スーパーで餃子を買うとついてくる「餃子のタレ」ほど失礼なものはないね。
醤油とラー油と、こともあろうか酢が入っている。
酢が嫌いな人はいないと思ってるんだね。
酢が好きとか平気な人の言うことは、まず当てにならない。
「全然酸っぱくないから食べてごらん」
この言葉に何度だまされたことか。
美味しいものが食卓に並ぶと
「酸っぱいよー」と言えば私が食べないと思っている。
昔、暗室での現像作業を教わったとき、現像液と定着液は薬と水の割合が決まっていた。
現像した印画紙を定着液に浸ける前に、ストッパー液に浸けて中和させると定着液が痛まないらしい。
ストッパー液は酢酸と水を混合するが、割合が適当。
手本に混ぜて見せてくれて、その液を舐めろと言われたよ。
偉い人が言うんだからしょうがない、舐めたよ。
「その酸っぱさがちょうどいいんだよ」
身体で覚えるとはこのことだね、っても舐めたのはその時だけで後は適当。
なんでもかんでも酸っぱいものが嫌いなわけじゃない。
酢酸系が嫌いなようだ。
レモンをかけて食べるし、しゃぶしゃぶはポン酢だし、梅干は塩分いっぱいでむっちゃ酸っぱくないと美味しくない。
ところがお寿司は好きだし、トコロテンは酢が利いてないといただけない。
他人が聞くと単なる我侭と思うだろうけど、私の中ではちゃんと分かれている。
単に理論的に説明できないだけ。
高円寺駅北口にできた酢バー、酢に何を混ぜても酢だよ。
↑私のツボ。押すと私が気持ちいい。