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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

雪の止み間に太平洋岸へ―ヒシクイ

2025-01-31 08:25:03 | 日記
 ここ2,3日は雪が散らついたが、今朝には上がった。少し前の話になるが、14~16日の雪の止み間に福井から岐阜県白鳥に抜け、太平洋側の蒲郡、伊勢志摩に行った。幸い国道158号線はスムーズに通り抜けることができたが、九頭竜湖には鳥影がほとんど見当たらなかった。無事蒲郡に着いたのはいいが、車には雪に含まれた泥が付着し、泥道を駆け抜けてきたラリーカーのようになり、ホテルのボーイさんが車のドアに触るのを躊躇するほどのなんとも情けない汚れた車になっていた。
 竹島周辺にはユリカモメが群れを成し、海では多くのスズガモが泳いでいて、北陸の海とは様子が違うなと感じた。

           砂浜で群れを成すユリカモメ






            風の強い海のスズガモ


                オナガガモ

 気のせいかもしれないが泳いでいるオオバンも北陸のものより体は大きく、羽の色は薄いように感じた。



              竹島のオオバン

 気になったので先日、金沢港のオオバンを観察しに出かけると、体の大きい個体と小さい個体、色も濃いものと薄いものがいることを改めて認めた。オス、メスの違いか、成長、若鳥の違いかもしれない。


             蒲郡の有名なホテル

 
 蒲郡から伊勢志摩を経て帰りは米原周りを選択し、琵琶湖湖北水鳥観察館に寄ってみたところ、少し沖の洲に多くの鳥が見えた。

               志摩の海

 
            琵琶湖の洲に見える鳥影

 カワウが主であったが、ヒシクイも混ざっていることが分かった。

            カワウに混ざるヒシクイ

 またカワアイサも混ざっていた。

            群れに混ざるカワアイサ

 逆光がきつかったが、何とかヒシクイの写真が撮れた。


            逆光の中のヒシクイ


              砂州のヒシクイ

 石川では、ヒシクイは主に田で見ることができるが、琵琶湖では水辺で休んでいることが多いのかもしれない。
 山本山には大鷲が来ると聞いていたが、午後遅くなったので確認することなく帰路につき、暗くなった6時頃無事帰宅した。車はもちろん翌日直ぐに洗車した。
 今日で1月は終わりである。自分も歳を考えて投稿回数を控えることにし、毎週水曜日に投稿したいと考えている。今後ともお読みいただければありがたい。

雪を踏み分けて―ホオジロガモ

2025-01-27 07:35:07 | 日記
 白山市の小高い山の上にある鳥越城は一向一揆の山城である。辺りは手取川と支流の大日川に挟まれた田園地帯であり、降雪もそれなりに多く、白山の眺望もよい。

            雪に覆われた白山の眺望

 よく訪れる堰は大日川にあるが、今回の11日迄の降雪も50㎝を越し、しばらくアクセスできなかった。25日午後に訪れてみると、道路脇の除雪した場所に駐車スペースが見つかった。其処から堰までは100m位、道には凍った積雪があり、半ば恐々、慎重に凍った雪の上を10m程歩くと、突然足が雪の中に沈んだ。積雪は長靴が埋まるほどであり40㎝近いと思われた。それからは一歩、一歩両足が交互に沈み、歩くのも大変であったが、何とか、川辺にたどり着いた。川縁のヨシは雪にやられたのか、川の見通しはよくなっていた。シジュウカラがいるなと思いながら川面を眺めるとメスのカワアイサが目に入った。

           ヨシに止まるシジュウカラ

            川縁のカワアイサ・メス

 さらに広く眺めると複数のオスと、数羽のメスの群れが見えたが写真を撮ろうとした時に一斉に飛ばれた。


             飛び去るカワアイサ

 当然のことであるが、こちら側からだけでなく鳥からも見通しがよくなっていたと思われた。雪が深く足の自由が確保できないので撤退し、少し下流の開けた場所に移動した。

               大日川堤防

 此処でも積雪は30㎝近かったが移動は圧倒的に楽であり、流れの岩の上のアオサギ、カワアイサ・メスやコガモなどを見つけることができた。

               アオサギ

               カワアイサ


                コガモ

 ここにも堰があり、この時季ホオジロガモが見られることがある。流れを泳ぐカルガモやコガモに向かって2羽が泳いでくるのが見えた。

           泳いでくるホオジロガモ

 あ!ホオジロガモだ!!間違いない。メスのホオジロガモであった。



             ホオジロガモ・メス

 そうこうしている間にもう一羽が近づいてきた。




             ホオジロガモ・オス

 ホオジロガモ・オスである。オスはしばらくすると飛んで上流に移動した。追っかけると流れに乗ってまた近づいてきた。


        伸び上がって辺りを窺うホオジロガモ・オス

 オスはこのような行動を繰り返していたが、メスは我関せずと2羽でゆったりと泳いでいた。



         ゆったりと泳ぐホオジロガモ・メス

 流れの岩の上には多くのカワガラスがおり、餌を摂るというより追いかけっこをしたりして活発に活動し、繁殖期が近いことを思わせた。


          流れの中の岩の上のカワガラス

 川の流れは雪解け水で流量が増しており、冬の終わり、春近しを感じさせていた。

雪の止み間に 3 -シロハラ

2025-01-23 08:03:03 | 日記
 年が明けても気温は高めであったが、9~11日午前にかけて断続的に雪が降り、シャーベット状の雪が20㎝近く積もった。庭のコブシの木にはヒヨドリやハシブトガラスが来たのでミカンを出してやると喜んで食べていた。


             コブシに来たヒヨドリ

             庭に来たハシブトガラス


          鳥達が食べた雪の上に置いたミカン

 こんな時には、森で餌が探しづらくなった鳥たちが除雪された人や車の通る道に出てくる。少し暖かくなったので森に行ってみた。


                アオジ


              カシラダカ

 アオジ、カシラダカやシロハラが餌を探していた。特にシロハラの数が多く、落ち葉をひっくり返して盛んに餌を探していた。










        雪の残った散歩道に出て餌を探すシロハラ

 小川近くまで行くと、流量の増した川をカワアイサが流れに乗って下っているのが見え、堰にはカワウが魚の影を求めて佇んでいた。

            流れを下るカワアイサ


             堰で獲物を狙うカワウ

 雪の積もった田ではアオサギが少し開けた水のある場所で小動物などを探していた。


            雪原で餌を探すアオサギ

 暖かさが続いている昨日の散歩道ではヒヨドリが騒がしく餌を探し、カワラヒワもいた。

            暖かかった昨日のヒヨドリ

              梢のカワラヒワ

 枝に腹の白い鳥が一瞬見えた。遠景であったが幸いにも撮れた。

               コムクドリ

 よく見るとコムクドリのようである。この辺りではあまり見ないし、夏鳥なのにこんな時季にいると驚いた。暖冬のせいで、此処で越冬してしまったのかもしれない。
 11日までに降った雪はやっと融けた。散歩道に出てくるシロハラもほとんど見かけなくなった。このまま雪は降らないのだろうか。家の前に除雪された雪が積まれ、朝の冷え込みで凍ってしまうのには閉口する。降るならもっと乾いたさらさらの雪にして欲しい思う今日此頃である。

雪の止み間に 2-ヘラサギ

2025-01-20 11:00:31 | 日記
 今回の雪は14日に上がり比較的良い天気が続いている。特に、1昨日は朝から晴れ上がり気温も上がった。気になっていた冬鳥の様子を確認しようと、早速河北潟干拓地から志賀町の海岸まで行ってみた。

         金沢市郊外の田のコハクチョウ

 途中金沢市の田でコハクチョウ、立山を背景に繁殖活動を始めていると思われるコウノトリのつがいを確認し、干拓地のハス田に着いた。

       立山を背景に河北潟干拓地でのコウノトリの営巣

 ハス田を一通り回ってみ何も見つけられず、これが最後と通りかかったハス田で活動している白いサギを見つけた。

            向こう向きの白いサギ

 ヘラサギ!クロツラヘラサギ?と思って撮ってみるとヘラサギであった。

               ヘラサギ

 最初は悠々と、またせっせと餌を食べていたが、畔に上がって立ち止まった。



           無心に餌を食べるヘラサギ



        畔に上がって戸惑った感じのヘラサギ

 何かを威嚇しているようにも見えた。


         何かを威嚇しているようなヘラサギ

 カラスのちょっかいであった。そのうちヘラサギが諦めたかのように方向を変え飛び去った。



         立ち止まって方向を変えたヘラサギ

             飛び去るヘラサギ

 弁天島につくと、イソヒヨドリが出迎えてくれた。



          弁天島のイソヒヨドリ、メス

 磯ではダイサギとアオサギがのんびりと餌を探しヒドリガモが泳いでいた。

              磯の大型のサギ

      岩礁で休んだり、海で泳いだりするヒドリガモ

 そのうちイタチが出てきた。

               岸辺のイタチ

 海にも来るんだとびっくりして撮影した。
 
 赤住まで行ったがシノリガモやウミアイサなどの姿はなく、高浜まで帰ってくると、水を張った田で寛ぐコハクチョウが見えた。

            高浜のコハクチョウ

 一通り見たのち中能登町経由で邑知潟干拓地に立ち寄った。

           邑知潟干拓地のコハクチョウ

 コハクチョウは居たが、オジロワシやヒシクイなどは見つからなかったので、例年、マガンやヒシクイが観察できる場所まで行くと、遠くにマガンと思われる群れが見えた。

           遠くに見えるマガンの群れ

 車でゆっくりと近づいたが飛ばれてしまった。



        飛び立って頭上を旋回するマガンの群れ

 暫く待っていると辺りを周回し、またもとの位置に降りてきた。



           再び降りてきたマガンの群れ

 改めて見ると、コハクチョウや少数のヒシクイも混ざっていた。


      マガンの群れに混ざるコハクチョウやヒシクイ

 そのうちコハクチョウが飛び去った。

            飛び去るコハクチョウ
 
 久しぶりの満足感で家路についた。高松まで帰ると夕方5時頃になり夕日が美しく見えたので車を海岸線に止め沈む夕日を撮影した。浅瀬ではペダルをこぐ人影、波打ち際では夕日に照らされて餌を探すミユビシギが見えた。

           夕日の中でボードを漕ぐ人影

    夕日が反射する波打ち際を忙しく移動し餌を摂るミユビシギ

 海に沈むタイミングをはかってだるま夕日が撮れた。

             日本海に沈むだるま夕日

 穏やかで温かく絶好の鳥撮影日和であった。

雪の止み間に - 1 久しぶりの鳥達

2025-01-13 09:04:49 | 日記
 年が明けても気温は高めであったが9~11日午前にかけて断続的に雪が降り、こちらでもシャーベット状の雪が20㎝ほど積もったが午後には雪も止み、晴れて少し暖かくなった。

     久しぶりに天候が回復し眺望がきくようになった雪の山々

 スズメは庭のモッコウバラの枝に屯し、晴れ間を楽しんでいた。


       モッコウバラの枝で晴れ間を楽しむスズメ

 こんな時には、森で餌が探しづらくなった鳥達が除雪された人や車の通る道に出てくることも多いので近くの森に行ってみた。

 落ち葉の積もった散歩道にはシロハラが多く出て来ていた。

          雪の少ない道端で餌を探すシロハラ

 電線にはモズが止まり辺りを窺っていた。









       電線や木の枝に止まって辺りを監視するモズ

 重複もあるかもしれないが数羽のモズを見かけた。

 携帯通信の鉄塔を見上げると、白っぽい大きな鳥が止まっているのが見えた。







           携帯通信鉄塔に止まるオオタカ

 オオタカである。この時期にこの場所でよく見かけるので近くで営巣しているのかもしれない。
 帰り道で再び森を通ると、目の前に赤っぽい鳥が飛んできて笹に止まった。

            笹に止まったベニマシコ

 咄嗟のことだったので1枚撮影できただけであったがベニマシコであった。

           枯枝の実を物色するベニマシコ

 
            枝に止まったベニマシコ

 一緒に飛んできた鳥は雌かと思ったがアオジのようであった。

         ベニマシコと一緒に飛んできたアオジ

 気をよくして帰り道を歩いていると、思いがけず、目の前から黄色っぽいやや大きな鳥が飛んだ。目で追い止まった枝に見当をつけて撮影してみると、トラツグミが枝に止まっていた。


      足元から飛び出して向こうの木に止まったトラツグミ

 さらに幸運だったのは、意識せずに撮った写真にルリビタキだと思われる鳥が写っていたことである。鳥友さんにも賛同の御意見をいただいた。後日、注意して再挑戦をしようと思っている。

           ルリビタキと思われる鳥

 オオタカ、ベニマシコ、トラツグミ、ルリビタキなどの鳥には昨年は出会うことができなかったが、今年は予期しなかったものの、雪の止み間という天候を利用して撮影することができてラッキーであった。