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天国からはじまる物語/ガブリエル・セヴィン

2006年07月29日 | 
何て言うかこう、ふわっとした気持ちになる。死んだあとの新しい「生活」の話。すごくがんばることはないんだろうけど今の人生を生きるのが幸せで、そして先が見えてるなんてことはなく。そう、何が起こるかもわからないものだ。そしてそれは悪いことじゃない。

死を自分のこととして考えたことがあるから、だからこの物語が好きだと思うのかな?ってそれはけっこう切ない言葉だった。でもそういうのなくても私はこの話が大好きだった。この向こうの世界の人たちはすごくいいと思う。そこのところは伝えたい。

暗黒童話~乙一

2006年04月30日 | 
描写されているとおりのモノを想像すると「げ…」って思うし、逆に現実味がなさ過ぎてうまく想像できないっていうのもある。この「現実味のなさ」が残念だなぁと思いながら読んだ。
ということを長女に話すと「もともと最初っからあり得ない話でスタートしたじゃない?」って。まぁそれはそうだ。

ただ、この人の文章はけっこう好きだなと思っている。終わりが近づくのが淋しいような気持ちだった。

人は受け入れてもらいたいものだ。

片想い~東野圭吾

2006年04月09日 | 
わりと久しぶりに読んだ長編。本を読む時間もないなぁとか言っていた最近の私だけど別に時間がなかったわけじゃないなと気付いた。この本、わりと一気に読めたから。

いろいろと意外な展開。ややこしくなってくるとちょっと戻って整理しつつ、かなり入り込んで読んだ。
読後感は切ないとでも言うか…。もどかしい思いも。

私にはもう今さら持ちようもないのかもしれない友情とかいうものに憧れた。

ダレン・シャン(続き)

2005年09月04日 | 
今のところ10巻まで読んだ。あと2巻で終わる。え~、これはひどいよ!みたいな展開でちょっとやめられなくなっているんだけど、この長い長いストーリーの繋がりと意外さに驚く。あと、主人公にも容赦ないなと。

映像として起こすときっとあまり美しくはないんだろうけど人間的な、って言うかバンパイア的なのかな、魅力はすばらしい。だから入り込んでしまって本気で死を哀しんでいたりする。

自分たちの世界の美学とか掟を命を懸けても守る姿がかっこよく見えるのかなぁ。やっぱり強さには憧れる。

ダレン・シャン~奇怪なサーカス

2005年06月22日 | 
次女に勧められた本で、ハリー・ポッター的な感じかな?って思って読み始めた。まだ1巻しか読んでないけどこれははまってしまったぞ。

一言で言えば、ダレンという少年がバンパイアになってしまう?って話。その物語の始まりが見せ物小屋のようなサーカスで、そこにいる者たちがおそろしいのでどうもダーティーな雰囲気なんだけどそれが子供をドキドキさせるんだろう。大人も。

ダレンは友達のためにバンパイアの手下になる。そのきっかけを作ったのは自分だったから、ってこともあるんだけど勇気がある。そんなことも思うけど、とにかくそういうのを抜きにして、この先どうなるんだろう?って勢いで読み進む。

確か長男は怖いから読まない、って言っていた。

秘密

2005年05月10日 | 
映画になったことで大筋だけは知っていた。と言っても映画も観ていないので知っていたのも「母と娘が入れ替わる」みたいなところだけだったと思う。それも読み始めてから「あぁ、そう言えば・・・」みたいに思ったくらいのものだった。

本を読んで泣いたのは久しぶりかもしれない。ちょっとやばかった。父親の目線で書かれていて、そのどうにもならないところが苦しいし切ない。母親目線で書かれるともっと厳しかっただろう。

始まりがバスの事故で、ほんの最近の列車事故とかぶるところがあってちょっと現実味が増す。
運転士はその瞬間、きっと誰よりも強くいろいろな恐怖を感じただろうし、遺族もまた乗客の側とは違うだろう。その姿とか、最近ニュースで見る映像が浮かんだりで生々しくてちょっと。

プラスティック

2005年04月10日 | 
どなたかの日記に書かれていたので読みたくなった。久しぶりに読んだマンガ以外の本である。

ミステリーなんだろうけど、あぁこれはこういうことなんだろうなぁということはわりと早い段階で思いつく。これはその日記にも書かれていたことだけど、そうやって読めてしまったあとでも「なぁんだ」とか思うことなく引き込まれる感じ。それぞれの人間が魅力的なんだろうなぁと思える。
作り方の魅力なのか。

「守る」という役割の人物がいるんだけど、これはやっぱり誰にとっても必要で、私はその役割を誰に期待したらいいのだろう?なんてことを思う。

こういう本を読んでいたから自分のぼんやり具合が怖くなってしまったりするんだろうな。

チューイングガム/山田詠美

2005年03月29日 | 
読み始めてから「あ、何だ読んだことあるやつだ」って気付いた。こういうところの記憶力がとてもだめだ。

運命みたいに出会った二人が惹かれあって結婚。そこに至るまでのこと、いかに自分が相手のことを好きであるか、お互いがカラダの一部であるかのように感じているくらい当たり前で必要な存在だということを語っていく。オチであるとか悲劇的な出来事はなく、本当に運命であるかのような物語。

これはきっと現実だとすれば羨ましい話。結婚を決めるカップルはかなりの割合でこういう風に感じて結婚を考えるのだろうなぁ。って、まるで「若い人たちはいいわねぇ」みたいな遠くのことみたいに思って読む私は終わっちゃってるのかなと思ったり。

ただ、いつも心も体も一緒にいるなんてことは求めてなくて、どこかある部分でちゃんと重なっていればそれで十分かな、っていうような。それ以上は無理だろうという諦めもあるかもしれないけど。

銀魂

2005年02月18日 | 
カテゴリーは「本」にしたのに今のところ漫画オンリー。

これはオットなどはくだらないギャグだし、とか言って読まない。確かに笑いに持っていこうと無理してるところも感じないではないけど、でもやっぱり笑える。私なんかは試しに読んだジャンプの中の「ジャスタウェイ」って単語だけに反応して気に入ったようなもの。
笑いのツボって謎な部分も大きいものだ。

あと、私と次女が気に入っているのは
「ミントンやってる、ミントン」
「キャサリン」
「何か内臓的なものが出てる」
「今後の関係がギクシャクする」
そんな一言、一言だ。
「金属探知機が心のナイフにも反応するのか」は、この前インパルスが同じネタをやっていた。

今、5巻まで。

バガボンド

2005年02月18日 | 
絶対に自分から進んで読むタイプのマンガじゃない。どう見てもこれはオッサンのマンガだなぁと思うし。それが最初の5巻くらいまでを借りて読んではまってしまい、結局続きを自分で買っている。ブックオフできれいでしかも安くなっているものを探して、って思うのでなかなか気長にやってる感じだった。

それが11巻まで一気に読むと止まらず、もう古本じゃなくていいか、とにかく続きを読まないと・・・!って状態。最終的にはまだ終わってないとすれば待つことになるんだけども。

ぎゃ!とか、うわっ!とか心の中で思いながら読まないといけない。劇画調なだけに生々しいし。
でも強いっていい。何か持ってる強さ、って言うか。それは女もだ。