半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第54話

2021-09-01 07:43:19 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはバランシン振り付けによる「チャイコフスキーパドドゥ」
からのバリエーションです。
アップテンポのリズムが最高に楽しいですよね!さ、やりましょうよ!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
警察官たちとシンディローパーの曲
第54話
下半身だけ木の穴に入れて熟睡していると、突然肩の
辺りにドーン!と強い衝撃が走り、いきなり目の
辺りが気持ち良かった暗さから真っ白に変わった。
顔だけを出した寝袋のチャックを下ろすと、いくつもの
懐中電灯の強い閃光がショージの目に向けて放たれて
来た。一体 何が起こっているのかショージには訳が
分からなかった。

目を凝らすと緑色の制服を着た4人の警官たちが
ショージの顔の辺りに立っていた。そしてドイツ語で
捲くし立てた。「こらっ、起きろ!パスポートを見せ
るんだ!」ショージは飛び起きて、即パスポートを
取り出し緑色の制服の警官に手渡すと、警官たちは
驚きながら、「オー、ジャパニーズ!? 日本人だと…
何故こんな所で寝ているんだ?日本人は金持ち
だろうが?」
 
ショージはドイツ語で喋る警官たちに英語で答えた。
「私はバレエダンサーで、朝になったらこのシュツット
ガルトのバレエ団でオーディションを受けるのです…
現在私はイタリアで仕事をしておりますが、安い
ホテルも見つからなかったのでここで寝ておりました…」
すると2人の警官はショージの前に残り、もう2人の
警官は向こうの青色の緊急灯を回しているパトカーに
戻って緊急灯を止めた。残った警官たちは態度を優しく
変えた。「良く分かったけれども、こんな所は物騒
だからちゃんとホテルに泊まりなさい。ドイツでは
公園で宿泊する事は禁止されているんだぞ…ここから
ただちに出なさい。」と言い残して去って行った。

 時計は午前2時…。ショージは寝袋をかたずけて
大きなバッグを持ち暗い道を歩き始めた。だが
ショージが恐れていた事が起きた。チラチラと白い
ものが上から降って来た。「雪か…?」そう、冷たい
雪が遂に降り始めたのだ。こんな真夜中の時間帯に
ホテルなど見つかる訳などない。ショージは困って
しまい寒さで震えた。
 
暫く道を歩くと意外にも一軒の喫茶店の様なバーを
見つけ、ショージはドアを開けてみた。すると店内
ではシンディローパーの曲が掛かっていた。店の主人
らしき男が出て来て「店はもう終わりましたよ」
と言われ、ショージは「ここら辺りにホテルはありま
せんか?」と尋ねたが答えは、「ノー…」であった。

一時間ほど彷徨い歩いてから、また警察官に怒られる
のを覚悟で先ほど寝ていた公園の木の穴に戻った。
雪はビューッと激しくなって既に積もり始めていた。
ショージはまた寝袋を出してさっきのポジションで
寝ようとしたが、あのシンディローパーの曲が
しばらく耳に残っていた。 あれから、30年近く
経った後も、ショージはこのシンディローパーの曲を
聞くとあの木の穴と寒さ、そして超極大のゲジゲジを
思い出す。
(つづく)



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