むかしむかしおぢいさんとポちが住んでいました。
おばーさんはめんどくさいので今回はいない設定になってました。
おじーさんは働き者だということは口が酸っぱくなるほど何回も言っているので(1回だけど)ご存知だと思いますが鉄砲打ち8段です。自称ね。
今日も朝からポちとふたりで山へ獲物を求めて旅立ちます。
「今日はだめだったなぁ」と、もう日が暮れそうになっていたときのことです。
二人の上空にオレンジ色の未確認飛行物体が現れました。
おじーさんはあまりのデカさにびっくりし腰を抜かしました。
ポちはあまりのきれいさにうっとりモードで魂ちょっと抜けてました。
気がつくと二人の前に人間の姿の半透明物質が急に立ってました。名札に「次郎」って書いてました。
「次郎・・・」ふたりは絶妙にハモリながらつぶやいてました。
『コワガラナイデクダサイ。。ワタシハニビルワクセイカラキタアナタガタノ ミライノスガタデス。
ジローハ、ペンネームデス。アナタワエアラバレシモノデス。』
おじーさんに向って言っていたんですが途中から気絶しちまったのでポちが変わりに聞いていました。
それから延々と3時間ぐらい日本語へたくそ外人のようにこの世の仕組みや裏社会の存在、宇宙の偉大さやツチノコの有無など、驚愕の事実を聞かされました。「まじで~~!!」「へぇ~~~!!」みたいなリアクションは3千回はやった満足感はありました。
『君の願いは必ず叶う!!』
最後のほうはかなり聞き取りやすくフランクな雰囲気まで漂わせてました。
そして、『じゃね!』ってウインクしてとっとと消えちゃいました。
気絶していたおじーさんもやっと目を覚まし、ジローはなにもんなんだを5万回連呼してました。
あまりの膨大な情報量に何を聞いたか忘れちゃったポちでしたが一個だけ思い出しました。
『ツチノコはいる!!』
それかよっ!もっと大事なはなしあったじゃんかぁ~~~~
思い出した!『君の願いは必ず叶う!』
そうかぁ~叶うんだぁ~~
ポちの願いは大好きなおじーさんとこれからもずっといることなんだ。
とっくに日の暮れた山道をオンブしてもらって上機嫌のポちでした。
つづく・・・・・感じっぽい・・。
P・S 最新VOICEレコーダーにジローの会話は全て録音していたおじーさんの企みはこの時ポちには思いもしませんでした。。
今までの『ポちむか』作品集