【ズルして遅寝】

【ズルして遅寝】

ワハハハハハハ　涙でるぅぅぅ
思わず　馬鹿笑いして笑い転げてしまった。

少し夜遅くなったママから電話が入った。
塾、初の出勤の小学生の息子がどうだったのか
ママは、気にして仕事が終わると一番に
電話をかけてきたのだった。

息子は、まさか　まさか　電話がママから
来るなんて思わないでママが居ないことを
良いことに夜寝る時間をズルしてタイムオーバ
「おいおい寝ないでよいのか！」と
パパに言われる調度その時の電話であった。

ママ
「○○○くんまだ起きているの！」
息子は、起きていると怒られると思って
パパが差し出す受話器にビビリまくって
いる。
とっさに

あわくって、後ろに二歩、三歩と後ずさりして
足のかかとを椅子の足にぶつけて、
痛、いッ　て　て　て　て　て　て
９０度クルンと回って
今度は、ベッドの横の板に弁慶の泣き所をぶつけ
痛、いッ　て　て　て　て　て　て
涙チョチョ切れそうな　お目目で
苦痛の顔で、ベッドに倒れこんで足とヒザを
抱え込み・・・
ピョコタン　ピョコタン　飛び跳ねるように
悶え　唸っていた。

パパが思わず
「バッカじゃない」と
すでに馬鹿笑い止まらずに息子に言うと
息子は、
「だってパパ急に渡そうとするんだもん」と
半分泣きべそで訴えてくる。

すると其の声を聞きつけて、お姉ちゃんが
「どうしたの！」と部屋に入ってきた。

またその声を電話の向こうで聞いたママは・・・
「○○○ちゃんもまだ寝ていないのね！」
「電話に出して」と言ってきた。
パパは、手を伸ばして少し遠くの　○○○ちゃんに
受話器を渡した。
すると○○○ちゃんも素早い動作・・・
何時に無い反射神経で、電話に出ること無く
時限爆弾かダイナマイトでも渡されたかのように、
速ざに、瞬時に受話器を投げ返してきた。
そしてパパが「どうしたのぉ」と聞くと
「だって　怖いもん」だって

それが聞こえたのか　
ママは、電話の向こうで笑いながら電話を
切った。
ガ！！！　　
しかし！！！
後が怖いぞ思い知れ


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