59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

不老閣2006.6.27

2006-07-02 06:57:44 | Weblog

6月30日
6月27日から30日まで増富温泉、不老閣さんへ行った。
もう何回目か記憶になくなってきた。
今回は私一人であずさ7号に乗って韮崎まで行き、バスで1時間かけて増富温泉に着いた。
我々の年代にはあずさ号と言うと歌の影響か信州に思いをはせる独特の雰囲気、思い入れがある。東京に出てきて最初の年に鈍行の夜行列車で車山や霧が峰高原へ行ったことを思い出す。雄大な景色に感動した。
信州は東京に住む人にとって昔から避暑地、リゾート地としての人気が高いが、私も景色が持つ雰囲気が好きだ。白樺をはじめ木々の葉がとてもやさしい。木立の雰囲気がなんともいえない。秋は唐松の紅葉も綺麗だ。とにかく森の雰囲気が関東とは違いやわらかい。

今回の増富温泉は梅雨の真っ只中にもかかわらず、天気に恵まれて爽やかな森の”気”を満喫できた。増富は山梨県で信州とは言えないが、それでも岩風呂までの山道の木立にこぼれる木漏れ日は最高に気持ちよかった。健康体では感じない自然からの恵みを病気になると感じられる様になった気がする。

宿では自炊棟を予約していたが幸いに通常の部屋が空いていたのでそちらを使わせてもらえた。ラッキー!
いつも宿のお上さんやご主人(常宿客は社長と呼んでいる)を始め従業員の人達が感じが良い。
ラジウム温泉は本当に癌に効くみたいだ。鉱泉に10分浸かり、温かいお湯に5,6分、また冷たい鉱泉に10分、温かいお湯に5,6分を繰り返すが、上がって来て横になってると自然と眠りに引き込まれる。それほど身体が疲れるけど、この眠りの間に癌と免疫力とが戦っているのだと思う。
先週妻が見つけてきた乗り物酔いや二日酔いに効く「木肌」なる煎じ薬も増富に持参して飲んだ。
ラジウムと、この煎じ薬、それに増富の自然が相乗効果で効き、帰ってきた我が顔を見て妻が「元気になったみたいだね」と言ってくれた。
とにかく今は何が効いても良い、良くなってくれさえすれば・・・
背中の痛みも和らいできた。
ただ、髪の毛が抜けなくなってきたので抗がん剤が効かなくなったのではとの心配は残る。