バンコクから愛を込めないで (ボクシング奈落編)

ボクシングから離れていたあたしは復活するのか(゜Д゜)!?

(タイのボクシング)激闘連発ゴーキェット興行!その中で成長が見れると嬉しいですね。

2011年02月12日 07時45分39秒 | タイのボクシング
(写真はウィサヌ相手に勝っててもおかしくない健闘を見せたロデル・テハレス(右))


昨日タイ南部のパッタルン県で行われたゴーキェットのパッタルン興行。イキのいいフィリピン人選手が揃ったので面白い興行になるかと思ったら予想以上に面白くなり、しかし疲れました。1興行8試合は多すぎるわ…しかも試合終了後に韓国人のジャッジに引っ張られて市場裏の雑貨屋でビールのんだら疲れ切っているところにアルコールが入ったもんで死にそうになりました。(マジ)


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  (愚連隊の一言)タイも南部に来ると言葉が違います。そして気温も違います… あ、暑い…


大好きな漫画『喧嘩商売』の21巻を読んでいたら、ま、ましゃか!!!


  こんなところで懐かしの「クックロビン音頭」を見れるとは!?Σ( ̄□ ̄;)


覚えてる日といるのかね、しかし…


  パパンがパン あっそ~~れ パパンがパン♪
  だ~れが殺した 金田さん…じゃねえや、 クックロ~~ビン♪


いやあ、思わず踊っちゃいましたよ。(すなっ!)


さて、本題です。先日チャイヤプーンに行ったときは珍しく「人種の違い」「文化の違い」を実感したんですが(中国南部に感じが似てる)、パッタルンでは南部訛り言葉に違いを実感しています。アクセントが違うので一緒にいってるタイの人でも分からなかったりします。ただし南部方言はどっちかというと違いはアクセントの違いが大きいので


  アクセントに鈍感な日本人には聞き取りやすかったりします。(実感では)


タイの人にはアクセントが重要なので、音が同じでもアクセントが違うと通じなくなっちゃうんですよね…
試合が行われるそんな南部の町の市場を歩いてて、サンダルを買ってぶらついていたらTVでムエタイの中継をしていたので見てたら、そこでTVを見ていた人から「バンコクから来たの?今日の試合の関係者?」と聞かれたので「そうっすよ♪」と答えたら「国際式の試合はあんまり見てないんだよねえ…」というので理由を聞いたら


  「タイ人はともかく相手の選手がムームーだからさあ。」


この「ムームー」は俗語で、日本語にするとなんていうのかなあ?


  しょーもない奴


って感じでしょうか。
そんな風に言われたので、思わず


  「いや今日は満足出来る試合になりますって!」


と強調しちゃいました。さて、実際の試合はどうだったでしょうか???早速興行の方に行っちゃいましょう。


[[ 2011年2月10日(木) ]] ゴーキェット・パッタルン興行
場所:タイ南部パッタルン県クワンカヌン郡スワンナウィチャイ寺前市場特設会場
タイのテレビ7チャンネルでタイ時間午後3時から午後5時(日本時間:午後5時から7時)生中継。

▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量110ポンド
ウィサヌ・ゴーキェットジム(タイ) VS ロデル・テハレス(フィリピン)

去る11月 日にタイでルスリー・サモッと対戦して引き分けた(勝ちでもおかしくなかった)ロデル・テハレスが登場。ウィサヌは世界挑戦の話も出てきているんですが、この対戦が試金石になるでしょう。
序盤はウィサヌの左ストレートでのボディー攻撃が何度か決まってウィサヌ優勢。



<得意の左ストレートで攻めるウィサヌ>


対サウスポーで右相手と同様に左ジャブと右の大振りフックでは駄目ですね。しかし3Rからテハレスが右ストレートを多用。これがうまくウィサヌの左ストレートの軌道をふさぐことになりここからウィサヌが苦戦し始めます。こなるとテハレスの左フックが決まる場面も出てきて4Rにはウィサヌをロープ際にまで追い込んで連打を入れる場面も。
ただ線が細いテハレスは倒すパンチが無い感じ?良く攻めてはいたんだけど追い込みきれず。

結果はウィサヌのPTS勝ちでしたが、確実にウィサヌが取ったのは1,2Rくらい。3,4Rはテハレス。5もテハレスでよかったと思うのでテハレスが判定勝ちしていてもおかしくない内容でした。


▼第2試合:PABAライトフライ級タイトルマッチ
王者:ネーッ・サシプラパージム(タイ) VS ジェイソン・ロトニー(タイ)

現役復帰後に今の軽量級の選手中では一番隙が無い、という感じのネーッ。対するのは小柄だけど筋肉ムキムキのジェイソン・ロトニー。
この試合も前半はネーッのペース。サウスポーのロトニーに定石どおりすばやく踏み込んで右ストレート。3Rまでは危なげなく、ロトニーは足元がふらつく場面があり「やはりネーッは崩れないか…」と思ったんですが4Rに流れが変わります。



<この辺までは危なげなかったネーッ>


序盤こそロトニーの大振りな左フックの打ち終わりにパンチを入れていく理想的なボクシングをみせたネーッでしたが、ロトニーがぎこちないながらも右ストレート使い始めてから(ホントぎこちないんだ…)中盤は両者被弾する激しい打ち合い。後半には逆にロトニーがネーッの打ち終わりにパンチを合わせました。



<ロトニーも反撃をします!>


5Rはネーッは手数を減らしてカウンター狙いに回るもロトニーのパンチに反応が間に合わず顔面に被弾する場面も多かった。6,7Rと盛り返したネーッ。しかしロトニーも疲れを見せながら踏ん張ってしのぎます。



<リングサイドものすごい大声で指示を出してたヴィー氏。>


しかし写真左に見えるセコンドおじさんがリングのエプロンまで上がってロープに手をかけて指示出しているのには参りました。っていうか、なんでそれに対する注意をあたしがしなきゃいけないんだ…しかもゴーキェットの中の人に言われて…


  すでにチームに組み込まれてる?(爆)


確かにフィリピン人の面倒とかタイ人の担当よりこまめにやってたけど…(汗)


さて試合は8Rにロトニーのオーバーハンドの右フックがネーッの顔面を真正面から捉える場面も。それでもぐらつかずに反撃できるネーッもすごい!?

試合はしかし、飛び込んでパンチを放つタイプの両者だけに何度か頭がぶつかることがあったのですが、9Rに頭が正面衝突してロトニーが激しく流血。



<まさに正面衝突!いたそう!!>


ここはドクターがチェックして続行させたものの10Rに2回目のドクターチェックで「続行不可」の判断が出て試合が終了、負傷判定で


  98-92、97-94、97-93 のUDでネーッの勝ち



<勝ち名乗りを受けるネーッ。しかし顔はボコボコです。>


となりました。まあ結果としてはネーッがペースを握っていたのは間違いないので納得の結果ですが、復帰以降ずっと短いRで相手を仕留めてきたネーッを苦戦させた相手としてロトニーの実力もまた評価できるでしょう。惜しむらくはもう少しパンチの速さがあれば…筋肉のついた体が逆効果に出ている感じがあるのが残念。
 

しっかし、PABA王者のウィサヌ、ネーッとも顔中傷だらけとなり両者の苦戦がよく分かる試合となりました。
この2試合見ててくれただけでも「ムームー」発言したおっちゃんには満足してもらえたと思うんだけど…


▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量107ポンド
トンタイレック・ソー・タナピンヨー(タイ) VS ドニー・マーバオ(フィリピン)

ABCO王者になる前は荒削りな強引にパンチを撃ちに行ってたトンタイレックが成長を見せました。(ちとビックリ)相手のマーバオはタフさを誇る選手でしたが、相手のパンチの放ち際を見極めてパンチを入れることで1R、3Rとマーバオをぐらつかせます。ドミ・ネノケバと戦ったときのトンタイレックは激戦型だけどただわき目も振らずパンチを出している感がありました。それに比べたらうまくなってます。相手をよく見ている。



<攻めるトンタイレック。ホントにタイミングの取り方がうまくなりました。>


しかしそれでも倒れないところがマーバオのマーバオな由来なのですが攻めに関しては時折パンチをまとめて反撃するもの概ね受身に回ることが多かったのが残念。



<反撃するマーバオだが断片的な感じ>


試合は激しい打ち合いになった5Rに強烈に両者の頭がぶつかり合ってマーバオの左目脇を大きくカット。ドクターがチェックに入って今回は一発で試合を止めました。


  トンタイレックが負傷判定勝ち


▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量112ポンド
ペッバーンボーン・ソー・タナピンヨー(タイ) VS パラソナ・ピダル(インドネシア)

体格が全然違うこの一戦。出だしに大振り左フックで攻めたペッバーンボーンがそのまま圧勝かと思ったんですが、よくよく見るとパラソナのガードのうまさが光ってました。(気づくのが遅れたのが恥ずかしい)



<ペッバーンボーンにパンチを当てるパラソナ(左)>


足をばたばたさせたり、おどけた仕草で会場を沸かせてたんでただのお調子者かとおもったら大間違い。特に中盤以降は完全にペッツバーンボーンのパンチを見切って


  受けてるように見せてほとんど(9割以上)腕でガードしてました。大したもんだ。


しかし攻め手が少ないために試合は判定でペッツバーンボーンへ。


▼第5試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量107ポンド
ノンムアイ・ゴーキェットジム(タイ) VS ブアゲオ・キェッソンバッ(タイ)

ここまで結構盛り上がっていた会場の熱を冷やしたこの一戦(汗)。その原因はノンムアイの手数の少なさが原因。ボディーワーク(スウェーでのガードとか)とカウンターなどで単発的に技術面で優れているところ示してくれるもののあまりにも手数が少ない。
かたやブアゲオはムエタイムーブながら積極的に仕掛けていくものの、すぐに頭をくっつけてボディーをフックで狙う、ってボクシングなので見栄え的にも面白くない。

そんなこんなで会場の空気を一気に冷やしたこの試合は両者引き分けとなりました。


  どーもノンムアイの試合は面白くない試合が多いんだよなあ…


▼第6試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量115ポンド
アレキサンダー・ソー・タナピンヨー(タイ) VS ブアンガン・キェッソンバッ(タイ)



<ちょっとふっくらな美少女ボクサー、アレクサンダー>



さて、そんな冷え切った会場を再度予熱させたのがこの試合。美少女ボクサー、アレキサンダーにけっこうごっついブアンガンが襲い掛かります。



<パンチ浴びるアレキサンダー(右)>


ブアンガンはブアゲオと同じジムなんですが試合のスタイルは国際式にちゃんと順応しています。その体格から繰り出す強い右ストレートが武器。この体格の違いとパワーの違いにアレキサンダーが滅多打ちに。あたしだったら1Rのコーナーに詰まって手が出なくなったところで試合を止めてます…(汗)





その後も押しまくったブアンガンなんですがアレキサンダーは1,2を出して抵抗。ところがそこで距離をとって戦えばいのにまた自分から頭をつけて打ち合いに行っちゃうのが駄目…(汗)



<反撃するアレキサンダー>


最後まで踏ん張ったアレキサンダーの根性は認めますが、技術・体力的にまだまだですね。


  判定でブアンガンが勝利


▼第7試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量130ポンド
シンサヤーム・ゴーキェッジム(タイ) VS コムペッ・ノンピタヤーコム(タイ)

試合前の控え室で「前の試合みたいに腕振り回してても駄目だぞ。」と言ったら「はい!鍛えなおしました、こうですよね!」と脇を締めたワンツーを繰り出す仕草をしたシンサヤーム。


  感心なやっちゃお前は…(何様だ)


前回のデビュー試合で双子ともども両手をただ振り回して前に出るボクシングを披露してくれたんですが、シンサヤームは見事に変身してきました。


  マジびっくり!?


試合でもマジに綺麗なワンツーを見せたシンサヤーム。ただし相手のコムペッのパンチがそれを上回って速かったので苦戦したもののここまでボクシングらしくなるとはホントすごい成長です。接近戦になってのフック、アッパーの打ち合いでは以前からの力強さを発揮して互角以上の打ち合い。

試合は2Rに接近戦でのボディーの打ち合いでコムペッが先に音を上げてダウン。


  シンサヤームが2R1分46秒TKO勝ち


▼第8試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量130ポンド
シンパヤック・ゴーキェッジム(タイ) VS グライラーッ・ロリタージム(タイ)

シンサヤームの双子の兄(だよな)のシンパヤックはシンサヤームほど徹底して変化してなくて、以前から大振りなパンチや上から叩くようなパンチ??を繰り出してましたがそれでも勢いでグライラーッと互角以上の打ち合い。

2Rはグライラーッを追い詰めて一気にKO出来るか?と思われたんですが力が続かず、終盤連打をすべてグライラーッにすかされます。

試合は3R、相手のパンチに目が付いていかなくなったシンパヤックを攻めるグライラーッが右フックでダウンを奪います。ここはなんとか立ったシンパヤックでしたがさらに追撃するシンパヤックの右フックが顔面に炸裂して真後ろに倒れたとことでレフェリーが試合をストップしました。2Rni危うい場面もあっただけに鮮やかな逆転劇。


前半の3試合がフィリピン陣営の健闘で面白くなり、最後の2試合がものすごい激戦となったため会場の盛り上がりはすごかったんだけど、国際式だけで8試合というのはいつも以上のボリュームで、TVの生放送自体は3誌飴の途中で終わっていたのでゴーキェットのカメラマンのジョー君と一緒に


  「こりゃ長丁場過ぎてたまんないよなあ~~~」


と話していたのに、試合後韓国から来ているジャッジさんに試合会場の市場の裏の雑貨屋に連れて行かれてビールを飲まされたのが運のつき!!


  缶ビール一缶で死にそうなほど酔っ払ってその後の飯屋で死んでました…


しばらく、っていうかずっとこの話で冷やかされるんだんろうなあ…


最後に「今日のびゅーちい」のコーナーです。ゴーキェットの興行は


  オーナーの趣味で


美人のコンパニオンがいつも来てるんですが、今回もこんな感じ?





一番のお気に入りはこの子ですけど…





実はこの興行の後の移動やら何やらで美人コンパニオンさんたちとの距離がぐっと近づきました♪がまそれは後のお話♪


ではまた


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