goo blog サービス終了のお知らせ 

blue deco design lab

クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

芦川いづみが表紙を飾る雑誌をゲット!

2023-12-04 21:24:38 | 芦川いづみ

先日、芦川いづみが表紙を飾っていた古い雑誌を入手することに成功した。

僕が産まれる前、1958年1月に発行された『花椿』という雑誌だ。ページ数もかなり少なく薄っぺらい雑誌だが、中身は当時のファッションや美容、海外の流行など当時の文化などを取り上げた雑誌である。なんと65年も前の雑誌だが、驚くほど保存状態はいい。特にページ破れなどもないのだ。

この雑誌の表紙を飾っているのが芦川いづみ!残念ながら中身には芦川いづみの特集やインタビューなどは登場しないのだが、表紙を飾っている当時のファッション雑誌をゲット出来ただけでかなりレアで貴重である。

1958年と言えば、ちょうど芦川いづみが映画で言えば『知と愛の出発』、『陽の当たる坂道』などに主演していた頃で、彼女が絶頂期に差し掛かった入り口の時期だ(個人的に1958-1962年頃が彼女の絶頂期と勝手に位置付けている)。そんな輝かしい彼女のキャリアの1ページを捉えたこの表紙を、当時のスナップショットとして入手出来たことは何とも感慨深い。

またまた貴重でレアな芦川いづみをゲットすることが出来たのはラッキーであった。


吉永小百合の美しい写真集と直筆サイン!

2023-12-01 07:43:37 | 芦川いづみ

僕が一番好きな日本の女優は芦川いづみであることはこれまでに何度もブログで取り上げてきたが、日活映画を観ていく中でもう一人大好きな女優が“吉永小百合”である。78歳の今でも現役で活躍する大御所女優だが、78歳とは思えない若さと美貌を現在も誇っており、また大御所ながら変な大御所風を吹かせるわけでもなく、本当にいつまでも可愛い少女のような女優だ。

今でも可愛くて気品のある吉永小百合だが、若い頃の彼女は本当に恐ろしく可愛い。天使のようなキュートさである。タイプ的に可愛い美人タイプの芦川いづみが今で言うガッキータイプだとすれば、吉永小百合は有村架純、浜辺美波にも似たキュートタイプである。芦川いづみとは全く違う魅力だが、この両極に位置する美女が2人も当時日本映画界に君臨していたことを考えると、何ともいい時代だったのだと羨ましくなってしまう。

芦川いづみは既にきっぱりと芸能界を引退してしまったので、お見かけ出来る可能性はほぼ無いかもしれない。しかし、吉永小百合は今でも精力的に映画に主演しており、また映画の番宣で時々メディアにも登場するので、その美しさとご健在ぶりが確認出来るのは嬉しい。

今回、そんな吉永小百合に関する2冊の本を新たにゲットした。

1冊は1999年に出版された『吉永小百合 街ものがたり』という本で、旅好きな彼女がロケの仕事やプライベートで訪れた欧州を旅した内容が1冊のエッセイとして収められているものだ。そしてなんと、彼女の直筆サイン入りのものを手に入れることが出来た。またまた僕のサインコレクションにまた貴重なサインが加わった!

そしてもう1冊が、前々から購入したいと思っていた2004年出版の『SAYURI 吉永小百合アルバム』という写真集。この本は和田誠が構成を担当しているだけあって、とてもセンス良く構成されている写真集だ。テーマごとに様々な写真が掲載されており、若い初々しい頃の写真もあれば、比較的最近の写真などもあって、そのキャリアにおける様々なレアショットも満載。ファンは特に必見の書だが、吉永小百合のキュートな魅力が凝縮されている充実した写真集である。

共演も多かった芦川いづみとの写真も何枚か掲載されていたのもラッキーな収穫!

芸能界にも多くの交友があり、ファンも多く、今でも“サユリスト”は実に多いし、当時“さゆり”と名付けられた女の子も多かった。特に個人的に印象深いのが大のサユリストとして有名なタモリ。『笑っていいとも!』のグランドフィナーレで、大好きな吉永小百合がゲストで登場した際、タモリが“一人のファン”になっている姿がとても印象的であったが、写真集にも過去に撮った2ショット写真も掲載されていた。また石原裕次郎、寅さんの渥美清、山田洋次監督、王貞治、長嶋茂雄、山口百恵、高倉健、渡哲也、草刈正雄、勝新太郎など、日活という枠を超えて、国民的女優として多くの著名人と交友していたことが写真からも見て取れるのが楽しい。

『吉永小百合 街ものがたり』にも関連するが、写真集の後半には外国旅の写真も多く掲載されているのも楽しい。また芦川いづみが芸能界を引退した翌年、そして僕が産まれた1969年に、吉永小百合は多忙の中、なんと早稲田大学を卒業しているのだ。そんなところもまた知的で素敵だし、早稲田大学としても誇れる偉大な卒業生であると言える。早稲田大学で撮影した写真なども掲載されていた。

今回念願の写真集と、貴重な直筆サインをゲット出来たのはとてもラッキーで嬉しい出来事であった。また改めて吉永小百合の偉大さ、キュートさ、そして日本映画の良き時代を振り返る良い機会となった。そして今も変わらぬ美しさ・キュートさを保っている吉永小百合を、これからも応援していきたい。


奇跡の本!『奇跡の女優 芦川いづみ』出版!

2023-11-17 14:56:54 | 芦川いづみ

僕の大好きな女優、芦川いづみ。

これまでも芦川いづみの映画などに関してかなり頻繁に取り上げてきたが、なんと芦川いづみに関する新たな本が出版されたのだ。そのタイトルは『奇跡の女優 芦川いづみ』。作者は、映画評論家の倉田剛氏で、芦川いづみ作品を細かく掘り下げて解説した、なかなか内容の濃い待望の出版物で、「よくぞ取り上げてくれた!」と思わず叫びたくなるような“奇跡の本”である。

芦川いづみが映画界を引退したのが1968年。僕が産まれる1年前である。その引退から既に55年も経つこともあり、芦川いづみに関する本や文献などは極めて少ない。しかし、2015年に神保町シアターで『恋する女優 芦川いづみ』というタイトルで最初の映画祭が始まったが、この反響は凄く、以降3回の続編企画が開催されて、ちょっとしたブームとなった。当時からファンだったシニア層にとって、芦川いづみは青春の1ページであった筈で、歓喜の中で映画祭に足を運んだ人も多かっただろう。また、僕のようにリアルタイムで芦川いづみを知らない世代も巻き込んで、新たなファン層を確立するというちょっとしたプチ社会現象が起こったが、これはまさに日本映画界におけるささやかながらも奇跡的なムーブメントであり、ある意味時代が芦川いづみを求めているとも言えるかもしれない。“こんな素晴らしい女優が日本にもいたのか!”と思ったが、僕もすっかり時間を超越した彼女の凛とした美しさの虜になってしまった。僕にとってはその理想的な美しさに加え、女優としての魅力に思わず引き込まれてしまったのである。

この映画祭からの盛り上がりを受けて、2019年に文芸春秋から出版された『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』は本当にタイムリーな出版だったが、僕も思わずこの本に感動してしまった。彼女の主演作品を多くの貴重な写真を使って取り上げていたり、彼女へのインタビューなども含まれていて、とても素晴らしく充実した本であった。まさに僕にとっては芦川いづみの新たな“バイブル”となった。

そして、今回ついに『奇跡の女優 芦川いづみ』という、またもや感動的な本が出版された。芦川いづみはその女優人生の中で108本の映画に出演しているが、この本では芦川いづみを主演に起用した多くの巨匠監督という観点で映画を解説したり、テーマとして戦争映画、病気をテーマにした映画、ミュージカル映画、フィルムノアール、コメディー映画、働く女性などを切り口に整理して解説されており、また新たな括り・視点で芦川いづみ映画を捉えることが出来たのはとても新鮮であった。また、時代ごとに芦川いづみの映画を捉えて解説されている部分もあり、時代の流れ、ひいては日活映画の栄枯盛衰をふりかえることも出来てとても興味深い内容であった。本の中には(白黒ではあるが)多くの写真なども掲載されており、こうしてまた美しい芦川いづみを見ることが出来るだけでも最高に嬉しいことである。

僕は主要な芦川いづみ映画は既に観ているか、或いはDVDで所有しているのだが、108本も出演作がある中で、未だDVD化されておらず、まだ観賞出来ていない作品も結構ある。そんな作品などもこの本では解説されており、読んでいて益々観てみたくなってしまった。僕が一番好きな芦川いづみ作品はダントツで『あした晴れるか』だが、他にも『喧嘩太郎』、『あいつと私』、『青年の椅子』などがある。これらの作品についても細かく解説されており、改めてそれぞれの作品の時代背景や流れを再認識するのに良い機会となった。

そしてこの本の中でも、特に芦川いづみ映画をLGBTQや妹キャラ/シスターフッドのジェンダー観点で解説している点も大きな発見であった。確かに『青春怪談』などはその気のある映画ではあると思って観ていたが、この視点で改めて他の映画を見ると、多くの場合にLGBTQやシスターフッド的な要素が垣間見れることもわかった。公開当時は、まだ時代として少し早過ぎた面もあったかもしれないが、今振り返ると時代を先取りしたものとしてかなり画期的に映る。その意味で今改めて評価されるべき芦川いづみ映画も多いと感じた。

こうしてまた新たな芦川いづみ本が出版されたことは本当に大きな喜びである。芦川いづみご本人はまだご健在だと思うが、この再評価やブームをどう捉えられているのだろうか。もうメディアに登場することは無いかもしれず、その意味でもまさに伝説的な女優として神格化されているが、もし叶うことなら、一度で良いので、お元気な姿を生で拝見したいものである。そんな思いを密かに心に抱きつつ、これからも彼女の映画を見続けて行きたい!


美しき芦川いづみのピンアップを入手!

2023-09-04 14:51:37 | 芦川いづみ

芦川いづみが出ている出版物はかなり少なく、引退してからもメディア露出が全くない為、探すのはかなり難しく、レアになっているが、そんな中また貴重な雑誌を発見した。

1992年2月に出版された『映画情報』という、国際情報社が発行していた雑誌を入手した。B4サイズくらいのやや大判の雑誌だが、まさに当時公開されたいた邦画と洋画情報などを取り上げた映画雑誌である。まさに『スクリーン』や『ロードショー』の先駆け的な雑誌として当時人気であったのだろう。表紙を飾っているのは東宝のスター女優、星由里子。絶頂期は加山雄三との共演が多かった東宝の看板女優であったが、やっぱり今見ても美しい。

星由里子の表紙の素晴らしさもさることながら、なんとこの雑誌の1ページ目に、羽子板を持った着物姿の何とも美しい芦川いづみのピンアップがあるのだ。2月号というのは前の月に発売されるものだが、この雑誌も1月15日に発売されているので、まさにお正月気分にまだ浸っていた時期に出版されたものだろう。『62”を歓び』とのタイトルがついているが、まさにお正月に相応しい、美しく、華やかなピンアップ写真である!

他には三田佳子、佐久間良子、中村賀津雄のピンアップもあったが、やっぱり当時の女優には実に華があった。

結局この雑誌の中で、芦川いづみが登場していたのはこの1枚だけだったが、それでもかなり貴重でレアな写真だと思うので、入手出来たことに感無量である。僕の芦川いづみ関連コレクションとして大切に保管しておくとしよう~。


芦川いづみ祭り2023 第8弾: 『娘の季節』

2023-07-05 18:08:44 | 芦川いづみ

ちょっと久々にこのコーナー!

またまた嬉しいことに、芦川いづみが出演している映画が初DVD化された。今年新たに、『和泉雅子 銀幕の世界』と題して、日活からDVDラインアップの発売が始まったが、その第一弾として『東京ナイト』と『娘の季節』という2本のタイトルが収録されたDVDが発売されたばかり。

和泉雅子と言えば、『日活3人娘』として吉永小百合、松原智恵子と共に1960年代中盤から後半にかけて絶大な人気を博した。そんな和泉雅子のヒット作品がDVD化されたというのは彼女のファンにとっても嬉しいニュースだが、僕が歓喜したのは『娘の季節』のDVD化。この作品は僕の大好きな芦川いづみも出演している1968年公開の作品で、これまでDVD化されていないからだ。DVDでようやく鑑賞できるというのは本当に嬉しい限りである。

芦川いづみと和泉雅子の共演作は幾つかあるのだが、ちょうど1960年中盤は和泉雅子の絶頂期で浜田光夫と共演した青春映画が多く当時公開されていた。今年1月に取り上げた『成熟する季節』もそんな1本であった。逆に芦川いづみは1960年代中盤に入ると、主演女優としてやや旬を過ぎ、世代交代が起きていた頃。しかし僕は1960年代後期の芦川いづみも大人の女性としての色気も増して益々美しいので好きなのだが、やはり当時は若くて勢いのある日活3人娘の方が客を呼べる状況になっていたと思われる。そしてそんな芦川いづみも1968年に藤竜也と結婚して完全に芸能界から引退してしまったのだ。山口百恵にも見られた何とも潔い引き際であった。その意味ではこの作品は引退直前に出演した作品であり、まさに銀幕での最後の貴重な芦川いづみを見ることが出来る作品でもある。そんな感動的な作品をぜひDVDで観たいと長年思っていたので、今回和泉雅子にあやかってついに初DVD化が実現したのは感無量である。

『娘の季節』はカラー作品で、バスのワンマンカー化が進んでいた時代を背景に、車掌(バスガール)をやっていたバス会社の若い娘たちの職場における悩みと喜びを交叉させ、明るく健康な女の表裏を描く青春作品となっている。主演は和泉雅子と杉良太郎。一見明るいライトコメディーかと思いきや、実は当時の社会変化や高度成長における労働環境などにも問題提起をしている作品となっており、今観るとかなり興味深い作品だ。

まず和泉雅子演じるバスガールという職業だが、これは観光バスのバスガイドさんのことではなく、普通の市営バスに当時は必ずバスガールなる女性従業員が車掌として乗っており、乗客の切符を売ったり、停留所の案内などをしていたのだ。昔はそんな職業があったのだと改めて知ったが、ちょうどこの頃バスもワンマンバス化して自動化・人件費削減という世の中の流れになり始めていた頃。バスガールたちは田舎から上京してきて、寮で暮らしながら残業し、決して給与・待遇も良くない職場環境で必死に生計を立てていた時代である。そこにワンマン化が進むことで、益々職を失っていく大きな社会変化の時代であったと言える。

そんな時代背景の中で物語は進んでいくが、当時の世相を観るにはとても面白いし、1968年当時のバスや自動車なども多く登場するので、細かくチェックするだけでも結構楽しめる。そして、このバス会社で働くお局的な存在の康子を芦川いづみが演じている。康子は寮長も務めているが、若い子たちへのあたりが強く、みんなからは煙たがられる役。康子は、昔杉良太郎演じるバスドライバーの古橋次郎と同じバスにバスガールとして乗っていた際、交通事故により左手を失ってしまう。この事故は次郎の責任ではなかったものの、それ以来康子に対して負い目を感じながら仕事をしていた。そんな次郎に思いを寄せていたのが和泉雅子演じる主人公のみどり。みどりは次郎は相思相愛で、みどりは結婚したいと思っていたが、次郎の煮え切らない態度と、康子との関係が気に食わず、また康子も次郎との関係を詰めようとする若いみどりの存在が気に入らない為、康子とみどりは三角関係として対立していく展開に。更に物語の中で、みどりの兄の自殺や、同僚の妊娠・出産、その他起こる事件などを経ながらみどりも成長していく物語である。

そしていよいよ本題だが、そんな興味深い作品の中での芦川いづみは、今回はお局的な元バスガイドという役で、ちょっと嫌な役で始まるが、最後にはみどりとも和解するハッピーエンドとなるので一安心。それにしても、相変わらず芦川いづみはため息が出る美しさ!どのシーンを見ても美しい。特にこのキャリア終盤の芦川いづみは、若い頃ともまた違い、大人の魅力・色気が満載で、その美貌は更に磨きがかかっていたと言えるので、そんな彼女を拝めるのは最高の幸せである。

共演者として、あの遠山の金さんこと杉良太郎や、芦川いづみと結婚することになる藤竜也、兄役に川地民夫、同僚に日色ともゑ、そして若い中尾彬も登場する。若き日の杉良太郎もなかなか爽やかでカッコいい。

今回、また新たな芦川いづみ出演作品をDVDで入手することに成功したが、彼女のキャリア終盤の魅力を確認出来たことは新たな発見となったし、映画としても当時の昭和感を感じることが出来、更に当時の社会問題などを取り上げていた点で、とても勉強になる興味深い作品であった。引き続き、まだ観ぬ芦川いづみ作品をこれからも楽しみにしたいと思う。