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ユニバーサルサービスを改めて考える

2019-06-29 09:04:00 | ユニバーサルサービス
ユニバーサルサービスの定義
ユニバーサルサービスとは、どのようなものでしょうか。

ユニバーサルサービスとは、「国民生活に不可欠なサービスを、誰でも利用可能な全国一律料金で、公平かつ安定的に提供すること。」と言えますが、その条件としては、下記の4つの点が守られていることとなりそうです。

 1)どこでも - 収益が上げられる都会のみならず、山村や離島などの田舎でも利用可能な地理的公平性
 2)誰でも - 身分を問わず、利用可能な社会的公平性
 3)負担可能な - 経済的公平性(採算のない田舎へ提供するにあたり、それを理由に安易な値上げをすることは許されない)
4)均一なサービス - 技術的公平性(サービス提供レベルが均一であること)

が求められています。
また、現在ユニバーサルサービスに該当するものとしては、一般的には下記の業種を指すとしています。
残念ながら、JRを含む鉄道や路線バスなどはユニバーサルサービスではありません。

ユニバーサルサービス提供事業者として見做される分野

電力(北海道電力・東北電力・東京電力ホールディングス・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力)
医療保健(国民健康保険・国民年金)
郵便(日本郵便が提供している郵便事業)
電気通信(東日本・西日本電信電話(NTT東西)
放送(日本放送協会(NHK))


なお、ユニバーサルサービスと言う言葉は、「ユニバーサルサービス制度」として平成18年度にスタートした頃から使われるようになった言葉です。

その背景には、移動体通信(いわゆる、携帯電話)の爆発的な普及により、固定電話を利用しない層が急速に増加し、それに伴い固定電話の収入が激減、したことがありました。
そこで、全ての通信事業者から広く薄く通信料と一緒に徴収して、集計した額をNTT東西の会社に基礎的電気通信業務維持費用として配分しています。

電気通信事業から始まったユニバーサルサービスと言う概念だが
ユニバーサルサービスを広義に解釈すれば、電力などもそうですが、例え山間部であってもそこに電気の需要があるならば敷設し、維持する義務が生じます。

電話も同じなのですが、山間部に行くと人が住まないような地域もありますが、そうした区間で有っても隣の村と結ぶために送電線を敷設したり、電話線を敷設したりする必要があります。
こうした維持管理も、事業者が行わなくてはならないわけですが、地域独占という前提条件が有ったからこそ、成り立っていた話だと思います。
しかし、昨今は電力の自由化、太陽光の買い取りなども含めて電力の地域独占が崩れており、この辺も含めた総合的なユニバーサルサービスとは何かと言うことを考えていく時期に来ているように思われます。



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