【パパが電車に！】夕方帰宅
娘から携帯電話に電話が入った。
娘は、朝のことは全て忘れてか？？？
「迎えに来てぇぇぇ」と甘い声！
「迎えに来てょぉ」と
オッペケペー の おねだり電話だ。
パパは、そんな娘に
「今は出先」とキッパリ はっきりＮＯを
言い返事を返して電話を切った。
しばらくして また娘から電話が入る。
「迎えに来て」
「迎えに来いよ」
「えぇぇぇぇ 何で迎えに来ないのぉ」
「迎えに来い」イラ イラ イラ
ちょっとキレそう娘に・・・
パパは、無理 無理
それでも あきらめずに おねだりする娘。
パパは、折れた
しかたなく提案をする・・・
「駅のホームで待っていようかぁ？」と
娘は、 嬉しそうに 「ウン」と
言った。
それから30分
先に到着したパパは、娘を駅のホームで
待っていた。
娘が、電車から下りて来た。
まだ車内に居るお友達に
大声で手を振り声を掛けている。
「また 明日ねー」と
その大声に、
恥かしいパパが、たじろいでいると
1人の男の子が、大きく手を飛行機ように広げて
ケタタマシイ唸り声で駆け寄って来る。
ビュュュュュュュュュュン
電車から下りた人波がその声に戦く(おののく)
ように左右へと二つに別れて散って行く。
その後ろでは、娘が「お友達」「お友達」と
その男の子を指さして追い駆けて来る。
そしてパパに飛び付いて、パパの腕を
ギュッと握って、そのお友達にもバイバイ
している。
男の子は、出口の階段の方へと飛び跳ねて行った。
娘は、
パパの飲みかけのジュースを奪い取ってラッパ
飲みをする。
ノドが ゴクン ゴクン と音をたてている。
プッハ〜〜〜 と
喉を唸らせていると エレベーターが上がって来て
二人 エレベーターに乗って下りて行くのだ。
改札を抜けて歩き出して・・・
焼き鳥4本 パパの財布は冷たい風が
吹雪いていた。
お爺ちゃんに、弟へ
此れと此れは パパと〇〇〇ちゃんネ
常連の焼き鳥屋の娘さんは、優しい声で
知的障碍を持つ娘に話しかけている。
意味不明の応答に笑いながら対応している。
そして横に引き抜くようにホッペタにまで
お醤油を付けて食べる娘・・・
夕日がそんな娘の笑顔を照らしているんだ。
汗にオデコが光っているんだ・・・
さあもうすぐだ 歩け 歩け
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