【雷鳴(らいめい)】

【雷鳴(らいめい)】

停電件数、千葉県　約６２００軒・・・
二○一○年九月十三日(月)

雷が鳴った、稲妻が光る
次女が、怖がり泣き出した。
「怖いよぉぉぉ」　　　
「怖い」　と
布団に飛び込み包まって泣いている
「カーテンを開くな」と怒りながら
泣いている。
「雷様　怖い」　と
悲鳴をあげて泣いている。

近くで
雷が鳴った、稲妻が眩しく光る

小学生の息子は、極端に良い子になって
「アッ勉強残っているんだった！」と
夜九時を回ろうとしているのに
突然、机に向かいだした。
(怖さ紛らわす為に良い子になったのかな！)

その瞬間・・・！！
バチッ
全部の電気が突然消えた。

息子は、「キャァ～～」と
叫んで飛び上がる
そして、
娘をなだめすかしているパパに
形相も必死に飛びついてくる。
そしてお布団に雪崩れ込み
潜り込む
「ビックリしたなぁぁぁもう」
「怖いよ　もう」と連呼して、
布団に包まり目を瞑る。

ブレーカーを上げに
パパが一階へと下りて行く
息子も背中にペッタリ引っ付いて
下りてくる。

キッチンに入ろうとすると
其処から・・・
ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

白い服　　白い髪の毛
全体に白い影　？？？

パパも息子も
「キャァ～～」と言って飛び上がり
ブッタマケタ。
飛び上がってしまった。
すると、
白い影の笑い声が　　　ムフフフフ

ヒビッタぁぁぁ
お爺ちゃんだ
９０歳になるお爺ちゃんが、眠れずに１階では、
テレビを見ていて電気が切れたらしい。
同じくブレーカーを探していたようである。

パパが、
ブレーカーを上げ電気が点灯すると
信頼深いお爺ちゃんの所に場所を移して、
息子は又、勉強を始めた。
暗いところが無いぐらいに、次々と蛍光灯を
点け歩いてから・・・
(よっぽど怖かったのかな！)

雨音が静まり　風が微ぐ(そよぐ)と
妻からの電話が・・・
「これから帰ります。」

子供たちは、
ビビリ疲れて　泣きつかれて
吐息がベッドに浮遊(ふゆう)している。
次女が寝言で
ママと呟く・・・
二人は、汗をかいてまでも布団に
包まっていた。

［ボイスプログ］
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