逆転優勝

　今日辺りから各大学では学園祭が始まる。これから書くことは私が大学時代の話である。その前に、このブログを物を食べながら読んでいる方はいないとは思いますが、いたらスルーして下さい。気分が悪くなられても困りますから。食事中じゃなくても気分は悪くなるとは思いますが…。一応おことわりはしましたからね？

　Ｒ大学に入学した私の友人から、「ウチの大学の学園祭で面白いイベントがあるから見に来いよ」と言われノコノコと出向いて行った私だ。面白いイベントとは、『ゲテモノ食い大会』である。当時は日本テレビで、『ＴＶジョッキー』なる番組があり、その番組には、『奇人・変人』のコーナーもあった。日曜お昼の人気番組だった。

　こう言う、『奇人・変人』的なコーナーがテレビでも許された時代だからか、各大学の学園祭でも過激なと言うか、変なイベントが平気で行われていた。大学側もよく許したものだ。ところでその、『ゲテモノ食い大会』だが優勝すると中古車のミラージュがもらえた。まだ貧乏学生が多くいた時代、参加者の多いのにまず驚いた。

　私には好き嫌いはないが、いや好きな物はある。麺類が大好きだ。嫌いなものはないが、ゲテモノだけはどうしても食べる気にはなれない。それにしても、どこで集めて来たんだ？…と言う様なゲテモノの食材にも目を背けたものだが、大会が始まってからも同様だ。見ていても痛々しい感じさえする。笑いも起こっていたが。

　ゲテモノとの大格闘の末に優勝者が決まった。ゴキブリの揚げた物を食べた奴が優勝した。タイにはタガメを揚げた料理はあるが、あれは間違いなくゴキブリだった。表彰式が始まった。ところが表彰式で優勝者がいきなりもどしてしまったのである。準優勝者がそのもどしたゲロを食べて逆転優勝だ。会場ではどよめきが…。