高校野球

　昨年甲子園を沸かせた、ハンカチ王子こと斎藤投手の母校早稲田実業は、今年の夏の甲子園の切符を手にする事ができなかった。３回戦で堀越に６対９で敗れている。地方予選は、１回戦で敗れても、決勝戦で敗れても、甲子園の土を踏む事はできない。そう言う意味では、高校球児達の本当の悲喜交々は、この地方予選にあるのかも知れない。本当に甲子園までの道のりとは、熱くて、暑くて、そして厚い壁なんだなと言う気がする。

　その地方予選で波乱が起きた。大阪大会だ。あの、高校通算本塁打記録８７本を持つ中田翔投手の大阪桐蔭が金光大阪に３－４で敗れたのである。何が起きるかわからないのが高校野球だ。波乱と言う言葉が適切かどうかは別にしても、マスコミでもあれだけ騒がれていた怪物、田中翔投手の大阪桐蔭である。順当に勝ち上がって来るものと思っていた。事実、決勝までは圧倒的な強さだっただけに、本当に“まさか”と言う感じだった。実際に、甲子園出場を決めた金光大阪と言う高校を、私は知らなかったし…。

　とにかく、今年の夏の甲子園の目玉が、大阪桐蔭の田中翔投手だと思っていただけに、私自身の中でも盛り上がってくれるのかなという思いはする。ただ始まってしまえば、それなりのドラマが生まれるのも甲子園ではあるのだが…。そうそう忘れていた。私の出身、福島県はもちろんだが、東北勢には是非とも頑張ってもらいたい。まだ、夏の甲子園（選抜もだが）で優勝がないのは東北地方だけである。優勝旗が白河の関を越える事がなかったのだが、越えたと思ったら津軽海峡まで飛び越し北海道まで行ってしまった。３年前の駒大苫小牧だ。今年は是非、優勝旗を東北地方に。