【「聖書」の語原は】

【「聖書」の語原は】

「聖書」の語原は、「複数の書物」を
意味する言葉です。
聖書は、一見すると1つの書物ですが、
実は、千六百年もの歳月をかけ、四十人の
異なる著者によって記された六十六の
異なる書物を束ねたものです。
これらの書物は、人の手によって書き写され、
後世の人たちへと大切に伝えられてきました。
そして1454年に、ヨハネス・グーテンベルグ
が考案した活版印刷技術によって、初めて
機械によって印刷された聖書が生まれたのです。

聖書は、「旧約聖書」と「新約聖書」によって
成り立っています。
旧約聖書は、世界の始まり、生命の創造の出来事
から、バビロン捕囚後イスラエルが再建
される紀元前四百年頃までのあいだの出来事が
記されています。
特に、イスラエルの民に対する神の取り扱い
について、かなり詳しく記されています。

新約聖書は、紀元前四年のイスラエルの誕生
から始まり、イエスの生涯、初代教会の活動の
様子が記載され、最後はヨハネの黙示録に記された
世界の終末の預言で締めくくられています。

旧約聖書は、主にヘブル語で記されています。
これらの書物は、紀元前三世紀から四世紀のあいだに
ギリシャ語に翻訳され、セブトゥアギンタ、
あるいはLXXと呼ばれています。

「セブトゥアギンタは、七十を意味するラテン語に
由来する」
この翻訳版は初代教会で用いられ、さらにはユダヤ人
でない人々の間で広く使われるようにかりました。

新約聖書はもともとギリシャ語で記されました。
最も早く記された書は、キリストの復活の出来事
から二十年経った頃に完成しました。
これらの書は、キリストのよみがえりは旧約聖書の
内容と完全に一致し、その預言の成就であることを
証言しています。

最初にイエスの生涯について記した書であるマルコの
福音書は、紀元五十年から七十年の間に完成しました。
新約聖書のすべての書は紀元一世紀までに書かれ、
初代教会の使徒教父たちによって記された文書の中で
引用されています。

この点が、事実に基づいて記された本物の書か、そうで
はない偽りの書かを見分ける鍵となります。
本物福音書は紀元一世紀までに記されたものであり、
偽物の書は、確かに二世紀降に記されています。

さらに重要なことは、本物の福音書は、使徒または
その近親者によって記されたことが広く認知されていると
いう点です。

神は死んだのか
ライス　ブルークス　著
中嶋典子・𠮷朝加奈　共訳　　　より
［ボイスプログ］筑波福音基督教会（中国語/日本語　礼拝）更新
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