落としたバナナ

バニラが来てから

食事をテーブルから、座卓に変えました

バニラは夫とあたしの真ん中で自分の番を待ってます

隣にバニラの横顔があります

鼻先がお皿の上に届きそう・・でも大丈夫

お行儀はいいんですぅ

 

朝の風景

チーズトースト、バナナ、オレンジ、ヨーグルト　紅茶、牛乳

 

バニラはじっと待ってます

よだれをたらされちゃうのを防ぐ為

「バニラ、タオル持って来て～」って言うと

バスタオルを見つけて引きずってきます・・・ふふふ、かわゆい～

そんな時

夫は一切れのバナナをポトっと落とした（食卓の上にだけどネ）

夫は極自然にバニラに差し出す。

バニラはすばやく反応を示し一瞥を。

しかし次の瞬間　何事もなかったように

あたしのトーストを見詰めてる

これを通訳しますと

「落ちたモンなんか食えねえぜ　フンッ！」

夫とあたしは目を合わせ　噴出す　「こんなもん、食べられないって」

夫は拾い、よそにどける

「えー、バニラがあんな事言うのでどけちゃったの？

　食べちゃうのかと思った　

　あたしなら　そー食べらんないの

　そんじゃ　あたしが、って食べちゃうよ～～ってネ」

 

夫は涙を流さんばかりに笑い転げてる

もう　食事どころではない

バニラは　ホントは　ああ言ったかも

こぉ言ったかも　そぅ言ったかも・・・話は尽きない

バニラは真ん中で顔色ひとつ変えず　すましてる

その横顔のりりしいこと

それが又おかしくってぇ・・・

笑いが止まらないよぅ　だれか助けてぇ～　あーはははっ

ぐる゛じ～　ぐる゛じ～　

 

ただ、バナナを落としただけの朝のひとコマでした。

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