旦那と私の母二人とも健在だし、母の日にこの詩が適当かどうかわからないけど…。
確実に老いてゆく両親の事を考えると人ごとではありません。
苦労を共にしてくれる母にいつも感謝の気持ちでいっぱいです。何かあったら今度は私に甘えてほしい。
年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうか そのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように 見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて 繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように
見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を 濡(ぬ)らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えをさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に 祝福の祈りを捧げて欲しい
私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっと それだけで 私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って 笑顔で答えたい
私の子供たちへ 愛する子供たちへ