【ある医院の零れ話】睡眠導入剤
医院の待合室、
並んだソファーには
ド ミ ソ ド ミ ソ と
幾人もの人たちが横に縦にと並んで座っている。
そんななかで聞えてきたこんな声が気にかかった。
老人 二人がケアホームのことで
話しているようである？
わしの何時も行くケアホームはなぁ・・・
お昼寝ができるのだ。
大部屋 8人 寝られるのだょ
だがなぁ
みんな 昼飯食ってすぐに睡眠導入剤を飲んで
寝るものだから 大イビキが凄いのだ。
みんな して
ガァ〜 ガァ〜 ピィ〜 ピィ〜と
いっせいに 唸りだすものだから
それは それは うるさくて うるさくて
後から部屋に入ると
とてもじゃないが イビキの騒音で、
とても とても
眠っていられたものじゃないわサ
仕方がないから、
わしもココで睡眠導入剤を頂いて行って
飲んで なるべく早く 寝るわけサ
しないと眠れないッサ
スヤ スヤ ガァ〜 ガァ〜 さ
わたしは思う
起きていても競争 寝るにも競争
薬に頼って眠る ジジ ババ
人ってなんだろう？ ってネ
動物や植物のように風に揺られて眠れない
ものかってサ
それでも
感謝 感謝 主に感謝 ハレルヤ エーメン
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