キニナルクルマ

街で、ネットで、雑誌で、TVで… 個人的に‘気になる’車について勝手気ままに、つづっています。

クルマヲウルトイウコト(其の五)

2004年06月16日 | マイカー
社団法人自動車公正取引協議会(以下、公取協)による修復歴車の定義とは、
  • フレーム
  • フロントクロスメンバー
  • フロントインサイドパネル
  • ピラー
  • ダッシュパネル
  • ルーフパネル
  • ルームフロアパネル
  • トランクフロアパネル
  • ラジエターコアサポート(交換)

のいずれかを修正、もしくは交換したクルマを修復歴車と定義している。

簡単にいうと、クルマの骨格部分に該当する部分を修正したり、交換した場合は、修復歴車になりますよ、と。

ここまでは、分かった。
私は、もう少し徹底的に下調べをすることにした。

まず、困ったときに相談するといわれている「国民生活センター」に電話で相談してみた。電話に出たのは、普通のおばさんぽい人だった。一連のトラブルについて説明して得られた回答は、日本中古自動車販売協会連合会(JU)(以下、中販連)への連絡先だけだった…

次に、公取協に電話してみた。
電話に出た人は、年配のおじいさんぽい人だった。
相談しようとしたところ、いきなり、「あなただれ?」みたいなことを言われた。公取協のWEBサイトに載っていたトラブルのご相談はこちらという電話番号にかけたと説明したところ、ようやく理解したみたいで、順を追って説明して、G社が指摘した箇所の修復は、修復歴に該当するのですか、と聞いてみたところ、それは修復歴には、ならないよ、と言われた。板金してあってもですか?と問うてみたけど、ならないと答えるので、コレは話にならないということで、分かりましたと告げてあきらめて電話を切った。

中販連へは、何度電話してもつながらないし、誰も出ないので、あきらめた。


ここで、一つ勉強になったことがある。
中古車を‘買う’時に生じたトラブルは、公取協や中販連など、もしくはクルマ情報誌に掲載されていた場合は、絶大な相談相手となるが、‘売る’という際に生じたトラブルで、力になってくれるところは、ないと考えてもよい、ということ。

販売店が、クルマを売る際には、様々な指導やルールがあって、記載の協会などの指導が入ると、ヘタをすると販売できなくなってしまう。
一方、クルマ買取店などに対する規制とかいうものは、ないと思ってもよい。相談には乗ってくれたとしても、何の力も権限もないのである。と私は認識した。


でも、ここで引き下がるわけにはいかない。
調べてみると、財団法人日本中古自動車査定協会という存在に気づく。

経済産業省と国土交通省の指導の下に作られた中古車の適切な査定を促進・普及させるための団体である。
中古車査定基準の設定や査定士の技能検定試験などのほか、修復歴判定の品質評価業務も行っている。依頼すれば、個人の所有車でも評価額を算定し、その証明書を発行してくれる。



これだ!

と思いました。
やはり、買取店でもなく、販売店でもない、第三者の評価というものが、必要だと感じていたので、依頼の電話をし、検査してもらうことにしました。

査定士の人に来てもらいました。
これまでの一連の経過を説明した上で、入念にチェックしてもらいました。
「車両状態確認証明書」というのも発行してもらいました。
この証明書は、自動車保険などの際にも証拠となる確固たる証明になりうるものです。


結果は、修復歴無しです。
当協会の修復歴の定義に該当する痕跡はありません。
と、はっきり明記されてありました。
ちなみに、査定協会の修復歴の定義は、公取協の定義に準ずるものです。

査定士の話によると、G社が指摘していた修復箇所は、塗装の跡は見つかったけれど、板金はなされていない、ということです。

証拠は、そろった。
あとは、G社と再交渉して納得させるだけです。


---つづく---


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