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必要なもの

2005年03月29日 | 日常
ずっと前の話だけど「山田詠美は嫌いだ」と言われたことがある。もちろん好みの問題なのでそのことについては別にどうでもいいけど、実は先入観があって読んでないのだとわかった。そしてもともと読書はしない人だということにも気付いた。

「霊感があるんだ」って言うから「見えたりするの?」って聞き返したら「見えるから言ってるんじゃないか」って答え。何か嫌な言い方する人だと感じる。

こういう些細な感情でさっさと離れてしまおうと、ネットの中のことだからと思うからなのか、わりとあっさり早いタイミングで決意する。私としてはあんまり嬉しくない感じだなと思うけどそんなものなのかもしれないし、それは防衛なのかもしれない。

逆にネットだからこそできるっていうプラスなところも十分認めていて期待もしているのでやっぱりここは必要だ。

チューイングガム/山田詠美

2005年03月29日 | 
読み始めてから「あ、何だ読んだことあるやつだ」って気付いた。こういうところの記憶力がとてもだめだ。

運命みたいに出会った二人が惹かれあって結婚。そこに至るまでのこと、いかに自分が相手のことを好きであるか、お互いがカラダの一部であるかのように感じているくらい当たり前で必要な存在だということを語っていく。オチであるとか悲劇的な出来事はなく、本当に運命であるかのような物語。

これはきっと現実だとすれば羨ましい話。結婚を決めるカップルはかなりの割合でこういう風に感じて結婚を考えるのだろうなぁ。って、まるで「若い人たちはいいわねぇ」みたいな遠くのことみたいに思って読む私は終わっちゃってるのかなと思ったり。

ただ、いつも心も体も一緒にいるなんてことは求めてなくて、どこかある部分でちゃんと重なっていればそれで十分かな、っていうような。それ以上は無理だろうという諦めもあるかもしれないけど。