私が「かつら」だった頃

小林麻央さんがﾌﾞﾛｸﾞを更新するたびに
ﾆｭｰｽになりますね・・・。

「かつら」のブログ報道を見て
自分のことを思いだしました。

髪の毛がゴッソリ抜けてしまった時のこと。

CNSを発症して
何度も繰り返されたｴﾝﾄﾞｷｻﾝﾊﾟﾙｽや血漿交換。

とにかく「命」を救うことが優先だったあの時。

意識の無かった私に選択肢は無くて。
もちろん家族も病院を信じるしかなくて。

入院中の貴重な１枚。

意識が戻った時には

髪の毛が無くなっていました。

失語になってました。
瞼を開けるチカラもありませんでした。
不眠になっていました。
歩くことができなくなっていました。
仕事を退職していました。
顔から表情は無くなっていました。

「生かされて」しまったと思いました。

身体中に痛みがあっても
言葉を発することも
感情を表に出すこともできなかったので

ただただ闇の中で耐えるしかありませんでした。

生きていることが苦痛でしかありませんでした。

今、思いだしても辛過ぎる過去です。

退院して自分の部屋で撮った貴重な１枚。

私もこの頃、小林麻央さんと同じように
金髪を試したことがあるんですよね(笑)

だから麻央さんのブログのニュースを見て
思いだして少し笑ってしまいましたｗ

こんな写真を載せて
不快感を抱いた方もいるかもしれません

ごめんなさい。

なぜこの写真をUPしたのかと言えば
これは私の「残しておきたい過去」なんです。

全く恥ずかしいとは思いません。
今では誇らしくさえ思います。

それこそ命をかけて
「頑張った時間」だったんです。

私の「生きた証」なんです。

もっと入院中の私を
撮っておいて欲しかったとも思います。

でもそれは今だからこそ言えること。
もし「生かされて」いなかったら
今、ここに私は居ないんですよね。

そしてコレは
きっとよくある病気自慢のひとつ。

他人と比べるなんて愚かでしかないけれど。

「私はこんなに重症なんだ」って。
「それでもこんなに頑張ってるんだ」って。

自分で自分を認めるための
ただの自己満足です。

今は「生かされて」しまったことに
とても感謝してます。

辛いことは多いけど…
むしろ辛いことばかりかもしれませんがｗ
幸せが「ゼロ」ではありません(^^)

美味しいケーキに出会えることもあるし。
テレビを見て笑うこともあるし。
友達とクダラナイ話で盛り上がることもあるし。
家族と同じ時間を過ごせるし。
旦那とデートもできるし。

ほんの少しでも
幸せを感じる瞬間があるのなら、

それだけでも生きる価値はある。

そんな風に思えるようにもなりました。

…でも最近の私は。

もっともっと「幸せ」を追い求めて。
でもなかなか手に入らなくて。

自分で自分を追いつめているような。
自分で自分のクビをしめているような。

周りにはいくらでも小さな「幸せ」があるのに
そんな「幸せ」を見失う自分に気づくために

この写真をUPしました。

いつか「今」の自分を
誇らしく思える日が来ますように。