東方不敗のつぶやき

ジャッキージャンキー

カンフーキッド

2006年02月02日 | 香港電影 1985
製作年度:1985
公司:湯臣
原題:好小子/KUNG FU KIDS
監督:朱延平
出演者:顏正國、左孝虎、陳崇榮

一言:コレは台湾映画だけど、私の独断でここにて紹介。プロデューサーはキン・フー映画やジャッキーの『成龍拳』なんかに出ていた往年の名女優、徐楓(上の写真の人)。監督は『ドラゴン特攻隊』なんかで知られる、台湾映画界唯一無二のヒットメーカー、朱延平。コレは現地でもヒットしたらしいけど、日本でも結構ウケたよね。後にホウ・シャオシェンやエドワード・ヤン等が台頭し、台湾映画は国際的に評価されることになるが、日本で劇場公開され一般の興行ベースにのった娯楽作品ってのは、この映画くらいなんじゃないかな。ブームとなった"テンテン"ちゃんの"キョンシー"モノだって、所詮はテレビ放映だったしね。個人的にもこの映画、テレビ放映で見てかなり気に入ったものだよ。日本語吹替えがバカで大好きだったなぁ。ストーリーは他愛なく、ギャグはベタ。でも"カンフーキッド"君達のキャラクターはそれぞれが魅力的で映画全体の雰囲気は良く、愛すべき小品といった感じ。今になってから気付いたけど、彼らのおじいちゃんやってたのは『笑拳』の"八本足"だったんだね。公開時"カンフーキッド"君達は来日して、主題歌もレコーディング。それなりに人気も出て、お馴染み"ロードショー"誌の人気スターベスト10では、上位に顔を出したりしていた。それが今じゃ・・・ 一番上の"ドラゴン(顏正國)"は、最近でも水野美紀の台湾映画『現実の続き夢の終わり』なんかに出てたらしいけど、その一方で悪事に手を染め、果ては死刑判決を受ける程の事態に・・・ 後に懲役刑に減刑になったようだが、今も収監の身らしい。真ん中の"ジャッキー(左孝虎)"もそれなりに出演作があるようだけど、ジェット・リーのまがい物"ジェット・レ"を名乗り、『精武英雄』のインチキ続編『精武風雲』なんていう怪しい映画に出たりしてる。一番下の"デブゴン(陳崇榮)"のその後は知らないけれど、彼が一番真っ当な道を歩んでるのかも・・・ まぁ"カンフーキッド"各々の人生はともかく、当時もはや香港映画、功夫映画が当たらなくなっていた日本で、思わぬ人気を獲得したのは、なかなか凄いことだと思うよ。


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5 コメント

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Unknown (Eちゃん)
2006-02-03 07:10:37
彼ら(または、カンフーキッドもどき?)は、キンチョー蚊取り線香のCMにも出ていませんでして?



さすが!彼らの「その後」についてまで、しっかりフォローしておられる点が素晴らしい!



ところで、徐楓って、こんなこと(って、どんなこと?)やってるような立場じゃないほどの大御所でしたよね、確か・・(^^;?
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徐楓 (nan)
2006-02-05 00:44:49
カンフーキッドが湯臣だとは知りませんでした…湯臣って色んな映画の製作してるんだなぁ。(笑)

まさか、この映画で稼いで『覇王別姫』を撮ったんじゃないよね?

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カンヌ受賞もコレのお蔭??? (マッキー)
2006-02-05 22:20:45
E師姐

CMの件は知りませんけど、彼らが日本で結構人気者だったのは事実ですね。徐楓は確かに大物です。自分は俳優としてもプロデューサーとしても非常に高く評価されてるし、旦那は中国、台湾、香港を股に掛ける、一大企業集団のトップか何かだったはずです。



nanさん

湯臣はこういう娯楽映画をキチンとヒットさせて収益を上げ、『覇王別姫』やブリジット様の『レッド・ダスト(滾滾紅塵)』なんかの文芸大作を作った、って何かで読んだような気がしますよ、事実はどうだか分かりませんけど・・・
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レッド・ダスト (nan)
2006-02-06 01:08:03
『滾滾紅塵』は好きな映画だな。秦漢が情けなくっていい。(笑)

主題歌も素敵だよね~。

以前、台湾映画祭で湯臣製作の『夫殺し』って映画を見たけど、とてつもなく暗くて寂しい映画でした。主演は白鷹と夏文汐だったけど、収益上がってないだろうなぁ。
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二秦二林 (マッキー)
2006-02-08 21:29:59
『滾滾紅塵』はもう憶えてません。秦漢はユンファの『フル・ブラッド』で悪い人やってた印象が強いです。まぁ、個人的には大してイイ男とも思えないんだけど、長らくブリジット様とはイイ仲だったんだよなぁ・・・

『夫殺し』はタイトルだけは聞いたことありますが、見たことはありません。nanさんのコメントからすると、個人的には全然ダメそうだけど、白鷹と夏文汐が出てるってことなら、少し見てみたいですね。
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