この夏に出会ってきたヤンマたち。
ギンヤンマは,伊豆沼で撮影したものを記事にしたが,その後も,水辺に行くたびに,出会ってきた。
子どもの頃は,憧れのトンボで,自分とは関わりのない,遠い存在だった。
おとなになって,フィールドに出るようになると,各地で出会うようになったが,捕まえようなんて思わなくなったし,ヤンマは『飛ぶ』生き物なので,撮ろうなんてことも思わなかった。
それが,今,私のようなドン臭い人間でも,こんなふうに,飛んでいる姿を撮影して,楽しむことができるようになった。
詳しく書くと長くなってしまうので,自重するが,これは,カメラとレンズの長足(ちょうそく)の進化のおかげに,他ならない。
本当にありがたいことだ。
感謝しかない。
今回,ここに貼ってきたのは,青葉山公園の池にいたギンヤンマ。
このとき,飛んでいるコシアキトンボを捕食していたが,その場面は,見入ってしまい,撮影できず。
このとき,飛んでいるコシアキトンボを捕食していたが,その場面は,見入ってしまい,撮影できず。
私の網膜には焼き付いている。
ギンヤンマと並んで,子どもの頃に憧れだったのは,オニヤンマ。
オニヤンマは,ギンヤンマより身近で,庶民的だが,『トンボの王様』と言ったら,オニヤンマだと思う。
私の年代だったら,小学校の授業中,オニヤンマが,窓を開け放った教室に入って来て,クラス中,大騒ぎした経験が,誰もがあると思う。
先日,山形に行ったとき,原っぱを複数のオニヤンマが飛んでおり,捕虫網を持った子どもたちが,「オニヤンマだぁ〜」と叫びながら,追いかける風景があった。
昔と変わらず,今も,オニヤンマは,子どもの憧れの的のようだ。
子どもたちのトンボ捕りの邪魔にならないよう,場所を移動したら,ちょうど,オニヤンマが産卵している場面に,出くわした。
これは,同じ日の夕方,自宅の近くで出会ったオニヤンマ。
最初のギンヤンマもそうだったが,ヤンマは,このようにぶら下がって止まる。
後日,月山八合目の神社でも,オニヤンマに出会った。
運良く撮れた正面顔。
正面を向いたショットを,切り取って,アップしてみよう。
すご。我ながら,すごいのが撮れた。
正面顔って,迫力あるなぁ。
黒と金の配色に,緑の複眼。
三日月が,伊達政宗公のようだ。
オニヤンマの飛翔撮影は,ハードルが高く,すっかり諦めていたが,本当に,運が良かった。
念のために書き添えておくが,これは,虫除けのオニヤンマではなく,本物。
オオルリボシヤンマは,自宅近くの水辺にもいるが,これは,山形で撮影したもの。
繰り返しになるが,このように楽しめるのは,カメラ・レンズの進化のおかげ。
心から感謝。
画像があまり鮮明ではないが,正面顔は,仮面ライダーV3に似ているような気がする。
オオルリボシヤンマとルリボシヤンマとは,腹部の各節の前端にお腹を取り囲む斑があること,胸の前方の青緑の斑の上端が後ろに食い込んでいることなどで識別する。
微妙な違いなので,それこそ『ビミョー』。
こちらは,後日,月山八号目の池塘(ちとう)で出会った産卵場面。
産卵しているから,メスに違いないのだが,オオルリボシヤンマで間違いないのかな。
このメスは,青くなくって,黄緑色。
黒い部分は,渋い褐色になっている。
黒い部分は,渋い褐色になっている。
こちらは,同じ場所にいたオス。
目の色は青く,腹は黒いが,胸や腹の斑は,青くなくって,やっぱり黄緑色。
胸の模様がマダラヤンマではないので,やっぱり,オオルリボシヤンマで良かったかな。
胸の模様がマダラヤンマではないので,やっぱり,オオルリボシヤンマで良かったかな。
産卵している個体は,産卵に夢中で,全然逃げないので,調子に乗って,近接撮影してしまった。
トンボだから良いけれど,人間だったら,産卵中の顔を撮るなんて,考えられない。
無茶苦茶,怒られる。(と,書いただけでも,集中砲火を浴びそう。)
無茶苦茶,怒られる。(と,書いただけでも,集中砲火を浴びそう。)
最後,巡り合わせが悪く,いても,なかなかうまく撮れないオオヤマトンボ。
これは,最初の方のオオルリボシヤンマと同じ日に撮影したもの。
撮影チャンスは1回しかなかった。
撮影チャンスは1回しかなかった。
自宅近くのポイントは,このように(↓)水が枯れて,このトンボも消えた。
(2024/08/11,18,25 ギンヤンマ,オニヤンマ,オオルリボシヤンマ,オオヤマトンボ)