迷う波に男の沈黙

迷う波に男の沈黙

黒く人を飲み込む波の音が聞こえる
海も　朝には光で命の尊さを奏でる

20代前半だろうか？
何処から来たのか？　どこへ行くのか？
記憶を失い　海辺を彷徨い歩く男が
一人いた
その港の住人は　そんな男を気の毒に思い
受け入れ　漁師の仕事を手伝わせ教えたので
ある
やがて月日は流れ　彼も60代
自分の船を持ち漁に出るまでになった
ある日のこと
彼が船から下りてよろめき倒れる

すると彼の師匠でもある　すでに90歳には
なろうかという老人が　彼の船を覗き込み
猟銃のようなモノを見つけ
「コレは何だ？」と抱え込むのである
すると暴発　その先から光が放たれ　60代の
彼を直撃する

彼は　その光によって足元から消えて行く
そして言うんだ
「人間として死ねて良かった」っと
(彼は　宇宙から地球に送り込まれたスパイだった
地球人と生活するなかで地球人になりたく地球人に
憧れていた。60年の歳月が彼を地球人に変えていた。
光は　宇宙人を殺すモノで無く　地球人だけを殺せる
モノだった)

彼は　この世から消えるのである
そして　その師匠である90歳の男が　その場に
駆け寄って行く
大切な人を失った痛みは　我が身を現実へと
引き戻す
すると90歳の男も足元から消えて行くのである
90歳の男は　すでに海で遭難し　死んでいた亡霊だった
自らの死を認められずに　60代の彼の守護霊として
取り付いていたのである

そんな変な夢に目が覚めた　2019年7月3日
今日、息子は韓国へと戻る・・・


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「ルカによる福音書11章1-13」金昌民牧師
https://bethesda.at.webry.info/201905/article_38.html

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