サンタと一緒にファミリークリスマス

　昨日は、帝国ホテルに行って来た。私の記憶では、帝国ホテルに入るのはこの日が初めてだ。何故に帝国ホテルまで足を運んだかと言えば、サンタクロースに会う為である。小学３年生の下の息子が、「サンタに会いたい」と言い出したからだ。確か１２月に入ってから、そんな事を言っていた。その頃、私は息子に、「サンタならクリスマスの頃になると、その辺（街中）をウロウロしてるよ」と言うと、息子は、「あれは偽物。サンタは日本人じゃなくて、フィンランド人なの。名前もニコラス・サンタって言うんだから」と一端の口を利いている。それにしても、サンタの本名までは知らなかった。

　そんな事から家内が、帝国ホテルの、『インペリアルバイキング サール「サンタと一緒にファミリークリスマス」』と言うものに申し込んでおいたと言うわけだ。それで昨日、家族４人で行って来たのである。ファミリークリスマスと言うだけあって、１７階のフロアは家族連れで賑わっている。時間が来て会場の方へと通された。もうバイキングの用意はされていて、とても良い香りが漂っている。早速、食事の始まりだ。どの料理もとても美味しい。“バイキング”という食のスタイルを生み出した、帝国ホテルのブフェレストランだけのことはある。

　一通り食事に手が付いた頃、いよいよサンタクロースの登場である。イベントの始まりだ。登場したのは、本物の“フィンランド人”のサンタクロースだ。イベントの司会を担当している女性が、サンタにフィンランド語で話しかけ通訳も兼ねている。小さな子供達がサンタの周りに集まると、早速質問のコーナーが始まった。司会の女性が、「サンタさんに質問がある人は手を上げて下さ～い」と言うと、一斉に手が上がった。流石にウチの息子は、手を上げているのが自分より下の年齢の子供達ばかりなので、臆して遠慮しているようだった。

　司会の女性が、質問のある子にマイクを向けた。マイクを向けられた小学一年生くらいの女の子が質問をした。「サンタさんの好きな食べ物はなんですか？」おぉ～いい質問だ。私もサンタが何て答えるのか興味津々だ。ところがサンタは、「天ぷら」と答えている。私はその答え、子供向けじゃないな、と思っていたりして…。次の子に質問が移った。やはり同じくらいの女の子だ。「サンタさんは、プレゼントをどこで買ってくるんですか？」と言っている。これも見事な質問だ。サンタがどう答えるのか、またまた注目してしまったのだが、「自分の工場で作っている」と答えている。どうも今回のサンタは、子供達に一本取られている感じである。

　そしてその後は、家族ごとにサンタとの記念撮影だ。息子は照れているようだったが、息子以上に恥ずかしいのは私だ。早く終わってくれないかな～なんて思っていた。我々の後には、関取の家族が記念撮影をしている。大相撲フリークの私である。その関取を知らないわけではないが、敢えて四股名は伏せておこう。その関取の家族の記念撮影の様子を見ていたのだが、何とも異様だ。サンタクロースと関取。何かマッチしない。それでいろいろと考えた。プロレスラーとサンタ、そしてユニホームを着たプロ野球選手とサンタ、要はスポーツ選手とサンタはやはりミスマッチなのだ。そうは思わない？