ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

エラブのオジさん

2006年01月08日 | 奄美シマ唄/三味線
「自由が丘で飲んでいるから顔を出さないか」という先輩の呼びかけに応じ、駅前の沖縄料理店『なんた浜』に行った。ここに来るのはホント久しぶり。しかし相変わらずこの店の常連というか主というかS山さんは健在だった。

このS山さん、以前に何度かHPの日記で紹介しているが(日記を読み返すと2003年8月5日以来の再会)とても楽しい方である。今回も奄美シマ唄、新民謡などを一緒に楽しんできた。

この方が大変興味深い話をしていたので紹介しよう。

『ボクはエラブ(=沖永良部島)だから場所は奄美でも音楽は基本的に沖縄なワケ。奄美は15%くらいね。(←15という数字の半端さが面白かった・笑)
でもね、ボクらがまだ子供の頃、近所の農家のお姉さんたちが屋仁川(ヤンゴ:大島本島の繁華街)に出稼ぎに行ってネ、しばらくすると綺麗になって帰ってくるのヨ。「へぇ~、あの田舎臭い姉さんが化粧して綺麗になって帰ってきたよ」ってな感じネ。その姉さん方が大島で覚えた“黒だんど節”やら“よいすら節”をボクらに聞かせてくれるワケ。「良い曲だな~」って思ったヨ。もちろんボクはまだ子供だったから姉さんたちがヤンゴで何をして稼いできたかは知らなかったけどネ。』

“行きゅんにゃ加那”は学校で教わったという。

S山さんのシマ唄にまつわる思い出を聞き、「へぇ~、そういう思い出を持った人もいるのか」と感心した夜であった。

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