鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

海獣たちのいるところ

2024年06月09日 | 航路

 仙台港発でも,八戸港発でも,苫小牧行きの船に乗れば,海鳥だけではなく,海獣にも会える。

 キタオットセイとイシイルカはお馴染みさんで,今回も,複数回,出てくれた。
 
 キタオットセイは,海上に足ヒレを出して,日なたぼっこ風にくつろいでいることが多いが,今回は,群れでジャンプしながら移動している場面も,多く見られた。
 
 
 ここは,水族館のプールではなく,北太平洋。
 
 
 カッコ良いなぁ。
 
 
 北の繁殖地への移動中なのだろうか。
 
 
 次の写真は,遊んでいるところだったかな。
 
 
 うねる海面を,群れで波乗り。
 
 
 外洋に出ないと,見ることができない光景だ。
 
 
 体を流線型にして進む。
 
 
 オットセイは好奇心が強いのだろうか。
 こちらが観察しているだけではなく,向こうからも観察されている。
 
 
 人間ウォッチングされている。
 
 
 こちらは,人魚姫ポーズを取っている子。
 
 
 こちらは,やかんポーズ。
 
 
 首が注ぎ口。
 前ヒレ(前足)の片方を,両方の後ろヒレ(後ろ足)で挟んで,取っ手を作っている。
 
 わかりにくいと思うので,顔が見えるバージョン。
 
 
 顔を隠すと,アイロンにもなる。
 
 
 一体,何をしていたんだろう。
 
 次,イシイルカ。
 
 イシイルカは,高速で泳ぐときに立てるイチョウ型の飛沫でその存在がわかる。
 
 
 カマイルカのようなジャンプをしないので,全身を見るのはむずかしいが,ときに背中の一部を見ることができ,この撮影がなかなか楽しい。
 
 
 イシイルカは,白黒模様のイルカで,お腹側が白くなっている。
 
 
 お腹側の白い部分が小さいのがイシイルカ型,大きいのがリクゼンイルカ型,と言われており,たぶん,この海域には両方いると思うのだが,上から見ているだけでは,わからない。
 
 
 突きん棒漁は,漁師が船の先端に立って,長いモリで,表層にいる大きな魚を一突きにして仕留める漁のこと。カジキなどが対象になっているが,イシイルカもその漁の対象となっている。
 そのため,漁業資源として,調査の対象となっており,型ごとの頭数なども把握されている。
 
 
 背中を見せながら,ゆっくり泳いでくれることもある。
 
 
 今回は,キタオットセイとイシイルカを掲載したが,航路では,海鳥以外にも,さまざまな生き物に出会うことができる。
 
 6月中旬〜7月は,カマイルカの群れ。これはかなり見れる確率が高いと思う。
 8月は,鳥は全然ダメだが,下北半島沖で,タッパナガ (コビレゴンドウ) の大きな群れが期待できる。
 季節は覚えていないが,くちばしのあるクジラ (ツチクジラ?) や,ゆっくりと背中を見せるミンククジラの群れと会ったこともある。
 
 魚も,夏になると,マンボウが横になって浮いてるのをよく目にする。
 トビウオが船に並走して,前ビレを広げて飛ぶ姿も見ることができる。
 秋,マグロの大群が,ジャンプしながら,北上する光景も見たことがある。
 
 ただ,見るためには,船室に入らず,ずっと,デッキに出ずっぱりでいる必要がある。
 
 そうすると,カメラ・レンズ・三脚などの機材も,着ている物も,波飛沫で,海水まみれ,塩まみれになるし,天候や風,波に対する対策も必要になる。八戸-苫小牧航路(川崎汽船/シルバーフェリー)より,仙台-苫小牧航路(太平洋フェリー)の方が船が大きいので,影響を受けにくいが,それでも対策は必要。
 

 また,せっかく船に乗っても,6~7月は,ほぼ毎日,海上濃霧警報が出ており,濃霧が出たときは,出港から入港まで,全く何も見えないことを覚悟しなくてはいけない。しかも,海上予報・海上警報は,直前にしか出ないので,予定を立てにくい,忌避しにくい,ということもある。
 賭けみたいなものだ。
 
 あ,そう,そう,船酔いする人もいた。
 八戸航路の船(シルバーフェリー)は,仙台航路の船(太平洋フェリー)より小さいので,荒天のときは,文字どおり,立っているのが大変なくらい揺れる。
 

 そのせいか,同じ船に鳥見人と乗り合わせたことは,ほとんどない。

 賢明な人は,海鳥に手を出さないだろうなぁ。
 
 (2024/05/25-26  イシイルカ,キタオットセイ)


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2 コメント

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Unknown (アメリカン・ブルー)
2024-06-09 14:50:30
今日も楽しく拝見しました~♪
特に人間ウォッチングするオットセイの流れには思わず笑ってしまうほど
写真も良いですが、解説もまた楽しいです。
私が乗った青函連絡船でもイルカが見られたようですがなにしろ船酔い派なのでね~(^_^;)
一番すごいものと出会ったのが「魚雷」
それを発見したらしく函館港へなかなか入れず海上で彷徨った覚えがあります。
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いつもありがとうございます。 (yamame)
2024-06-09 20:48:14
へぇ~,魚雷ですか。
思いがけない,斜め上側からの攻撃でした。
青函連絡船は,息子が生まれた年に廃止でしたから,それなりの昔でしたね~。
私も,たぶん,修学旅行では青函連絡船に乗っていたと思いますが,全然覚えていないです。
でも,イルカとは会いたいですが,魚雷とは会いたくないです。
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