2017.9.25 TOHOシネマズシャンテで、『オン・ザ・ミルキー・ロード』を観る。

TOHOシネマズシャンテで、『オン・ザ・ミルキー・ロード』を観ました。不思議な魅力にあふれた予告編だったので、楽しみにしていました。期待に違わず、猥雑でエネルギッシュなファンタジーでした。

バルカン半島あたりの架空の国の話。時代も不明。現代に近いところもある。ロバに乗って戦場にミルクを配達するのが主人公、という設定から人を食っています。生活のなかに戦争がある感じですかね。ややむくつけきこの男のラブストーリーなんです。演じているのは、監督でもあるエミール・クストリッツァ。監督としては、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンの三大映画祭でグランプリを受賞したセルビアの巨匠です。

主人公の相棒は銃弾を恐れもしないロバと、音楽好きのはやぶさ。配達のルートには、ミルクが好物のガラガラヘビもいる。村の酒場ではジプシー音楽に合わせて歌い踊る。そんな日常。そこに、物語を進行させる美女が登場し…。後半の愛の逃避行は、銃弾や炸裂する火薬の連続なんですが、映像がどこか滑稽で奇想天外なんです。

この映画関連の情報収集は、私としたことがちょっと手薄でした。ミュージシャンでもあるクストリッツァは、この映画の上映にあわせて来日し、1日だけZepでライブをやったそうです。知っていたら行きたかったな。また、YEBISU GARDEN CINEMAではクストリッツァの旧作も連続上映しています。これも今週で終わり。追っかけられそうにありません。