行ったっきりで戻って来ない使者。一説に、使者をひとりだけ、従者もつけずに遣わすのを忌んでいうことば。
『広辞苑』のこの項目には由来が書かれている。「天つ神の名を受けて天降ったまま8年たっても復命しなかった天稚彦のところに、事情を問いに遣わされた雉が、天稚彦に射殺されたという記紀神話による」そうだ。
天稚彦は天照大神の命で出雲に派遣されたけれども、大国主神の娘と結婚して、出雲を征討するどころか居着いてしまった。それを雉の名鳴女に詰問されて逆ギレ、名鳴女を殺してしまった。天稚彦は高皇産霊尊に殺された。
いろんな解釈ができそうな神話だ。
ミイラ取りがミイラになる、とちょっと似ている。
会社に勤めていたころ、ときどきこういうことがあった。隣の課に依頼した物がなかなか届かない。催促に行った者が帰ってこない。どうしたんだ?と内線電話をすると(まだ携帯電話がなかった)、「人手が足りないからと、手伝わされちゃって……」なんていっている。「ばかやろう。とっとと帰ってこい!」と課長はカンカン。
「きぎし」は「雉」の古いいい方。雉は「雉の隠れ」や「雉も鳴かずば打たれまい」にも登場する。
『広辞苑』のこの項目には由来が書かれている。「天つ神の名を受けて天降ったまま8年たっても復命しなかった天稚彦のところに、事情を問いに遣わされた雉が、天稚彦に射殺されたという記紀神話による」そうだ。
天稚彦は天照大神の命で出雲に派遣されたけれども、大国主神の娘と結婚して、出雲を征討するどころか居着いてしまった。それを雉の名鳴女に詰問されて逆ギレ、名鳴女を殺してしまった。天稚彦は高皇産霊尊に殺された。
いろんな解釈ができそうな神話だ。
ミイラ取りがミイラになる、とちょっと似ている。
会社に勤めていたころ、ときどきこういうことがあった。隣の課に依頼した物がなかなか届かない。催促に行った者が帰ってこない。どうしたんだ?と内線電話をすると(まだ携帯電話がなかった)、「人手が足りないからと、手伝わされちゃって……」なんていっている。「ばかやろう。とっとと帰ってこい!」と課長はカンカン。
「きぎし」は「雉」の古いいい方。雉は「雉の隠れ」や「雉も鳴かずば打たれまい」にも登場する。