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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

芦川いづみ祭り2024開幕!第1弾: 『夜のバラを消せ』

2024-02-25 22:12:36 | 芦川いづみ

毎年恒例のこの企画が今年も始動。毎年この時期になると、むしょうに芦川いづみの映画が観たくなってしまう。昨年は芦川いづみ出演作計8作品を紹介した。これまでにもうかなりの数の芦川いづみ出演作品を観てきたし、DVDも手に入るものは殆ど手に入れてしまったので、かなり制覇しつつあるが、DVDを買ったものの、まだ観れていない作品がまだ3-4本あるので、今年はこれを中心に紹介してみたい。

まず2024年の第一弾は1966年公開の日活映画、『夜のバラを消せ』である。この作品は石原裕次郎の主演作品だが、『石原裕次郎シアター』シリーズのDVDをかなり前に買ったままになっていて、観ていなかった。芦川いづみの出演シーンがそう多くない作品ということもあり、なんとなく観るのを後回しにしてしまっていたが、やはり彼女が出ている作品は全てしっかりと観賞しておかねばと思い、DVDを引っ張り出したのだ。

1966年と言えば、芦川いづみが引退する2年前であり、終盤の出演作だ。しかも、この頃は既に吉永小百合、松原智恵子、和泉雅子の『日活3人娘』が日活映画のメイン女優に代替わりして人気を博していた頃にて、芦川いづみは主演というよりも、脇を固める立場になっていた時代である。

またこの時代は、洋画では007シリーズが大ヒットしていたこともあり、この映画も裕次郎を主演にした“和製ボンド“的な作品を意識していたことが伺える。カッコいいスポーツカーに美女とのアバンチュール、スピード感のあるストーリー展開にウィットに富んだオシャレなセリフ、そして派手なアクションなど、まさに007を意識したようなスパイ映画となっていて、その視点で今この映画を観るとかなり面白い。

物語はスリリングなカーチェイスから始まる。ハイウェーを疾走するジャガー。ハンドルを握る徳川新六(石原裕次郎)を、彼に首ったけの香港から来た女・梨花のバイクが追う。自主党代議士・津守広茂の妻・高子に会いに行く途中だったが、梨花を巻くと強引にゴルフ場で高子とゴルフすることになり、賭けで買った新六は、夜に再び高子の自宅で会う約束を取り付ける。しかし、それは新六の育ての親でもあった千成(東野英治郎)から与えられた使命を果たす為であった。次第に彼は資産家のパトロンであるゆかり(由美かおる)と行動を共にしながら敵から逃げ、黒幕に迫っていくのであった・・・。

ネタバレにはなるが、実は親代わりであった筈の千成が黒幕だったのだが、この千成の愛人役、鶴代を芦川いづみが演じている。和装の芦川いづみは愛人役だけあって何とも美しく、ミスリアスではあるのだが、完全に千成の言いなりとなっている哀愁漂う女性という役どころ。しかも、本編を通してセリフが全くなく、また出番も千成が登場するシーンに何回か登場するものの、中盤はどれもあまり魅力的なシーンではない。このまま終わってしまうのかと諦めていたら、ラストシーンで愛人の鶴代が千成をナイフで刺し殺すが、その後自らも敵の銃に倒れて死んでしまう。クライマックスとしての役は重要なのだが、やっぱり芦川いづみメインで観てしまうと、彼女の主演シーンが少ないのがとても残念な映画である。

芦川いづみは置いておいたとして、映画として純粋に観てみると、まあ話としてはチープで、007には到底及ばないものの、裕次郎の主演作としてはなかなか魅力的な作品だし、カッコいいジャガーのオープンカーや、派手なスパイアクションで、全体的に小気味良い展開となっている点は、当時の時代背景を思い浮かべながら観ると結構楽しめる作品ではある。しかも、この映画の注目すべき点は、あの由美かおるが新人として映画デビューを果たした作品で、彼女の若いエネルギーと、レオタードでキレのあるダンスを踊る姿などが楽しめるマニアックな作品でもある。正直、由美かおるは全く僕の好きなタイプではないし、お約束の入浴シーンで有名となった『水戸黄門』の頃の彼女の方が一般的に知られているかもしれないが、この映画では元気で初々しく、小悪魔的な魅力がある由美かおるが観れるという点では貴重な作品である。千成を演じる東野英治郎も日活俳優としてはお馴染みではあったが、彼が後に『水戸黄門』を演じていたことを考えると、この2人の“水戸黄門共演”も今となっては興味深い。

繰り返しにはなってしまうが、この映画は芦川いづみ出演作としての魅力はイマイチではあるものの、1960年代後半の美しい芦川いづみを確認することが出来るという意味で、ファンとして一度は観る価値のある作品だろう。と同時に、裕次郎作品としてはまずまずのエンターテインメント作品に仕上がっている点で、裕次郎ファンとしては後の『太陽にほえろ』、『西部警察』を思わせるようなアクションのエッセンスも垣間見れる感じもあり、愛すべき映画かもしれない。


貴重な映像資産、『裕次郎の欧州駈けある記』!

2024-02-21 22:36:32 | 芦川いづみ

1959年に劇場で公開された石原裕次郎の旅行記映画、『裕次郎の欧州駈けある記』という作品がある。

裕次郎の人気絶頂期に劇場公開されたものだが、映画『世界を賭ける恋』の北欧ロケ終了までの1週間、裕次郎が休みを返上して撮ってきた作品。冒頭、裕次郎の口上から始まり、セーヌの湖畔、ナポリの海辺、ポンペイの廃墟、ドイツ、スイスなど世界の名所を素の裕次郎が駈け巡るドキュメンタリー映画だ。

当時は海外旅行が全く一般的ではなく、まだまだ贅沢な時代であった。今でこそ、海外での旅番組やグルメロケなどバラエティ番組でも普通にあるが、当時は海外ロケの旅番組は無かったし、映画の撮影で海外ロケを行うようになったのももう少し先だ。そのような時代にこの映画が公開されたことは、画期的な企画であったことが想像できる。

通常の映画よりもかなり短い42分程度の短編で、裕次郎のナレーションがあるとはいえ、単に色々な欧州の名所を回っているだけの作品なので、今見ると旅番組としてはかなり退屈な作品だ。しかし、この映画の魅力は、①演技をしている裕次郎ではなく、素の裕次郎が見られること、②当時の欧州各地を確認出来る歴史資料としての面白さにある。①に関しては、まさにアイドルの海外ロケの原点とも言える内容で、ファンには嬉しいお宝映像だったことだろう。②に関しても、今と昔の観光名所を見比べてみたり、映画の最後に銀座を歩く裕次郎で終わるが、当時の銀座を確認するにも貴重な歴史映像資料だと言える。当時の車などもたくさん確認出来るので、クラシックカーマニアにも垂涎ものである。

この作品は、1988年にセルビデオとしてリリースされていたが、それ以来DVDがなかなか実現していなかった為、裕次郎の主演作品としては幻の作品となっていた。そして2006年に初のDVD BOX化がされていたのだが、このDVD BOXもかなりレアで、中古市場でも出回っている数が少ないことから、今でもかなりの高値で売られている。しかし、念願のこのDVD BOXを今回比較的安く入手することに成功したのだ。

DVD BOXは裕次郎の1956年主演作『狂った果実』と『裕次郎の欧州駈けある記』とカップリングされ、DVD BOXとして裕次郎デビュー50周年記念として2006年にリリースされたもの。パッケージには裕次郎映画のロビーカードが50枚封入されているが、中には僕の大好きな芦川いづみとの共演作のものも多く、これも最高に嬉しい特典だ。

これまでまた貴重な裕次郎作品を入手することが出来た!


芦川いづみの“三ツ矢サイダー”ブリキ看板!

2023-12-31 10:16:00 | 芦川いづみ

前回紹介した芦川いづみのポスターに続き、先日またまた芦川いづみグッズをゲットした。今回は三ツ矢サイダーのブリキ看板広告。と言っても当時ものではなく、新たにブリキ看板に印刷された復刻品なので希少価値は全くないが、サイズ的にもA4くらいでちょうどいいグッズである。

芦川いづみは1953年に三ツ矢サイダーの広告塔として起用され、当時同社初めての宣伝ポスターに彼女が起用されたのだ。それがこちら。幾つかのパターンがあったようだ。

このポスターの初々しい芦川いづみをブリキ看板にしたものが今回入手したもの。1953年と言えば、まだ芦川いづみが本格ブレイクする前なのでその姿も貴重である。

本当はこの1953年当時のポスターが欲しいところだが、なかなか入手するのは不可能なので、今回ブリキ看板でその面影を楽しむことにしたい。

それにしても、三ツ矢サイダーは長い歴史の中でその時代の美女を広告に起用してきた。僕の好きなガッキーこと新垣結衣も若い頃三ツ矢サイダーのCMに起用され、僕も当時のB2ポスターを持っているが、芦川いづみがポスター第一号で、そこから脈々と美しき広告塔が受け継がれているいう繋がりを知ると、何だかちょっと感慨深いものがある。


芦川いづみ『あいつと私』のポスター!

2023-12-30 15:06:50 | 芦川いづみ

僕の大好きな女優、芦川いづみと石原裕次郎が共演した1961年の日活映画、『あいつと私』のB2版ポスターをゲットすることに成功した!当時、スキーで骨折した石原裕次郎の復帰直後に公開された作品でもあり、大ヒットを記録した作品だが、芦川いづみの共演ぶりも堂々たるもので、彼女も人気絶頂にあった時期でもある。

さて今回入手したポスターだが、当時ものではなく、復刻版のポスター。しかし、このポスターは芦川いづみが結構大々的にフィーチャーされている映画ポスターでもあって、前々から欲しいと思っていた1枚だ。なので復刻版であってもB2サイズでゲット出来たのは最高に嬉しい!

早速このB2ポスターをポスターフレームに入れてみたが、とてもいい感じである。そしてやっぱり芦川いづみが大きく登場しているポスターは最高である。

もう1枚、同じく『あいつと私』の縦型スピードポスターも入手。こちらは縦サイズがB2と同じ72cmだが、横がちょうど半分の25cm。まさにB2を縦に半分にしたサイズのポスターで、昔はこの仕様の宣伝用ポスターも実に多かった。こちらはもっと古いものらしいが、裏面に石原裕次郎のヒット曲が16曲載っているので、恐らく何か雑誌の付録だったのかもしれない。折り目はあるが、なかなか保存状態も良く、貴重な1枚である。

僕の大好きな芦川いづみ、そしてお気に入りの作品である『あいつと私』の貴重なポスターを今回新たに入手出来たが、またこれで良い芦川いづみグッズを手に入れることが出来た。


芦川いづみのブロマイドを新たに3種類ゲット!

2023-12-08 18:19:08 | 芦川いづみ

僕の大好きな女優、芦川いづみについてはかなり頻繁に取り上げてきたが、今回は新たにこちら3枚のブロマイドを入手したので紹介したい。ブロマイドという響きも何だか懐かしいが(笑)。

ブロマイドでお馴染みの“マルベル”のブロマイド。往年の俳優のブロマイドを今でも売っているが、やっぱり芦川いづみのブロマイドは格別である。これまでに芦川いづみのブロマイドは10枚持っていたが、今回の3枚は今まで持っていなかったものなので、純粋にダブりなく、これで全13枚となった。

若い頃の初々しい写真や、女優キャリア晩年の美しい写真など色々な芦川いづみが楽しめるが、今回入手した3枚はどちらかと言えば晩年のもの。それだけにお姉さま的な美しさが際立っていて素晴らしい写真である。

これで芦川いづみのブロマイドコレクションも益々充実してきた!