ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

ヤチムチ?ヤチカッパ?

2017年04月11日 | ムンカミ日記

ヤチカッパとは喜界島のパンケーキのこと。

シマでは「ヤチムッチー」とか「カッパームッチー」と言うらしいが
うちの祖父母は「ヤチカッパ」と言っていた。

昔はそう呼んでいたのかな。

戦前、祖父がまだシマにいた頃は卵も黒糖も小麦も高級品だっただろう。
なかなか食べられない上等スイーツだったかもしれない。 

「ヤチ」は「焼き」

「ムッチー」は「餅(お菓子全般のこと)」

「カッパ」は「痘痕(あばた)」

 

小麦粉と黒糖と卵を溶いてフライパンで焼くパンケーキ状のスイーツだ。

お茶にもコーヒーにも合うお茶請けである。

 

祖母が元気な頃はホントよく作っていた。

懐かしの味だ。

 

これを何を思ったか母が最近急に作りだした。

黒糖の分量が分からない、だの

祖母のはもっと黒糖たっぷりで黒っぽかった、だの

ぶつぶつ言いながら試作を繰り返している。

なかなか祖母の味にならないようだ。

 

祖母が生きている時はしょっちゅうヤチカッパを作っていたので
我々家族の間では大して珍しいものではなく、焼くのにそんなコツが
要るものだとは知らなかった。

 
何度か試作を重ねたあと甘さ控えめの一品が出来た。

祖母の作ったものほど濃厚ではないが、ワシはこれくらいのあっさり版が良い。 

これが我が家のヤチカッパの新スタンダードになるのだろう。

 

 


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