半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第53話

2021-08-31 07:49:57 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはバランシン振り付けによる「チャイコフスキーパドドゥ」
からのバリエーションです。
アップテンポのリズムが最高に楽しいですよね!さ、やりましょうよ!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第53話
ふと、周りを見れば向こうに大樹があった。「何て
大きな木なんだろうか…!」と呟き腰を上げてその
木の周りを歩いてみると、反対側の木の根元に大きな
穴が空いていた。
人が入れそうなほど大きな穴だった。「何じゃこりゃ…」
暫く穴を見つめていたショージはその穴が丁度自分が
寝るのに相応しい感じがした。

夜も大分と更けて来たのでショージは寝袋の初デビューを
この木の穴で試す事に決めた。「旅をすると一番費用が
掛かるのはホテルだ…折角この素晴らしいアイテムを
どうして僕は使わないのだろう…?よし、これが本当に
素晴らしい物なのかどうかちょっと試してみなければ
いけないな…レッジオエミリアで登山家愛用の登山グッズ
店のオーナーがマイナス24度まで対応してるんだぞ!
って自慢してたもんな…」

木の穴の中は意外に…おお~っ!?

ベンチの上に置いていた大きなバッグを木の近くまで
持って来ると、まだ新品の寝袋を取り出し広げた。
コンパクトに畳んで仕舞っていた寝袋は空気を吸い込み
ながら、ぶわっと膨らみ大人一人が十分に入り込める
大きさに広がった。電車の旅は窓の外に景色が流れ、
車や飛行機よりも快適だったが、時間が長く掛かるのと、
重いバッグを抱えて歩き周っていたせいで身体が
とても疲れた。

早速、身体を寝袋の中に滑り入れ、頭から木の穴に
入れて行くと身体の上半分は木の中にすっぽり入った。
しかし完全に寝込んでしまうと大切なバッグが誰かに
持って行かれるのではないかと心配になった。細い
ヒモで足元の先にある寝袋の穴に結び付けて置いた。
これでもし誰かがバッグを引っ張ろうとすればショージに
伝わる。大事なバッグを盗まれる訳にはいかない。
 
穴の中は夜と言う事もあり真っ暗であったが、目が
慣れてくると少しずつ見えて来た。木の温もりが
伝わってくるようで快適とは程遠いが一晩は過ごせ
そうだ。「ん、?何か、ガサガサ…」と音が聞こ
えた。それは紛れもなく木の中で鳴った音だが、
「…?カチャカチャ…え何だ?」目を凝らしてジーッと
見つめると、とんでもなく大きいゲジゲジと呼ばれる
ムカデが穴の上の方に上がって行くのがはっきりと
確認出来た。ショージは「うわ~っ! 」と叫び声を
上げ、一気に木から脱出しようとした。
 
だが身体の動きがままならなかった。何故なら顔の
部分だけを出して呼吸がちゃんと出来るようにし、
全身をすっぽりと包んだ寝袋の紐を顎の下できつく
締めておいたのと、大きなショージのバッグを紐で
寝袋に直結しておいたからだった。ショージは
寝袋のまま芋虫のようにうねうねさせながら、
100本足の劇太のムカデから逃げようともがいた。
猛毒を持ったこの巨魁虫に刺されでもしたら命の
危険もある。急いで寝袋の紐を緩めてバッグを外し
穴から出た。心臓が破裂しそうなほど恐ろしかった。
まじまじと木の穴を見つめた。

真冬のドイツの寒さは日本の気温とは比べられない
ほど厳しい。公園を見回した。ここ以外に寝れそうな
場所は他にない。かと言ってムカデと伽をするのは
非常に難しい。しかし朝まで我慢してここで寝れば
ホテル代金は掛からないのだ。懐の寂しいショージは
考えた挙句、もう一度この穴の中で寝る事に決めた。

今度はもう一度全身を寝袋に入れ、足の方から木の
穴の中に入って下半身を入れた。寝袋は羽毛で空気を
沢山吸ってパンパンに膨れ上がっているからゲジゲジ
にも刺されることはないだろうと思ったのだ。
上半身は外になった事から今度はバッグを枕のように
して寝る体勢になった。「まさかあのムカデは木から
這い出て来て僕の顔を刺す事はないだろうか…」
不安にかられたが背に腹は代えられないと腹を括った。
睡魔が襲いそて一気に熟睡へと入って行った。ところが…
(つづく)



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