つか撮影。しかし、その後ハリウッドから『燃えよドラゴン』の主演オファーが舞い込んだことから、『死亡遊戯』の撮影は延期となってしまった。そして、そのまま翌年の1973年7月20日、ブルース・リーは『燃えよドラゴン』の全米公開直前に亡くなってしまった為、『死亡遊戯』も未完となってしまった。

そんな『死亡遊戯』の存在を知った世界中のファンや関係者による熱い要望により、なんと権利を持つ製作会社のゴールデン・ハーベストは、『燃えよドラゴン』のロバート・クローズ監督に委ね、5年の歳月をかけて『死亡遊戯』を完成させ、1978年に公開されることになったのだ。クライマックスの20分ほどの映像はあったものの、それ以外の映画のシーンは全く無い為、1本の映画にするのは大変だったことだろう。主役のビリーを映画途中で死んだ設定にして、変装しながら復讐を狙うというのは極力ブルース・リーの顔出しを抑えつつ、そっくりさんなども使うのに何とも好都合な設定。その意味で優れた脚本であった。このように主演俳優が亡くなってからそっくりさんなどを使って映画を完成させた事例は少なく、映画界でもかなりレアでケースであると言える。

『死亡遊戯』が他にも有名になった理由は、その伝説と化したカルト性。映画タイトルを知らない人でも、あの黄色いトラックスーツはみんな様々なところで見かけたことがある筈だ。世界中のCMや映画で多く使われ、映画でも『カンフーパンダ』、『キルビル』、『少林サッカー』など多くの作品にオマージュやパロディーとして登場する。まさに世界で最も有名なカルト映画、ポップアイコンと化してしまったのだ。最近、あのちゃんが歌う新曲でも黄色いトラックスーツで踊る演出が使われており、今でもその影響力は全く衰えていない。僕も愛犬きなこ用黄色いトラックスーツを購入したりしながら撮影を楽しんでいる。

今回また『死亡遊戯』を観て思ったのだが、もちろん細かく粗を探し出すとキリがないし、突っ込みどころも満載だ。例えば、ブルース・リーが着ていた黄色いトラックスーツは濃い黄色なのに対して、そっくりさんが着ているものは少し黄色の度合いが違うので違和感があることや、ブルース・リーの他作品のカットなどがかなり使われているが、その使われ方が結構雑なところや、明らかにそっくりさんとわかってしまうようなチープなシーンも実に多い。

そもそもそっくりさんとブルース・リーでは体つき・筋肉の付き方が全く違うのですぐにばれてしまう。そっくりさんを演じたタン・ロンや、一部スタントで代役を務めたユンピョウはかなり頑張って良くやっていると思うが、やっぱりどうやったって華のあるブルース・リーの動きは別格であり、なかなか真似出来るものではないのだ。今回の4K版も、前回2020年開催の『4K復活祭』と同じだと思うが、ブルース・リーの怪鳥音がちゃんと正しいものに置き換えられた日本公開時バージョンになっているのでほっとした。米国版とかだと、怪鳥音が別の人の声になっており、何とも気が抜けた感じで最悪なのだ。

しかし、それでもやっぱり『死亡遊戯』はハリウッドによる製作だけあって映画としては良く出来ているし、物語として面白い。カメラワークや脚本が実に巧みにできている上、音楽はあの007で有名なジョン・バリーが手掛けており、メインテーマ曲はまさに『燃えよドラゴン』と並び、アクション映画音楽の金字塔となった。そして映画のエンドタイトルで、ブルース・リーの過去作品名場面をバックに流れるヒロイン役・コリン・キャンプが歌う主題歌、『Will This Be The Song I’ll Be Singing Tomorrow』が何とも切なく、ブルース・リーへの追悼曲として心に響く。毎回『死亡遊戯』を観終わると、静かな感動が残る。その意味でスタッフも一流が揃っていた。

もちろん、ブルース・リーファンとして『死亡遊戯』最大の魅力は生前撮影されたラスト20分の壮絶な格闘シーン。これはモノホンのブルース・リーを満喫出来る貴重な歴史遺産だ。しかし映画『死亡遊戯』はそれだけではなく、僕はむしろ映画としての面白さと、数あるブルース・リーそっくりさん映画の中で最高峰の作品という意味でも味わい深い作品である。また、もしブルース・リーのオリジナル構想通りに完成させていたら、どのような作品となったのだろうなど、色々と妄想しながら楽しめる作品という点でも、“愛すべき伝説のカルト映画“としてファンの心にこれからも残っていくことだろう。


ブルース・リー降臨!WBLC 2023ついに開幕!

2023-07-16 21:49:20 | ブルース・リー、アクション

今年はブルース・リー師匠が亡くなってから50周年という節目の年。そんな記念イヤーに、何とも嬉しいイベントが開催されている。題して、『ワールド・ブルース・リー・クラシック (WBLC)2023』!今年大いに盛り上がった、どこかで聞いたことのあるようなイベントのタイトルみたいだが、こうしてまたブルース・リーの映画祭が開催されるのはファンとしては何とも嬉しい限りである。

『WBLC 2023』は7/14 (金)から開幕となった。東京の近い上映館としては新宿ピカデリーと渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷がある。映画祭で上映される作品は、配給会社・権利関係がワーナーブラザーズとなっている『燃えよドラゴン』を除いたブルース・リーの5作品。『ドラゴン危機一発』、『ドラゴン怒りの鉄拳』、『ドラゴンへの道』、『死亡遊戯』、そして今回『死亡の塔』までも追加された。『死亡の塔』は映画としてはなかなか面白いのだが、正直ブルース・リー映画と呼ぶにはおこがましい作品である。死後、無理やり僅かな本人映像を使って製作され、“ブルース・リー作品”として宣伝されていたにも関わらず、本人映像があまりにも少なくて公開当時はファンの怒りを買ったいわくつきの作品で、僕も当時リアルタイムで怒りを覚えた一人だ(笑)。しかし、『死亡の塔』もブルース・リー映画としてではなく、ブルース・リーがちょい役でゲスト出演している作品として捉えてしまえば観るに値する作品で、その評価も後に再評価された作品なのだが、正直この『WBLC 2023』に入れるべきであったかどうかはちょっと疑問も残る。しかし、まあ良しとしよう(笑)。

7/14から毎日上記5作品を順番に上映していくので、今回スケジュールの都合でまずは3日目にあたる7/16 (日)に『ドラゴンへの道』の鑑賞の為、ヒューマントラスト渋谷に出かけた。当日はかなりの混雑ぶりで、如何にもブルース・リーが好きそうな僕みたいな50代の男性が多かったが、中にはカップルや、何故か若い女子2人で来ている人もいて、なぜブルース・リーに興味を持ったのかに、逆に興味を持ってしまった(笑)。

売店にはブルース・リーのTシャツが3種類発売されていたが、こちらのDon’t Think, Feel Tシャツを記念に購入。またWBLCのパンフと、ブルース・リーの日本で流通している全ての映像作品(DVD等) 158作について解説した珍しいカタログが売られていたので、こちらも記念に購入した。

『ドラゴンへの道』は全ブルース・リー作品の中で僕が特に好きな作品でもある。彼の香港映画第3作に当たるが、『危機一発』と『怒りの鉄拳』の大ヒットを受けて、主演のみならず、監督・脚本・音楽監修・武術指導まで担当した渾身の映画であり、イタリア/ローマロケを慣行して予算もかなりかけた大作であった。そして、怒りに燃えるこれまでのシリアスなブルース・リーだけではなく、ちょっとお茶目なところも楽しむことが出来る意味で貴重な作品。そしてアクションシーンも今まで以上に豪華。ダブルヌンチャクが初登場し、ファイトシーンもあのジャッキーチェン作品の悪役として後に有名になったウォン・インシックとの対決や、『燃えよドラゴン』でオハラを演じたボブ・ウォール、そしてなんと言っても映画史に残るローマのコロッセオでのチャック・ノリスとの死闘は圧巻そのもの。

ちなみに、ブルース・リーの映画は全てDVD、そしてブルーレイで持っているので、観ようと思えばいつでも家で観ることが出来るし、これまでも数え切れないほど観ているが。それでもやっぱり映画館の大きなスクリーンで、他の観客と一緒に観るというのが楽しくもあり、ブルース・リー作品を楽しむ醍醐味でもある。そして、こういったリバイバル上映は何度も参加しており、2020年の生誕80周年記念に開催された『ブルース・リー4Kリマスター復活祭2020』にも何度か足を運んだので大スクリーンでも何度も観ているのだが、それでも毎回何か新しい発見や気付きがあるのが面白い。

今回はまた久しぶりにマジマジと『ドラゴンへの道』を鑑賞したが、正直映画全体のアクションシーンで言えば、雑魚クラスの敵が圧倒的に弱い。一撃ですぐにやられてしまうし、全く怖さを感じない(笑)。またアクションシーンがどれも比較的短い。今の時代、“これでもかあ~!”と言わんばかりにアクションを畳みかけたり、殴っても殴っても死なず、延々と戦っている映画があまりにも多いが、そのような作品と比較してしまうとかなり物足りなく感じるだろう。しかし、よくよく考えてみると、逆にそんなものは全くリアリティーが無いのだ。普通1発でも当たり所が悪ければ死ぬし、気絶もする。実際の喧嘩やアクションは、もっと短く終わると思うわけだ。そういう観点で観てみると、逆にブルース・リー作品のアクションはある意味リアリティーがあると思えてくるから不思議だ。

そしてやっぱり時代を経ても変わらないのが、ブルース・リーのパンチやキックのスピード。明らかに他の主演者のアクションとキレのレベルが全く違うのだ。しかもジャッキー・チェン映画のような早回し一切無しの、真のスピードなのである(むしろ、映画用に見やすくする為、少し大げさにやっているので、実践ではもっと早いと思うが)。これがブルース・リーの神たる所以だ。

そして今回も観ていてまた改めて思ったこととして、共演のノラ・ミャオがやっぱり可愛い!ということ。ノラ・ミャオは『危機一発』にちょい役で出て、『怒りの鉄拳』でヒロイン役に抜擢。ブルース・リーの恋人役として、ブルース・リーがスクリーン上で見せた唯一のキスシーンをノラ・ミャオと演じているのだ。そして『ドラゴンへの道』では3回目の共演なので、ブルース・リー映画ではお馴染みの女優なのだ。

1974年-1976年当時、映画雑誌『ロードショー』や『スクリーン』の人気女優ランキングではノラ・ミャオが常に上位に入っていた。そして僕も当時はノラ・ミャオが大好きだった。元々かなり好きなタイプの顔立ちだったが、今観てもやっぱり可愛い。そして前にも取り上げたが、ノラ・ミャオは以前好きだった倉木麻衣や、今も大好きな少女時代のユナにもどこか似ているような気がする。やっぱり僕の好きなタイプなのかもしれない。

今回、ヒューマントラスト渋谷を初めて訪れたが、なかなか良いミニシアターである。また上映中のラインアップもなかなかセンスが良さそうだ。明日は4日目なので、『死亡遊戯』をまた渋谷に観に行く予定。芦川いづみ映画祭もそうなのだが、こういったささやかな映画祭は結構熱量があってとても楽しい。WBLC開催期間中にあと何回か訪れてみたいと思う。


ついにキタ~!ブルース・リー没後50周年映画祭り!

2023-06-10 11:51:05 | ブルース・リー、アクション

今年は1973年にブルース・リー師匠が亡くなってから、丸50年という記念すべきイヤー。そしてついに先日、WBCをもじって、『WBLC 2023 = ワールド・ブルース・リー・クラシック2023』という映画リバイバル上映会が開催されることが決定したのだ。今回は『燃えよドラゴン』を除く、香港主演映画5作品。

3年前、コロナ禍の2020年にはブルース・リー生誕80周年を記念して、『ブルース・リー4Kリマスター復活祭』というリバイバル上映が行われたが、今回も同じ5本のラインアップ。その5本とは、『ドラゴン危機一発』、『ドラゴン怒りの鉄拳』、『ドラゴンへの道』、『死亡遊戯』、『死亡の塔』。唯一、あの『燃えよドラゴン』が抜けているのはとても残念だが、映画の権利的に、『燃えよドラゴン』だけ米国ワーナーブラザーズが権利を持っているので致し方ないのだろう。

前回2020年もせっせと川崎チネチッタに通って鑑賞したが、今回は7月14日から新宿ピカデリーと大阪なんばパークスで上映される。ちょうど上映中の7月20日が命日なので、恐らく今回も何度か新宿に通うことになりそうである。

今回の5作品も4Kリマスター映像となり、ブルース・リーの本当の怪鳥音を追加した日本限定バージョンらしいので、日本公開当時のものを、更にパワーアップした映像で観ることが出来そうだ。

ブルース・リー映画は全てDVDやブルーレイでコレクションしているので、いつでも家で鑑賞できるのだが、やっぱり時々大スクリーンで観たくなってしまうので、こういう記念企画上映は本当に嬉しい。7月を楽しみにしたい!


ブルース・リーの秀逸なデフォルメフィギュア!

2023-05-06 06:52:55 | ブルース・リー、アクション

ブルース・リーのフィギュアは数多く出回っており、僕もホットトイズやエンターベイ社製のフィギュアをコレクションしているが、最近、とても素晴らしいフィギュアを見つけて、思わず購入してしまった。それが、こちら。

ご覧の通り、ブルース・リーをデフォルメした頭のデカいフィギュアなのだが、そのリアルな肉体の迫力はデフォルメならでは! 細部までとても良く出来ており、思わず感動してしまった。

イタリア・ローマのコロッセオでチャック・ノリスとの死闘を繰り広げた、映画『ドラゴンへの道』のワンシーンを表現したフィギュアなのだが、背景のセットといい、ブルース・リーの表情といい、何とも精密で、手の込んだ見事な出来映えである。『ドラゴンへの道』のあの感動が蘇るようだ。

どうやら、このデフォルメされたブルース・リーフィギュアは他にもたくさん出回っているようで、先日こちらの『死亡遊戯』バージョンや、『燃えよドラゴン』のクライマックス(鏡の部屋での死闘)を再現したものもあるようだ。また、同じ『死亡遊戯』でも幾つか違ったバージョンもあるらしく、全部集めたら壮観な眺めだろう。

ブルース・リーフィギュアの新たな“パンドラの箱”を開けてしまったかもしれない(笑)。


巨大なブルース・リーフィギュアを入手!

2023-04-23 08:22:56 | ブルース・リー、アクション

先日、全高44cmもある巨大ブルース・リーフィギュアを入手した。ASYLUM ULTIMATE SERIESのアクションフィギュアで、恐らく現在手に入る全てのブルース・リーフィギュアの中で最も大きなものだ。前々からこのフィギュアを購入したいと狙っていたが、なかなか良い価格で購入出来ずにいた。しかし、今回比較的安い価格で売られているのをネットで発見したので、ようやく入手することに成功した。

こちらがパッケージになるが、やっぱりかなり大きい。フィギュアのファッションとしてはクンフー服と、死亡遊戯の黄色いトラックスーツバージョンの両方が付いてくるので着せ替えが楽しめる。早速箱から取り出し、死亡遊戯バージョンの服にお着換え。

その他の死亡遊戯フィギュアと比べても、如何にこのフィギュアが大きいかがわかる。大きさ的にはかなり大迫力だ。

正直、ブルース・リーのフィギュアとしては顔が全く似ていない(笑)。色々な角度から顔をチェックしてみたが、やっぱり似ていない。しいて言えば、斜め上の角度で見ると少し似てくる気もするが、ちょっと苦しいか(笑)・・・。

またフィギュアのクオリティとしても、例えばエンターベイのブルース・リーフィギュアに比べてしまうとかなり見劣りしてしまい、どちらかと言えば“おもちゃ”に近い。しかし、やっぱりこのフィギュア最大の魅力はその圧倒的なサイズ感。これだけ大きなブルース・リーフィギュアはなかなか普通手に入らないし、特に死亡遊戯のトラックスーツを着せると、その大迫力を楽しむことが出来る。

愛犬きなこの前に置いてみたが、きなこが猫パンチを繰り出した(笑)。これでもサイズ感がおわかりいただけるかと。

ブルース・リーのフィギュアコレクションもかなり増えてきたが、この大型のフィギュアもコレクションに加わって、益々賑やかになってきた。