半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第130話

2020-08-26 08:53:57 | webブログ

おはようございます、バレエ教師の半澤です!

夏スケジュールも終わり、また通常スケジュールです。
どうぞレッスンにいらしてください。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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ルイースと写真.jpg






創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!

2020年12月23日(水)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第130話
暗い闇夜の中でボリショイ劇場の玄関の明かりが照り、
雪がどんどん降っている。その雪が上からではなく、
横から吹き付ける時は一気に温度が10度下がるだろう。
それでも分厚いジャケットと手袋がショージを守って
くれるので大丈夫だ。

2時間が過ぎて、ショージは軍人たちに手袋と
ジャケットを返してから再び関係者入口に来ると、
どうやらバレエ「アニョータ」は終わった模様だ。
そこで待っていると続々と関係者やダンサーたちが
帰って行くが、この中にはアンドリス・リエパは
いなかった。

うつろな瞳

関係者入口では、待てど暮らせどワシリエフ氏は
出て来ない。「どうしたのかな…?プルミエール
(初公演初日)だから、VIPのお客さんとパーティー
でも劇場内で繰り広げているのかな…」すると、
向こうから小柄な女性がフラフラと歩いて来た。
それは紛れも無く、ワシリエフ氏の奥様で世界的
にも超有名なエカテリーナ・マクシモワさんだった。

ショージはこちらに近づいてくるマクシモワさんに
聞いてみる事にした。「あの~」するとマクシモワさんは
非常に疲れている様子で、ショージを見るなり「あん?
何か用なの?」マクシモワさんは既に泥酔の様子で、
ウォッカの臭いもプンプンだったが「あ、私は日本人の
ダンサーで旦那さんのワシリエフさんとここで待ち合わせを…」

すると言葉も終わらない内に「あー、あんたなのね…
もう、聞いているから知っているわ。でも、こんな所で
待っていても今日、あんたはあの人に会う事は出来ない
わよ…」ショージはたまげてしまい、「うぇ~!?
ど、どうしてなんですかね?!」

 マクシモワさんはフラフラと体を揺らしながら
「どうしてって、今日はプルミエールだったのは
あんたも知っているでしょ?色んな人と会わなきゃ
ならないからよ!日を改めた方がいいわ…あ、そうだわ、
あんたこれからあたしと一緒に私の家に行きましょ…
さ、行くわよ!」ショージはぶったまげながら、
「は、はあ!?家って、マクシモワさんと一緒に
家に行ったら、旦那さんに会えるからですか?」
もうマクシモワさんの眼は虚ろになっていた。

「さっき言ったでしょ…今日は会えないって…」
「じゃ、じゃあ、家に行って何するんですか!?」
「あたしと一緒に飲むのよ…!あんた飲める?」
ショージは言葉を失いながら「そ、そんな事を出来る
訳が無いじゃないですか~!」ショージはバッグを
持ち上げると頭をペコッと下げ、「し、失礼します…
ドスビダニエ…」(さようなら)マクシモワさんは
「フン…!」と言って歩いて行くのを後ろに見ながら、
「はあ…」と溜息を出して、ホテル・コスモに向かって
帰る事にした。

「マクシモワさんの家に行って飲む…?そんな事など、
天下のワシリエフさんの大事な奥さま…これまた世界の
マクシモワさんと出来る訳がないじゃない…明日なら
きっと旦那さんのワシリエフさんに会えるんだから…」
極寒の吹雪が容赦なく身体中に吹きつけた。
(つづく)



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