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POCHI ~魂の旅~ ①

2011-07-29 | ポチの昔話

昔々おじーさんとポチと、あまり好きにはなれないおばーさんと三人、

ひっそりとそして情熱大陸的に暮らしていました。(どんな暮らし?)

  

おじーさんの鉄砲打ちは8段だってことは耳にたこが出来るくらいこれまで2回ほど説明してきたので割愛しますが

最近のぽちはダラダラ生きていました。(鉄砲打ち関係ないじゃんっ!)

 

なんかこう・・なんかしたいっ!のだっ!

だからと言ってコサックダンスをうまく踊りたいとかそんなことではないのだ!

ましてや、大川栄作の『さざんかの宿』でのど自慢に出ようなんてそんなしみったれたことでももちろんない。。(失礼だろっ!栄作に!)

 

そうだ!

誰かの役に立つことがしたいっ!!

  

 

 

 

 

  

そんな中、未曾有の大地震は起きた。(M11.8)

  

  

被災地は津波による死者や行方不明者で大変なことになっているらしいということを伝書鳩情報で聞いたポチは

いてもたってもいられずおじーさんに真剣な鼻持ちでこう言った。

  

  

【ワン、わ、わわぁ~ン、ワワワンッワン~~ぷッ!】

  

 

犬語を中国の留学中に学んだおじーさんはビックリしてこう言った。(何しに行ったんだ)

 

 

『ぷっ??』

 

 

返しが『ぷ』かよっ!とぽちは突っ込みたかったが全てが通じるおじーさんにはわかってくれたはず!

おじーさんは何も言わず・・・

 

 

 

 

 

鼻をつまんだ。(若干苦笑いで)

 

【オナラじゃねぇしっ!】

 

おじーさんは全く分かってなかった。(これぽっちも)

※【ぷ】とは犬語で『そういうことだから四の五言わず頼むでおっちゃん』を意味します。

 

それからポチは置いといてとかのジェスチャーを程よく交え

肉球に汗がでるほど渾身の表現方法で説明した。5時間くらい。(長っ!)

 

『なるほど・・・ぽち・・・オマエってやつは・・』

おじーさんは目にいっぱいの涙を浮かべぽちを抱きしめました。

 

『わかったわかった、お前の好きなようにしなさい』

 

捨てられてた生まれたばかりの死にそうだったお前が

こんなにも立派になったことをおじーさんは心底誇りに思いました。(オナラと勘違いしたくせにと若干ポチは思いました)

 

それからの二人はおばーさんそっちのけで準備に取り掛かりました。

(っていうかおバーさんは隣のルミっていうどっこいどっこいのばーさんと湯煙温泉グルメぶらり二人旅~その時あなたは~ツアー行ってたし)

 

今回の旅のために購入した小型リヤカー2000GTR(ツノダ)には約1000人分の食料が積載されました。

しかし、体重力学的に引っ張るところが地面につかず宙に浮いてるポちの様子に

鼻水たらしながら笑うしかないおじーさんでした。

よって大幅に削減せざるをえず、10人分というぶっちゃけいらなくね?と思うような量じゃないと引っ張れないぽちの体力に

おじーさんはやれやれ感丸出しでした。(むしろツノダいらないし、明日返すし)

 

たくさんの困ってる人を助けたくてもポチには力がない。

それでもポチの目は闘志に燃えていた。

自分に出来る事はこんなにちっぽけなものかもしれない。

それでも、

 

それでも

ボクは・・・行くっ!

 

ポチの長い旅が始ろうとしている。

 

遥か遠い、被災地に向けて。

 

つづく・・

 


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4 コメント

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Unknown ()
2011-07-31 09:45:52
りこ、泣いてたしね。^^;
寝る前の話なのに感極まってたよね^^;
なつかしい・・・。
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Unknown ()
2011-07-30 23:13:43
わーい!ポチ話だ!りこそれ好きだ!
小学校のときにラジオに録音して寝るとき聞いてたもんね!

続き楽しみにしてるよ(^o^)
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Unknown (sa)
2011-07-30 09:49:00
ありがとうございます。

ルミの方が年上でボケ気味なので早めに書きます♪
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Unknown (bu子)
2011-07-29 13:00:34
久方ぶりのぽち・・

笑わせていただきました。

つづきは、おばあちゃんが生きてるうちに

お願いします。

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