青い田んぼの中の鷺をアップしたのが,たった2週間前。
でも,8月末時点で,一部の田んぼは,すでに,こんなになっていた。
油断している間に,季節が巡っていた。
黄金色の田んぼに,ダイサギがいる風景。
この上を風が吹き,実った稲がサワサワ揺れる。
都会の若い人など,この風の匂い,嗅いだことのない人も,いるかもしれない。
田んぼを吹く風には,米の香りがする。
よく見ると,このダイサギ,イナゴ食っている。
秋の田んぼにイナゴは付きもの。まさに,実りの秋の風景だった。
イナゴの佃煮は,仙台でも,山形でも,普通に売っている。
こちらには,2羽のサギが首を出していた。
よく見ると,右側は,ダイサギじゃなさそう。
一見,同じに見えるが,右側は,チュウサギだった。
目の前の裸出部に婚姻色の黄色が残っていて,口角が目の下で切れている。
頭やくちばしのプロポーションが,左側のダイサギとは異なっている。
チュウサギは夏鳥なので,残念ながら,もう南に渡っていく時期。
この子も,くちばしの黒が,冬バージョンの黄色に変わりつつあるようだ。
宮城県では,田んぼの稲が実って,刈り取りする時期になると,ガンなどの冬鳥が渡ってきて,稲が刈り取られた田んぼを賑やかにしてくれるが,いなくなる鳥たちも多い。
気付く人は少ないかもしれないが,ダイサギだって,まもなく,夏鳥の亜種チュウダイサギに替わり,冬鳥の亜種ダイサギになる。
(2024/08/31 ダイサギ,チュウサギ)